三井十一家とは? わかりやすく解説

三井十一家

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/07 23:12 UTC 版)

三井家」の記事における「三井十一家」の解説

高利死後その遺産嫡男高平以下子供たち共有とされ、各家は1694年に、家政家業統括機関である「三井大元方」を設立すると共に1722年享保7年)に三井家訓『宗竺遺書』(江戸時代。宗竺は高平隠居名)がまとめられた際に6本家3連家制が定められ(のちに2連家が追加)、『三井家憲』(明治以降)の下に、同族11家が一体となって三井家盛りたてた。これがいわゆる「三井十一家」である。男系の子をもととする6家を本家女系をもととする5家を連家と呼んだ高利の子孫を「三井同苗」と呼び大元方はその三同苗奉公人重鎮合議制運営資産一括管理散逸防いだ11家にはそれぞれの割合に応じてお金配分されるが、各家の持ち分全体220分割した上、北家62、伊皿子家30南家小石川家などが22.5、女系の連家は一桁といった具合分配された。 江戸時代三井家は、当時居住していた地域の名前を頭につけて通称とするのが習わしであり、以下のように呼ばれた11家とも明治以降東京転居)。 高利男系子孫本家油小路北家長男高平の子孫) - 略称・北家惣領家当主代々三井八郎右衛門名乗る。 伊皿子家次男高富の子孫) - 当主三井高生など。 新町家(三男高治の子孫) - 当主三井高辰など。 室町家(四男高伴の子孫) - 当主三井高保三井高福五男)など。 油小路南家(六男高久の子孫) - 略称・南家当主5代三井高英など。 小石川家(九男高春の子孫)- 出水家とも。明治維新後、東京小石川住まい移したことから小石川家呼ばれるようになった当主6代三井高益、7代三井高喜8代三井高景など。 女系子孫(連家)松坂家(長女みねとその夫孝賢の子孫) - 当主7代三井高敏など。 永坂町家(五男安長長女みちとその夫高古の子孫) - 大正時代鳥居坂から永坂町に移転鳥居坂邸宅一部万平ホテル移築され現存当主4代三井高蔭5代三井高延(養子)、6代三井高潔三井高福弟) 7代三井高泰(守之助、伊皿子家高生の子)、9代三井高篤など。 小野田家高平の妻かねの実家) 以上の9家に、のち以下の2連家が追加された。 長井家(高利四女かちの子孫)、 家原家(北家3代目高房長女りくの子孫) 以上11家のうち北家・伊皿子家新町家・室町家南家小石川家を「本家」、松坂家・永坂町家小野田家長井家・家原家を「連家」と呼び本家中でも北家を「惣領家」としていた。 明治入り小野田家長井家・家原家途絶し、代わって、 五丁目家(北家8代目高福次男高尚の子孫)、 一本松町家(伊皿子家6代目高生次男高信の子孫) 本村町家(小石川家7代目高喜次男高明の子孫) が連家として興った代替わりするごとに十一の家同士血縁薄くなるのを防ぎ、家間の血縁関係強固にするため、三井一族同士結婚するケース多かった。これは江戸時代からあったが三井血統重んじるため明治以降三井一族同士による結婚は多い。

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三井十一家

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/01 04:37 UTC 版)

三井高利」の記事における「三井十一家」の解説

1691年元禄4年)、高利三井家結束を図るため、長男高平総領家とする本家筋の直系男子養子筋の連家を定めた。後に高平制定した家憲「宗竺遺書」で、6本家(北・伊皿子・新町室町南・小石川)と3連家(松阪永坂町・小野田)の9家を三井一族とした。家名それぞれの三井家居住する町名にちなん呼ばれた。連家は享保元文期に2家(家原長井)が加わり、6本家5連家の三井十一家体制とされた。江戸時代の「三井十一家」は次のようなものであった家 名家系注釈北家 高利長男高平家系惣領家当主代々三井八郎右衛門名乗る高平は、二条油小路町居宅構える。後に南隣に兄弟高久居宅構えたことから、油小路北家または北家呼ばれるうになる。 伊皿子家 次男高富家系中立売家。 新町三男・高治の家系室町家 四男・高伴の家系竹屋町家。 南家 九男・高久家系小石川家 十男・高春の家系松阪家 長女みねとその夫、孝賢の家系松坂南家・若松町家。 永坂町家 五男・安長長女みちとその夫、高古の家系松坂北家鳥居坂家。 小野田家 長男高平四女たみとその夫、孝俊の家系。 後に断絶 長井四女・かちの家系。 後に断絶 家原北家3代目高房長女・りくの家系。 後に断絶中太字で背景色着色されている家が三井6本家になる。なお、小野田・家原・長井の3家は幕末断絶されたが、明治入り家格継いだ新たな3家(五丁目本村町一本松町)として再興され今日三井11家・6本家5連家に続いている。 五丁目家(北家8代目高福次男三井高尚の子孫) 一本松町家(伊皿子家6代目高生次男三井高信の子孫) 本村町家(小石川家7代目高喜次男三井高明の子孫)

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