ラセミ化とは? わかりやすく解説

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ラセミ‐か〔‐クワ〕【ラセミ化】

読み方:らせみか

[名](スル)racemization光学異性体変性してその光学活性を失うこと。熱や光、あるいは酸・アルカリなどの化学試薬により、純粋な光学活性分子光学異性体変化して二つ光学異性体混合物になることにより、光学活性失われる


ラセミ化

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/04/03 21:29 UTC 版)

ラセミ化 (ラセミか、racemization) とは有機化学や無機化学においてある物質がキラリティーを持っているとき、量が多い方のエナンチオマーがもう一方のエナンチオマーに変わることによって系の鏡像体過剰率 (ee) が減少、または消失するような化学反応。反応の要因は熱、あるいは酸や塩基などの反応剤である。原系が旋光性を持っていた場合はそれが弱まるか、消失する。






「ラセミ化」の続きの解説一覧

ラセミ化

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/05 01:19 UTC 版)

ラセミ体」の記事における「ラセミ化」の解説

ラセミ化 (racemization) とは、何らかの化学反応により、キラル化合物鏡像体過剰率低下してラセミ体近づく、あるいは最終的にラセミ体になる現象のことである。たとえばα-アミノ酸強塩基下におくと、カルボニル炭素のα位のプロトン引き抜かれ共役塩基、さらにアミノ酸のもう一方エナンチオマーとの間に酸塩基反応による平衡が起こる。ラセミ化が進行している間の過渡的状態をさして部分ラセミ化と呼ぶことがある。その平衡反応順・逆反応速度については、エナンチオマー光学活性以外の物理的性質等しいために最終的な平衡状態においては異性体比は 1:1 の等量混合物となる。その結果、α-アミノ酸鏡像体過剰率最終的にゼロ、すなわちラセミ体となる。 反応によるラセミ化以外にも、アトロプ異性体やヘリセンなどのような立体障害によるキラル化合物は、加熱することで分子運動活発になりラセミ化することがある原義では光学活性体失活することをラセミ化、そしてその結果ラセミ体呼んでいたが、派生的結果としてラセミ混合物与えプロセスをラセミ化と言い表す場合もある。すなわち、不斉点が存在しないアキラル出発物質から、キラル中心を持つ成績体が得られる反応においては周りから立体選択的な反応条件設定しない限りラセミ体生成する言い換えると、アキラル化合物原料とした、アキラル条件行った反応では、2通りエナンチオマー生成する可能性があっても得られるのはラセミ体である。もしも生成物鏡像体過剰である場合は、外部から何らかの不斉源が関与していることになる。それは多く場合不斉触媒だが、円偏光不斉源とする反応いくつか知られる生体反応においては酵素たんぱく質立体構造不斉源となり立体選択的な反応進行している(ホモキラリティー)。

※この「ラセミ化」の解説は、「ラセミ体」の解説の一部です。
「ラセミ化」を含む「ラセミ体」の記事については、「ラセミ体」の概要を参照ください。

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