ラジオシャック・コーポレーション
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「ラジオシャック」の記事における「ラジオシャック・コーポレーション」の解説
2000年5月、同社は名称から「タンディ」の名を外し、ラジオシャックに改称し、キャメルケースで綴って1つの単語にした。 また 2000年、ラジオシャックはRCAの製品を販売する協定を結び、独自ブランド Realistic や Optimus を廃止する。もっとも 1990年代初期には既に Realistic の名で製品を自社開発することをやめていた。RCAとの契約が2004年に終わると、ラジオシャックは独自ブランド Presidian と Accurian を販売品目に加え、一時的に Optimus も復活させた。他にバッテリーについての独自ブランド Enercell がある。 2004年初め、ラジオシャックは Fix 1500 というプログラムで、全社で在庫問題と収益性を改善しはじめた。これは5,000店以上の店舗の中でレベルの低い1,500店の店長を選び、改善を促すものである。店長の格付けはデータだけではなく、1対1のインタビューに基づいて行う。また、30%の店長は是認される。 一般に店長には改善のために90日間が与えられた(改善が認められれば、別の店長が Fix 1500 に選ばれる)。全部で1,734名の店長が6カ月の猶予期間を経て配置転換または解雇となった。またこのころラジオシャックは従業員持株制度を止めた。2005年第1四半期までに Fix 1500 での評価資料は破棄され、このプログラムを考案した役員も辞任した。 2006年2月20日、CEOのデイビッド・エドモンドソン(英語版)は学歴詐称が発覚して辞任した。エドモンドソンは Heartland Baptist Bible College で神学と心理学を学んだとしていたが、Fort Worth Star-Telegram 紙は、そのような事実がないことを明らかにした。ラジオシャックの取締役会はエドモンドソンを擁護したが、結局エドモンドソンは誤りを認め、辞任することになった。 臨時のCEOとしてクレア・バブロウスキが就任。彼女は31年間マクドナルドに勤め、数カ月前にラジオシャックに移ったばかりだった。2006年8月、バブロウスキはラジオシャックを去り、トイザらスのCEO兼執行副社長となった。 また、無線プロバイダの切り替えで棚卸し資産評価減を引き起こし、2005年第4四半期の利益が62%下落した。このため、ラジオシャックの株価は3年ぶりの低水準となった。 2006年7月7日、新CEO兼会長としてジュリアン・デイが就任。デイは小売業界で長年働いてきた経歴を持ち、セイフウェイ、シアーズ、Kマートといった企業の建て直しに重要な役割を果たしてきた。 2006年春、ラジオシャックは店舗ごとの収益性を高め、オーバーヘッドコストを低減させる新戦略を打ち出した。2006年前半、500近い店舗を閉鎖した。これは、店舗同士が近すぎるために互いが顧客を奪い合っていた店舗などである。2006年に閉鎖された店舗の多くは年間売り上げが35万ドルに満たなかった。 このような努力にも関わらず、比較的好景気だった状況で株価は下落した。2006年8月10日、本社に勤める従業員400人から450人を削減する計画を発表。同年8月28日、本社従業員の5人に1人が解雇された。解雇は約10日前に電子メールで通知されたという。この突然のリストラは世論の批判を招いた。 2008年12月、"PointMobl" と名付けた新コンセプトの店舗を3店オープンした。いずれもテキサス州内で、携帯電話、ネットブック、iPod、GPSナビゲーションシステムなどを販売したが、2011年3月、PointMobl店の閉鎖が決定した。 2012年4月、2012年第1四半期の決算が非常に悪いことが伝えられ、ムーディーズはラジオシャックをさらに格下げした。2012年4月14日、株価は上場以来の最安値を記録した。 2015年2月5日、連邦倒産法第11章の適用をデラウェア州連邦倒産裁判所に申請し、経営破綻した。負債総額は13億8700万ドル(約1630億円)。
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