ムービーをつくる
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/01 08:41 UTC 版)
「マリオアーティストシリーズ」の記事における「ムービーをつくる」の解説
自作、または既存の素材を使ってムービーを作るモード。ここでセーブされたものは「ムービー」としてセーブされる。 おてほんムービー 用意された3つのサンプルムービーを呼び出す。そのまま観賞することも、改変することも自由。さりげなく様々なテクニックが使用されていて、参考になる。 タレントをえらぶ 使用する自作、またはサンプルのタレントを3人まで選ぶことができる。1人分の枠は、ポリゴンスタジオで自作した、またはサンプルとして収録された「3Dさくひん」1つ分にあてることもできる。ムービーのタレントを入れ替えて違和感を楽しむというだけの遊び方も可能だが、等身の違いによってカメラが狂うことがあるため注意が必要。このモードから逆に「タレント」をセーブして持ち出すことも可能だが、「3Dさくひん」については不可能となっている。 はいけいをえらぶ 使用する背景を4枚まで選ぶことができる。サンプルとして収録されているもののほか、ペイントスタジオで描いた「2Dさくひん」を使用することも可能だが、通常の「2Dさくひん」より小さい範囲しか使用できないため、このモード内で切り取り、拡大縮小を指定することもできる。また、このモードから逆に「2Dさくひん」をセーブして持ち出すこともできる。 はいけいは、1枚の中をいくつもに分割し、それぞれを部分的に使用するということもよく行われていた。また、タレントの写真を使い第4のタレントとして使用されることもできる。 ムービーのへんしゅう タレントスタジオのムービーは50シーン99秒まで(ただし、処理落ちにより再生時間が99秒を超えることもある)の範囲で作成することができる。ここではシーン単位で新規作成やコピー、削除といった処理を行うことができる。 さつえいをする 1つのシーンを選び撮影をするモード。1つのシーンには「タレント」を1人、「はいけい」を1枚だけ設定することができる。また、背景の切れ目から見える部分の色指定も可能。 タレントは0.5秒から3.0秒の範囲でサンプルまたは自作のアクションを付け、それを9回まで繰り返すことができる。また、手に1つだけ物を持たせることができる。アクションは、各関節の角度を決めたアクションポイントを1シーンの中に8個まで作り、それを順にたどることでモーションをつけることができる。アクションポイントは、1/30秒単位で設定することができる。 アクションをつけたタレントと背景は、カメラのモードで始点と終点でのそれぞれの視点、始点から終点への動きの過程を選択して撮影することができる。始点では前のシーンの終点での視点をコピーすることが可能で、複数のシーンをつなげることが容易になっている。 えんしゅつをつける このモードでは撮影したものに、1/10秒単位の指定で様々な演出をつけることができる。 ひょうじょうとこえでは、タレントに設定した表情と声を指定して使用できる。表情は指定したポイントから指定したポイントまでかけて変化するため、すぐに変えようと思った場合は前後の表情を連続して指定する必要がある。 ひかりでは、ライトの角度や色を変更することができる。 らくがきでは、画面に絵を追加することができる。絵の内容と表示の仕方をあわせて1つのデータとして、6種類まで製作することができる。エフェクトやテロップ、第4のタレント、第5の背景として使用することも可能。 テロップでは、画面にテロップを出すことができる。表示方法や色を選択することが可能だが、フォントは1種類。指定の仕方によっては、文字ではなくエフェクトとして使用することもできる。 かんきょうエフェクトは、主にタレントにかかるエフェクトを設定することができる。 がめんフィルタは、画面全体にかかるフィルタを設定することができる。この中の「ぶんしん」は、そのとき表示されている画面を指定の区間保持するもので、複数のタレントを画面上に出したい場合など、使用頻度は高い。 フェイドイン・アウトは、画面を白や黒へ切り替える時間、方法を設定することができる。 BGMは、シーン単位でBGMを選ぶことができる。幾つかは他の任天堂ゲームで耳にするものも収録されている。 こうかおん1は、効果音を指定することができる。こうかおん2も内容は同じもので、効果音は同時に2つまで鳴らせるということである。これも幾つか他の任天堂ゲームで耳にするものが収録されている。 BGMエフェクトは、BGMのスピードやフェイドイン・アウトを指定することができる。 こうかおんエフェクトは、効果音の音量などを指定することができる。 ためしにみる 作成されているムービーを観賞することが可能で、任意のタイミングで写真を撮ることができる。この写真は大きいサイズの「2Dさくひん」としてセーブされる。 出荷時のセーブ領域の中には、当時任天堂の社長であった山内溥が登場し肉声を聞くことができる「社長からのごあいさつ」というムービーも収録されていた。内容は、購入者に対してお礼のメッセージを述べるものの、秘書らしき女性の声に配布される物であると突っ込みを入れられたあげく、帰り際にこのソフトの内容を知らないことを暴露するというものであった。これは通常の作品と違いロックされており、製作用モードに入ることが不可能な珍しいものである。これは音声の扱いが特殊であるためと思われる。同様の作品をユーザーが制作することは不可能で、同形態のものはマリオアーティスト甲子園において「伊集院光からの応援メッセージ」が配信されたのみとなった。
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