ムービーカメラ(シネカメラ)用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/03 06:15 UTC 版)
「三脚」の記事における「ムービーカメラ(シネカメラ)用」の解説
スチルカメラ用と似ており、場合によっては流用もできるが、ムービー専用三脚は、重量や剛性の不足によるズレやブレを防ぐため、大きく重い傾向がある。スチル用と両方作っているメーカーが多いが、ドイツのザハトラー、イギリスのヴィンテン(Vinten )、日本ではリーベック(Libec )、昭特製作所など専業メーカーもある。 スチル用と異なる特徴としては、センターポール(エレベーター)が無く、素早くヘッドの水平を出すのためトッププレートの代わりに「ボールレベラー」がついていること、脚部が「ダブルシャンク」と呼ばれる細いパイプを2本ずつまとめた形態であること、「スプレッダー」と呼ばれる、石突き同士、あるいは1段目(一番上の段)の下端同士をつないで脚の開きを規制する部品を持つことなどが挙げられる。 雲台はクイックシューに対応し、垂直・水平方向に動かすための長い「パン棒」がついており、かつ、よりスムーズな追尾撮影ができるよう、雲台内部にシリコーンなどの「フルード」が封入されているものが多い。レベラーがあるため、スチル用のチルトハンドルに相当する調節機能はない。 テレビ放送のスタジオでよく見られる、ショルダータイプのビデオカメラ(ハンディカメラ)を支えるキャスター付き三脚をドリーと呼び、また、三脚状でない移動・昇降可能な大きな台のことをペデスタル(円筒形の台座の意)と呼ぶ。
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