バガ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/24 07:33 UTC 版)
バガ (サンスクリット語: भग, Bhaga) は、古代インド神話の神である。分配、幸運の意。アーディティヤ神群の1つで、アリヤマンとともに主権神ミトラに従い、補佐する[1]。バガはその名の通り公正な富の分配あるいは幸運を司るが、盲目の神であるともいわれる。
『マハーバーラタ』によるとダクシャ仙の祭祀の場で、怒りに狂うシヴァ神によって盲目にされたが、これにはまた別な伝承もある[2]。『リグ・ヴェーダ』ではわずか1篇7詩節に留まる (7・41・1-7) が、バガの起源はインド・イラン共同時代にさかのぼり、ゾロアスター教の聖典『アヴェスター』におけるバガや、古代スラブ語のボグと語源を等しくしている。ただしどちらも神の意に過ぎない[3]。ゾロアスターによる宗教改革ではアシとして昇華されている[4]。またローマ神話の神テルミヌスに相当する[5]。
脚注
参考文献
- 『リグ・ヴェーダ讃歌』 辻直四郎訳、岩波文庫(1978年)
- 菅沼晃編『インド神話伝説辞典』、東京堂出版(1985年)
- ジョルジュ・デュメジル『神々の構造』松村一男訳、国文社(1987年)
- 『デュメジル・コレクションI』丸山静、前田耕作編、ちくま学芸文庫(2001年)
関連項目
「バガ」の例文・使い方・用例・文例
- 洗面所の栓を抜くと、水がガバガバ流れ出した。
- サンバガエル類
- サンバガエルと習性が似ている
- タラバガニ科の1属
- キバガ科の標準属:ワタキバガの幼虫
- ジャガイモキバガ
- 幼虫はヨキリムシの蛾:シタバガ
- アジアから導入されたキバガガの幼虫
- バガダ族の人々が使うカンナダ語方言
- 特にアラスカタラバガニの脚
- クリシュナが存在と神の性質と人間がどのように神を理解できるのかを説明しているバガヴァッド・ギーターの中の戦士王子
- フタバガキ科の高木
- バガス(サトウキビの粉塵)を吸い込むことで引き起こされる肺胞炎
- フタバガキ科アガティス属の高木からとれる様々な硬質の樹脂の総称
- タルバガンという動物
- ストラバガンドという演奏法
- 今年はタラバガニが昨年より安く,ズワイガニが高い。
- タラバガニは,1メートル近くの長さに成長することもある。
- 東京の築(つき)地(じ)市場では,タラバガニの卸(おろし)値(ね)がキロあたり約2300円から3100円で,昨年より25%ほど安い。
- 値下がりの理由は,タラバガニの輸入量がおよそ41%増えたことだ。
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