ナショナリズム論とは? わかりやすく解説

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ナショナリズム論

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 03:29 UTC 版)

宮崎哲弥」の記事における「ナショナリズム論」の解説

高度資本主義進展につれて国民国家統合溶解プロセス入った日本状況下では『国家物語国史とは言えなくなっており、また、世代どころか世代内ですら歴史共有不可能になった現在、私達にとって可能な、しかも意義ある歴史伝承の鍵は、「『公教育における国史正史正当化』などではなく、『私史=稗史』 がいきいきと語り継がれるローカル多元的な共同体探求にこそあるのではなかろうか」と述べている。 小林よしのりは、すべての死が無意味だとすれば、生のみにしか価値認められず、ひたすら生を永らえることを願うニヒリズム帰してしまう、という。それに対して宮崎は、「死の無意味さ直視してはじめて、何の利害得失にも拘らない真の善き生』を生き得るのではないかと言い、「もし特攻隊員死後の顕彰期していたとすれば、彼らはなお現世的価値利害得失)を基準にしていたことになる」。そして、「彼らの死が――あらゆる死と同様に――世俗的な意味や価値還元できない犬死にだからこそ、あえてその道選んだ姿が、私達心魂を打つのではないか」としている。 また、1997年ルワンダで、ジェノサイド実行者残党寄宿学校襲い10代女子学生17人を捕らえ少女たちにフツ族ツチ族分かれるよう命じたところ、彼女らは「自分たちはただルワンダ人である」とこれを拒み無差別に射殺された話 を紹介し、「一見単なるナショナリズム発露のようにみえる」がその裏で、「死の虚無見据えながらも、『偶然にくる或る不幸』(藤田) を事もなげに引き受けてしまえる意思働いている」ことを看て取り、「これこそがナショナリズム内在しつつ、ナショナリズム超える自由の可能性ではあるまいか」と述べている。

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ナショナリズム論

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/24 07:07 UTC 版)

ショーヴィニズム」の記事における「ナショナリズム論」の解説

1945年政治思想家ハンナ・アーレントは、ショーヴィニズム概念次のように説明したショーヴィニズムは、「ネイション使命」という古い発想から直接生じてきたという意味では、ネイション概念のほとんど自然な産物である。(中略)(ある)ネイション使命とは、何らかの理由でそのネイション使命持たず奇跡的に歴史から取り残された他の比較不幸な民族に、光を与えるもの、と解釈するのが正確であろう。この概念ショーヴィニズムというイデオロギーへと発展せず国家領域ナショナリズムプライドさえも比較漠然としたものにとどまっている限り、それは取り残され人々福利対す責任という高い意識につながることが多かった

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