シリーズ化前
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/17 16:06 UTC 版)
「ブリヂストン・アンカー」の記事における「シリーズ化前」の解説
2000年代後半までは、タウンユース寄りの「スラッガー」との併売もあったため、モデルの存在のみでシリーズ分けは存在しなかった。 2010年時点でプロユースに区分されるモデルについてはフレーム、フォークセット単体売りもアンカー特約店であればカラーオーダー含め現行車であれば可能であり、プロチーム供給向けのカラーリングパターンの色違いと単色系、ロゴの有無、さらにトップチューブ後端モデルロゴ部のネームオーダーが2004年頃からできるようになった。ダウンヒルバイクに関してはフレーム単体販売とフロントサスペンション付きのみ、トラックはフレーム単体の取り扱いとなり完成車はショップで作成、販売となり、型番末尾に「F」がつく。2003年からのモデルネームの数値は完成車に組み込むシマノのコンポグレード区分となり、フラッグシップモデルのみに与えられる「9」がデュラエース仕様、以下フレーム仕様「8」(2006年から)、「7」がアルテグラ・105仕様、「5」「3」が105・シマノのSTIレバーラインナップ拡充によりSORA、ティアグラ仕様となる。MTBなどではそれぞれXTR、XT、Deoreと区分化されている。 1999年モデル ロードバイクのフラッグシップであるフルカーボンモデル「ARCP」はこれまでの「レイダック」のフルカーボンモデル「CCIコンポジットフレーム」のティアドロップ(水滴断面)オーバルおよび丸型断面のパイピングから一新。トップチューブとダウンチューブを三角断面として応力への対硬性を高めている、極めてプロ志向の強い面を持つフレームであった。 2003年モデル モデルネーム変更、フレームラインナップの大幅拡充、カラーオーダーにマジョーラカラーが選択可能となる。 ロードバイクではこれまでのモデルにおいてトップチューブレイアウトがホリゾンタルだったものが大部分スローピングタイプフレーム化され、フルカーボンモデルもこれまでの角張ったパイプ構造とは一新され、「ハイモジュラスカーボン」使用である「RHM」(フレーム単体基準税込価格は199,500円、デュラエース、マヴィック・キシリウムSL組み仕様は525,000円) の登場。 「RHM」は「ARCP」でのプレーンカーボン管から、ハイモジュラスカーボン化され、軽さと硬性の両立化と相成った。ヘッド周りのパイピング形状も「レイダック」の時のCCIコンポジットよりもすっきりした印象を持ち、後述する「RCS」のパイピング形状配置と同一の物になった。ダウンステー部は角型断面。 トリプルヒーテッドバテッドチューブであるデダチャイ7003FORCEチューブセットを使用した主にトップ、ダウンチューブがティアドロップ形状のアルミカーボンハイブリッドである「RCS」は2002年のアルミモデルと比べてMTBばりのコラム径の拡大化(1'1/8径アヘッド)によりコラム周りの剛性が強化。まだこの頃はアルミコラムのカーボンフォークが純正フォークとなっており、乗り味としてはパーツチョイスさえ良ければペダリング応力すらもしっかりと受け止めるがっしりとした乗り味であり、脚力とスタミナさえあれば上級コンポとホイールの組み合わせ次第で相当の潜在性をもつ。準レーシング仕様としては当時のトレンドを日本メーカーとしてはいち早く取り入れた存在でもあり、アンカーチーム内でもレースによってカーボンフレームと「RCS」フレームを使い分けていた。 それまで継続されていたモデルもモデルネームの変更に至る。オールアルミである「RA」、バテッドチューブのネオコットフレームでホリゾナルレイアウトであるピスト車含むクロモリバイクなどによる。以後、数年間はカラーリングとフォーク仕様によるチョイスシステムなどの追加、変更を受けるようになるまでフラッグシップモデルとの併売となる。 MTBモデルはアルミハイブリッドモデルである「XCS」(フレーム単体基準税込価格は99,750円、完成車基準税込価格は441,000円)、ダウンヒルバイクである「DH」シリーズ(フレーム単体サスペンションなし基準税込価格は336,000円、フレーム単体サスペンション付き基準税込価格は546,000円)とプロユース~スポーツユースと幅広い取り扱いとなっていた。 2004年モデル ロードバイク「RHM」フレーム価格変更(フレーム単体基準税込価格は210,000円、デュラエース仕様は525,000円)。「RCS」のヘッドチューブ径外観が細くなりすっきりとしたスタイリングとなり、トップチューブの形状、フレームディメンションが多少変更される。 2006年モデル ロードバイク、MTB完成車のホイールラインナップによりさらなる棲み分けがなされる。ロードバイクの一例としてマヴィック・キシリウムSL組みは「Pro」、アクシウム組みは「Equipe」、キシリウムエリート組みは「Elite」となっている。 この代から、なで肩形状のオリジナルフルカーボンフォークが登場。ラインナップに快適性重視のフルカーボンバイク「RFX」が加わる。「RCS」においてはさらに改良が加えられ、シートステーにデダチャイ・ファイヤーテール、チェンステーにファイヤーボックスが奢られ、BB周りの剛性アップと軽量化を図っており、Fメカワイヤがステーを貫通する作りとなっている。乗り味重視の仕上がりとなり、ほぼニュートラル傾向のバイクとなる。
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