価格変更
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/09 19:05 UTC 版)
2005年4月、BitMover は無料での BitKeeper 提供をやめると発表した。これは、アンドリュー・トリジェルがやったことが原因であった。彼は、OSDL で Linuxカーネルとは関係ないプロジェクトにも関わっており、BitKeeper の最新版以外のメタデータ(差分を含むリビジョンデータ)を見られるクライアントを開発しようとしていた。メタデータを参照して過去のバージョンとの差分を見ることはバージョン管理システムの根幹の機能であり、BitKeeper のライセンスが提供されない者には見ることができない。これは、ライセンスを持たない Linux カーネル開発者にとっては非常に不便だった。BitMover は一部のカーネル開発者には商用 BitKeeper を無料で提供することを決定したが、OSDL の従業員には無料提供も販売もしないとした。これには、リーナス・トーバルズやアンドリュー・モートンも含まれる。このため、Linux のソース管理ソフトウェアとして Git プロジェクトが開始されることとなった。 無償提供の期限は2005年7月1日までとされ、ユーザーはそれまでに商用版への移行かバージョン管理システムを別のものにする必要が生じた。商用版のユーザーも競合ツールを開発しないことを要求される。2005年10月、McVoy は BitKeeper 商用版を利用しているある顧客に対して、同企業の従業員が GPL のソース管理ツール Mercurial の開発に参加しているのをやめさせるよう求めた。当の従業員 Bryan O'Sullivan はこれに対して「競合の可能性を避けるため、私は BitKeeper の商用版を使い続ける限り、Mercurial の開発に関与しないことを Larry に申し出た」としている。
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