シリーズ他作品における引用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 00:31 UTC 版)
「マクロス VF-X2」の記事における「シリーズ他作品における引用」の解説
「マクロスシリーズ」の年表には「A.D.2050年 特務部隊VF-Xレイヴンズ設立」とだけ記されており、ラクテンスとビンディランスの抗争に関する記述はない。 一方で、『マクロスF』以降の小太刀右京の筆による小説作品には、『VF-X2』に関連する人物や用語が登場する。ストーリーの分岐に関しては、エイジスがギリアムとの共闘を選ぶ選択肢(ビンディランスルート)に則っている。ただし、小太刀のノベライズにはアニメ本編と異なるアレンジも含まれており、どの範囲までが公式設定であるのかは定かでない。 2050年代以降の作品世界内において、ラクテンスとビンディランスの戦いは第二次統合戦争と呼ばれている。ビンディランスの勝利によって新統合政府はより地方分権的な小さな政府へ移行し、地球直属だった統合軍 (U.N.SPACY) は新統合軍 (NUNS) へと発展的解消を遂げる。これらを背景として、移民船団や星間企業の主体的運営が活発化していく。マクロス・エリシオン艦長のアーネスト・ジョンソンは当時ブラックレインボーとラクテンスの艦隊で戦っていた。その後の局地紛争でも所属する陣営が敗れ続け、「百戦百敗・無冠の名指揮官」と呼ばれることになる。 ウィンダミア王国はビンディランス側に義勇軍を派兵し、国王グラミア6世は英雄として讃えられた。ウィンダミアは辺境宇宙の民主国家の象徴として自治権を拡大し、新統合政府からの独立戦争(2060年)につながっていく。 新統合政府の再編後も銀河各地で新旧陣営のこぜりあいは続いていく。2058年には、ラクテンス派の軍人だったナレスワンが武装勢力ファスケスを率いて蜂起し、地球中心主義を再興しようとする事件が起きる(小説『マクロス・ザ・ライド』)。 レイヴンズは新統合軍の特務部隊VF-Xとして、エイジス・フォッカー大佐の指揮下で凶悪犯罪者やテロリストと戦っている。2059年のバジュラ戦役ではバジュラにまつわる陰謀を探り、マクロス・フロンティア船団のS.M.Sに水面下で協力する。エイジスはスカル小隊隊長オズマ・リーの先輩であり、ふたりとも新人時代はマクロス・クォーター艦長ジェフリー・ワイルダーの教え子だった。レイヴンズの母艦はウラガ級ステルス宇宙空母ギリアム・アングレート。所属機はVF-19AやVF-19P、VF-22Sなどである。なお、VF-X部隊を直接指揮する特別監察機関は「バンローズ機関」と呼称されている。 『マクロスF』に登場するキーアイテム「フォールドクォーツ」について、小太刀の小説版では「超時空共振水晶体」と同一のものとしている。マンフレート・ブランドは2043年にフォールドクォーツを発見した第117次大規模調査船団の調査責任者であり、マオ・ノーム博士の理論に注目してジャミングサウンドシステムを開発した。船団壊滅後は船団の生き残りを尋問し、心を閉ざしたランカ・リーに対して冷酷な言動をとったため、のちに育ての兄となるオズマ・リーに殴られる。その後、エイジスによって撃墜されるが、生前、意識をコンピュータ上にアップロードする研究をしていたとされ、マクロス・ギャラクシー船団の電子生命たちのなかには“マンフレート”と呼ばれる人格が加わっており、グレイス・オコナーらと共謀して銀河並列思考ネットワーク計画を進める。 地球直衛艦となったマクロス13はキム・キャビロフ中将の指揮下で、地球に襲来したバジュラ艦隊を迎撃する。 本作の惑星名を再使用しているケース。2040年にイサム・ダイソンが惑星エデンに赴任する途中、惑星セフィーラで歌舞伎役者の早乙女嵐蔵(早乙女アルトの父)と出会う(短編「カブキ・ウォーバード」)。 ギャラクシー船団のブレラ・スターンはYF-27-3シャヘルに乗って惑星ネバーに赴き、軌道エレベーター内でアナベラ・ラシオドーラと交戦する(短編「ワイアード・ウォーリア」)。 リオン・榊はS.M.Sセフィーラ支社の所属パイロットである。惑星セフィーラは2059年にはぐれゼントラーディ軍の攻撃を受けて壊滅寸前状態にされた(『マクロス30 銀河を繋ぐ歌声』)。
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