ウィザーズ・オブ・ザ・コースト時代とは? わかりやすく解説

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ウィザーズ・オブ・ザ・コースト時代(1997年 - )

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 14:05 UTC 版)

ダンジョンズ&ドラゴンズ」の記事における「ウィザーズ・オブ・ザ・コースト時代(1997年 - )」の解説

ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社は1990年設立されテーブルゲーム中心としたゲーム出版会社であり、世界初トレーディングカードゲームである『マジック:ザ・ギャザリング』を作り出したことで知られるメーカーである。TSR社買収した1997年当時は『マジック:ザ・ギャザリング』の国際的な展開成功により、ゲーム界では知られビッグネームとなっていた。 創設者ピーター・アドキソン『ダンジョンズ&ドラゴンズ』ファンであったこともあり、D&D商品展開はTSR社から速やかに引き継がれた。 TSRスタッフ同時に受け入れたため、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト『ダンジョンズ&ドラゴンズ』商品展開を引き継いだ当初TSR時代とあまり変わらないような商品出されていったTSRロゴマーク商標引き継いでいたため、販売元ウィザーズ・オブ・ザ・コースト変わったからといってD&D大きな変化見られることはなかった。しかし、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社は『ダンジョンズ&ドラゴンズ』権利入手した当初から「新しダンジョンズ&ドラゴンズ」を作ることを計画しており、2000年になってDungeons & Dragons 3rd edition発売。『アドバンスト・ダンジョンズ&ドラゴンズ』と『クラシック・ダンジョンズ&ドラゴンズ』の二つ分かれていたタイトル正式に統合させたこの新版登場は、TSR時代とは全く異な新時代D&Dとして、ゲームファンや市場に対して衝撃与えた何より、「他社D&Dのゲームルールを使用してもよい」というd20システムという考え方は、アメリカRPG市場にd20旋風起こした多くメーカーは、システム自社開発をすることなく新製品d20システム出せメリット注目した。さらに、大物タイトルであるダンジョンズ&ドラゴンズデータ互換性もたせることで、自社ゲームにあまり興味ないようダンジョンズ&ドラゴンズファンに対しても、自社商品注目させることができるのである。この結果アメリカRPG市場には数年d20システム製品があふれるかえるようになり、『Dungeons & Dragons 3rd edition』という新しゲーム市場浸透させるのに大い役立ったまた、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト『ダンジョンズ&ドラゴンズ』商品展開のさせ方の特徴として、D&D専用ミニチュア大規模に展開させたことがあるミニチュアゲームから発展したD&D初期の頃からファンタジーミニチュアの使用推奨されるゲームであり、ラルパーサ社やシタデル社などからはD&D専用ミニチュア過去にも販売されていた。しかし、ファンタジーミニチュアの定番であったメタルフィギュア塗装組み立てユーザー任せるものであり、模型趣味的嗜好持たないものにはハードルの高いものとなっていた。ウィザーズ・オブ・ザ・コーストD&D専用に「塗装成型済みプラスチック製ミニチュア」を自社から販売することでユーザーの手間を大幅に削減した。このミニチュア日本ではトレーディングフィギュア」と呼ばれる販売形態を持つ商品であり、食玩同様にブラインドボックスで販売されている。一つの箱の中にランダム数個ミニチュア入れられている。何が入っているかは開封するまでわからないため、高いコレクション性を持つアイテムでもある。また、このミニチュアメイジナイトから端を発するコレクタブルミニチュアゲーム(トレーディングフィギュアゲーム)として単独で遊ぶこともできるようになっている。『Dungeons & Dragons 3rd edition』の改定版である『Dungeons & Dragons V3.5』では、ルールの改定により、スクエアグリッド(四角形マス)を使った戦場マップ使用ゲームプレイ必須となり、マップ上でのプレイヤーキャラクター位置をあらわすのになんらかのコマ使用することがすべてのユーザーに必要となったこの頃からミニチュア需要D&D商品展開において大きなウェイトを占めるようになり、日本においてもルールブック発売元ホビージャパンから輸入販売の形でD&Dトレーディングフィギュアユーザーに対して供給している。 2008年6月にはルール世界観大幅に改定した『Dungeons & Dragons 4th edition』を発売d20システム4th edition対応に改定されトレーディングフィギュア4th edition対応した新し種族モンスターキャラクタークラスミニチュアラインナップされた。しかし、リーマン・ショックに伴う景気後退から、2009年をもってミニチュア製造をやめ、以後厚紙トークン製品付属させることになったが、2012年に「ダンジョン・コマンドシリーズミニチュアゲーム付属する形で復活している。(ミニチュアに関する詳細ダンジョンズ&ドラゴンズ ミニチュアゲームの項目も参照のこと。)この4th editionMMORPGのプレイスタイルを意識したため、それまでD&Dとは大きくイメージ異なっており、コミュニティでは賛否両論評価議論を呼ぶぶことになったその結果4e移行するファンと3.5eにとどまるファンととでコミュニティ分断されてしまう。そして3.5eにとどまったファンはほぼ同じルール体系を持つ『パスファインダーRPG』へと移行してしまい、WotCからすれば顧客奪われた」形となってしまった。この結果WotC社は2012年には次期バージョン当時は『D&D Next』というコードネーム呼ばれていた)の開発早々に約束せざるを得なくなる。 2014年には新たなるD&Dとして『Dungeons & Dragons 5th edition』が発売。プレイスタイルは3e以前のもの回帰されたが、大量サプリメントユーザー買わせる形からはそれまでより距離を置いている。一方でユーザ-が自分作ったオリジナル資料共有できるようにオンライン環境整備しており、コミュニティ信頼される寄り添い方が模索されている。

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