アルカ号編
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「ムジカ・ピッコリーノ」の記事における「アルカ号編」の解説
シーズン9 船の修理をお願いする電話をアカデミーにかけたシエリ。司令官のお小言に悪態をつきつつ向かうが、途中で嵐雲に出くわし雷に打たれてしまう。不時着した先のフンギの森には、修理師を目指す少年・トットがいた。トットが金槌でモンストロ “アレッタ” を直そうとしているので、シエリはそのモンストロを治療する代わりに自分の船を直してほしいとトットにお願いする。モンストロは無事治療できたが、肝心のシエリの船は直せなかった。行く場所がないシエリはトットの後を追い掛け、森の奥深くにひっそりと停泊していたアルカ号にたどり着く。そこにはちょっと変わり者な船長・フォリアと、陽気なギター弾きのルッチョラがいた。どうやらトットはこの船を飛ばして旅をすることを夢見ているようだが、彼を含めたアルカ号の人たちは音楽やモンストロ、ムジカドクター等に関する知識が全くなかった。とはいえど何としてでもアカデミーに帰りたいシエリにはアルカ号を飛ばす以外の方法はなかった。そんな中、フォリアが拾って改造しようとしていたものがモンストロ “チキバン” と分かりメンバーと協力して治療する。するとチキバンは勢いよくエンジンに飛び込み船の歯車が動き出した。それをヒントに森に迷い込んだモンストロを治療することでエンジン深部にある3つの歯車を動かすことに成功するも、今度は肝心の船を操縦出来る人がいなかった…。またもや振り出しに戻り途方に暮れるシエリだったが、幸いにも電話の配線は繋がっていきていた事でアカデミーに何とか無事を知らせ、アルカ号を飛ばすために機関士を派遣してほしいと司令官に依頼し、ベルカント号で知り合ったルネッタがやって来る。 ところがアルカ号は今の船と比べて機能も古く、飛ばすには船の設計図が必要だった。皆で方々を探し回ったのち偶然から設計図を見つけ、そこへ居合わせた新たな仲間・スピカとも協力して設計図に書かれた楽譜通りに演奏し、今まで動かなかったアルカ号は雄大に空へと飛び立ったのだった。 その後もアカデミーに向かう途中、何故かアルカ号に搭載されていたレーダーで見つけたモンストロを治療していく中、シエリはフォリアから「トットをムジカ・アカデミーに入学させて欲しい」とお願いされる。だが、いくら才能と見込みがあるとは云えど現時点で音楽の基礎知識がろくにないトットを推薦しても、到底司令官を納得させられる訳がないと懸念し苦悩するシエリだったが、その最中に出会ったモンストロ “タルカヴァーロ” の治療を経てトットのムジカドクターへの熱意を汲み取り「トットが司令官を唸らせる位の技量を身につけるまで、自分が面倒を見る!」と宣言し、それまではルネッタ共々アカデミーに帰らないと決めた。 その一方アカデミーでは、シエリが突如帰還命令を撤廃した事に司令官とモレッティが疑念を抱き、さらにルネッタが気を利かせたつもりでアカデミーに送ったトットが書いた報告書を見て『シエリがムジカドクターの仕事を赤の他人にやらせている』と誤解した司令官は激怒。情報機関を使って居場所を突き止め、アカデミーごとアルカ号へと向かい、シエリとルネッタに強制帰還命令を下してしまう。そして皆で最後にと近くのルミノージ旧市街にいたモンストロ “アキ” を治療した後、シエリとルネッタはアカデミーへと帰還していった。 元のメンバーに戻ったアルカ号一行は行く当てがなくなってしまったが、レーダーの反応を元にモンストロ “インヴェッチ” を発見。一行で治療した後、シエリが別れ際に渡した手帳から手紙が出てきた。その手紙を元にシエリ達と別れたルミノージ旧市街で待っていたルネッタと合流するも、そこにシエリの姿は無かった。どうやら思った以上に司令官の監視が厳しく、アカデミーから出られない様に軟禁状態に陥っており、一行はアカデミーに閉じ込められたシエリの奪還作戦を開始する。司令官たちに見つかり一時はピンチになったが、アルカ号一行はシエリが閉じ込められた倉庫に捨て置かれていたモンストロ “スピアーレ” を治療、シエリはそれに乗って脱出に成功する。 シエリ脱出後、悔しさを滲ませる司令官がアルカ号から送られてきた報告書を読んでいると、突然巨大モンストロがアカデミーに墜落してきた。このままではモンストロの重量でアカデミーごと墜落してしまう…。司令官は緊急無線を発報、それを聞きつけたアルカ号はアカデミーへと急行。司令官は駆けつけたアルカ号のメンバーを見て、トットに特別に治療を許可する。そしてシエリとトットでモンストロの治療に成功した。この功績をたたえ、司令官はシエリとルネッタを正式にアルカ号に派遣し、トットをムジカアカデミーに入学させた。 シーズン10 正式にシエリとルネッタをメンバーに迎えたアルカ号。トットも正式にムジカドクター見習いとなり、シエリとレッスンを始める。一方でモニターが治った矢先にローリー司令官から連絡が。アルカ号を王に譲ることが決定し、代わりに新しい船を譲るというのだ。しかしアルカ号はフォリアやトットたちにとっては住居同然。もちろん一同は拒否するが司令官は「もう決まったこと」と言う。突然の決定に疑念を抱いたフォリアの号令で、一行はアルカ号を徹底的に調べることにする。すると奥の地下室に隠された部屋があった。謎を解いて部屋の扉を開けると、なんとそこにはモンストロが。さらにその部屋から見つかった、マズローという者の日記を読んだところ、アルカ号はかつてモンストロを作っていた船だということが判明、マズローはモンストロを作っていた師匠の弟子だということがわかる。しかし、アカデミーにそれを報告したところ、ローリー司令官は「マズローは国に背いた悪者」と言ってくる。このまま一同がアルカ号に乗り続けていると一同も国に背く悪者にされてしまうかもしれないと司令官は忠告する。
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