もうひとつの和田家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 20:31 UTC 版)
「ちりとてちん (テレビドラマ)」の記事における「もうひとつの和田家」の解説
和田清海(わだ きよみ) 演 - 佐藤めぐみ/佐藤初(少女時代) もうひとりの主人公的な存在。大手箸工場を営む秀臣の娘。喜代美の同級生で、同姓で名前の読みも同じ。喜代美が引っ越してきた日に砂浜で出会う。非の打ち所がなく、周囲に慕われている人気者。あだ名は「エーコ」。「和田A」が転じて「エーコ」と定着した。 鈍感なところがあり、喜代美が自分に対して劣等感を抱いていることには気づいておらず、喜代美を無二の親友だと思っていた。さらに、友春が小学生の頃から喜代美のことを好きだった事や草々に好意を持たれている事にも気づいていなかった。 高校卒業後は、大阪で一人暮らしをしながら大学に通っていたが、サークルのOBの誘いがきっかけで芸能界に入り、テレビのお天気キャスターなどの仕事をしていた。出会った当初は草々を面白い人と感じただけで、あまり興味を持っていなかったが、草々の落語を聞いたことがきっかけとなり、後に相思相愛となる。その後、東京でニュースキャスターをする仕事が入り、悩んだ挙句に大学を休学して東京行きを決意。転居の直前に、喜代美と互いの本心を語り合い、旅立った。 しかし、担当していたニュース番組が半年で打ち切りとなり、喜代美とは連絡が途絶える。1996年の冬、母・静の看病のために小浜に戻ってきた。服装や性格も上京前の清純さとは異なり、都会的な雰囲気へと一変し、東京で挫折した経験から喜代美に対して鬱屈した思いを吐露するようになる。 後に和解し、父親の工場を手伝ううちに工場を継ぐ決心をする。その一環として正典の元に弟子入り。最終週では社長としてひぐらし亭の支援に参加している。最終回で、草若を襲名した小草若といい関係になるが、なかなか結婚には踏み切れていない旨の紹介がされた。 和田友春→野口友春(わだ ともはる→ のぐち ともはる) 演 - 友井雄亮/小阪風真(少年時代) 秀臣の長男。清海の兄。しっかりした妹と違い典型的なドラ息子に育ってしまったため、小浜では「アホ」もしくは「アホボン」と呼ばれている。自分に秀臣ほどの経営能力がないことを自覚しており、どこか似ている小草若とは犬猿の仲だったが、後述する経緯で順子との結婚が決まってから和解した。 初対面時に暴言を吐いたため、喜代美から手提げ袋で殴られる。そのことがきっかけで一目惚れし、喜代美が高校を卒業するとともにプロポーズ。しかし、肝心の喜代美には相手にされていなかった。その後、喜代美に再度プロポーズしたが、喜代美は既に落語の道に進む決意をしていたため、断られた。それを聞いた友春は喜代美のことをきっぱりとあきらめ、自分の道をみつける決意を固めた。友春は正典にその決意を語り、そのことが小梅や正典を動かし、喜代美の草若への弟子入りを後押しすることとなった。 順子とは、喜代美の落語を聞くために共に大阪へ向かったことをきっかけに、徐々に親密さを増していく。その後、順子が妊娠していたことが明らかとなり、自分が工場を継ぐ自信がなかったことと順子に対する責任をとるために、順子と結婚して婿入りし、魚屋食堂を継ぐことになった。 和田秀臣(わだ ひでおみ) 演 - 川平慈英 小浜の大手箸工場の社長。正太郎の元弟子で、正典の兄弟子。友春と清海の父。伝統工芸の塗箸に見切りをつけて正太郎のもとを去ったため小梅に嫌われており、正太郎の葬式でも追い返された。正太郎の死後、正典に請われ自分の工場の社員扱いで塗箸の技術を正典に教えた。後に正典の箸が持つブランド力に注目し、自分の工場と正典の塗箸店との合併を狙う。なお、秀臣は婿養子である。 外国出身の父の影響でナイフとフォークしか使えなかったが、母親が新しく作った家庭と馴染めたきっかけとなった箸、とりわけ若狭塗箸に愛情を持っている。その影響で正太郎に弟子入りするが、正典の塗箸作りの才能に劣等感、疎外感を抱いたことが正太郎の元を去った要因となっている。だが工場を運営するにつれ工場を発展させることが塗箸産業を支えることに繋がるという思いを抱くようになる。 工場の存亡が危ぶまれ工場の閉鎖を考えたとき、和田家の前で正太郎の元を去ったときの心情を打ち明け、小梅と和解する。 和田静(わだ しずか) 演 - 生稲晃子 秀臣の妻。友春と清海の母。よくできた妻で、彼女の存在も清海に対する喜代美のコンプレックスの元になっていた。塗り箸製作所の没落に呼応するかのように、1999年の時点では病に倒れ、病院に入院していたが、後に回復し、退院した。
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