もうひとつの定義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/06 05:50 UTC 版)
文脈依存文法の別の定義として、P 内の生成規則に次のような制限を与えたものがある。各生成規則は α -> β という形式で、| α | ≤ | β | という制限に従う。ここで | α | は α の長さである。この文法では生成規則を適用したときに文字列の長さが減ることがないので、「単調文法」(Monotonic Grammar)とか「非縮小文法」(Noncontracting Grammar)などと呼ばれる。 非縮小文法と文脈依存文法は異なるが、同じ言語クラスを定義できるという意味でほぼ等価である(違いは、非縮小文法では空の文字列 ε を含む言語を生成できない点である)。文脈依存文法で記述された言語 L に対して、非縮小文法は L - {ε} を記述できるし、その逆も真である。
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