『耳をすませば』公開20周年
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「聖蹟桜ヶ丘」の記事における「『耳をすませば』公開20周年」の解説
2015年は耳をすませば公開20周年にあたることもあり、聖蹟桜ヶ丘の町おこしに様々な動きがあった。 前年5月ごろから多摩市経済観光課の商工観光担当主査1名が耳をすませば20周年記念上映会を企画立案し、スタジオジブリとの交渉にあたった。多摩市の2015年度予算に初めて聖蹟桜ヶ丘活性化事業費がついた。多摩市経済観光課の体制も変わり、2015年度から観光担当課長以下4名が上映会企画を担当することになった。 しかし2015年に入ると「耳をすませば」の文字が表面から消えていった。主人公役の本名陽子を招いて開催するコンサートは、前年の第9回まで「せいせきハートフルコンサート~耳をすませば」というタイトルだったが、2015年1月25日開催の第10回から「せいせきハートフルコンサート」に変わり、タイトルから「耳をすませば」の文字が消えた。また、3月に駅前掲示板「耳をすませばモデル地案内マップ」を「聖蹟桜ヶ丘散策マップ」へリニューアルすることになった。耳をすませばモデル地に加え駅周辺のスポットを紹介する趣旨とされた。タイトルから「耳をすませば」の文字が消え、イラストから主人公に似たキャラクターが消え、桜ヶ丘ロータリーに面した架空の地球屋も消えた。 3月14日から5月24日にかけてパルテノン多摩歴史ミュージアムで特別展「アニメーションと多摩」が開催された。展示図録では、多摩市で制作された「アルプスの少女ハイジ」や世界名作劇場史シリーズのほか、多摩市各地をモデルにしたジブリ映画「平成狸合戦ぽんぽこ」などについて入念に解説しているが、「耳をすませば」の展示物は一切なかった。それどころか「耳をすませば」というタイトルすら一切載らなかった。名指しをしないものの、あえて青春のポストや金刀比羅宮に触れて「耳をすませば」を暗示しつつ、「聖地巡礼が真の作品理解や地域理解、活性化につながるか疑問視する声もあります」という匿名意見を紹介している。多摩市予算の聖蹟桜ヶ丘活性化事業費の使途に関わる意見であった。 多摩市は7月19日に耳をすませば公開20周年記念上映会イベントを開催した。スタジオジブリは風景画30枚を提供してくれたが、キャラクターの提供はなかった。上映会の会場は聖蹟桜ヶ丘でなく多摩センター駅前のパルテノン多摩であった。聖蹟桜ヶ丘では、多摩市経済観光課が、まち歩き音声ガイドを企画し、7月20日から9月30日まで実施した(#タップ・デ・トリップ参照)。 多摩市の聖蹟桜ヶ丘活性化事業費は、フィナーレで花火を上げるイベントにも充てられた。9月20日に第1回せいせきみらいフェスティバルが開催されたのである。地元の鼓桜による太鼓演奏、地元飲食店による出店、シークレットで元ホワイトベリーによる夏祭り一曲、フィナーレに30秒間の花火であった。耳をすませばとは関係なかった。 10月3日に第11回せいせきハートフルコンサートが開催されることになった。例年と違って耳をすませばに関連する要素を一切排除していた。 翌年1月、せいせき観光まちづくり会議が散策ガイド「聖蹟桜ヶ丘周辺まちあるき」を発行した。多摩市の経済観光課と教育振興課、桜ヶ丘商店会連合会、まち育てネットワーク関戸(関戸地域福祉推進委員会)の協力によるもので、公益信託多摩まちづくりファンドの助成を受けて制作された(多摩市の聖蹟桜ヶ丘活性化事業費ではない)。このファンドは多摩市都市計画課を窓口としている(経済観光課ではない)。コースは「関戸コース いざ鎌倉!関戸の歴史散歩」、「一ノ宮コース 古の歴史に彩られた一ノ宮を散策」、「連光寺コース 平安の雅を想い明治時代の息吹を感じよう」の3つで、各コースとも史跡を中心に辿るものである。耳をすませば関連スポットを全て外していた。
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