『耳嚢』における逸話
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/26 18:46 UTC 版)
『耳嚢』に記述された逸話として、ある店で当主が亡くなり、子供が店主として継いだ為、潰れかけた店があったが、三右衛門が機知を働かせ、立て直させた話がある。京商人の気質(代々付き合いのある家とは仲を悪くしたくない為に強気に出ない)を利用し、言いくるめ、大量の品物を安値で仕入れ、売りさばかせたというもので、難クセをつけて騙して値切ったという点で、現代では違法行為であるが、語りとしては、騙した事(京商人の信頼関係を揺さぶり、値切らせた話)より、地方都市(=天領の宿場)の商人が京商人を言いくるめた大胆さと豪傑さが強調された語りとなっている。
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