『うわさの死太郎くん』に収録
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「死太郎くん」の記事における「『うわさの死太郎くん』に収録」の解説
『ゲルニカさん』 死太郎くんが道路に落書きしているところに遭遇した美術部員・絵美。絵美がピカソの『ゲルニカ』みたいと言うと、死太郎くんはその落書きをゲルニカさんと名付ける。数日後、ゲルニカさんという怪人が現れたといううわさが流れる。そんな時、絵美は友人のヒロちゃんから、新聞部の桂木を紹介される。強引に新聞部の依頼を引き受けさせられた絵美は、ゲルニカさんが新聞部の自演だったことを知る。そのことが新聞部にばれた絵美は強制的に入部させられる。そんな中、ゲルニカさんの模倣犯が新聞部に手紙を送りつけた。その手紙が届いた後、絵美を除く新聞部のメンバーはゲルニカさんのように顔が崩れ、身体があり得ない方向に曲がるなど奇妙な出来事に遭遇した。 『メリーさんの館』 拾った宝くじで大儲けし、宝くじ御殿を建てた一家の庭に死太郎くんが来る。一人息子である太郎とメイドとかくれんぼしていた時、死太郎くんは2人組の男に息子と間違えられて誘拐される。だが、身代金の受け取り場所に指定したところは、メリーさんの館といういわくつきの場所だった。 『ヒトバカシの穴』 ぽっちゃりした少女・夢見は、その名前の通り夢見がちな性格をしているが故に虚言癖を抱えており、平凡な生活に不満を感じていた。ある日、アイドルと友達であるという嘘をつき、その言葉を半信半疑で聞いたクラスメートから、そのアイドルに会わせてほしいといわれる。途方に暮れた夢見は、公園に空いた穴から烏を召喚する死太郎くんに出会う。彼によると、その穴は願い事をすると、その人の欲しいものを出してくれるヒトバカシの穴だった。彼女はその穴からアイドルを召喚した。一見うまくいったように見えたが、その穴から召喚したものは、本物のようにしゃべったりすることもできず、時間がたつとどろどろに溶けてしまう存在だった。 『赤いクマちゃん・冒険編』 『赤いクマちゃん』のラストで埋められたクマちゃんは、その後烏を食べて生き延びていた。そんなある日、彼は死太郎君と再会し、彼の協力のもと持ち主であった梨香を探す。だが、死太郎が持ち主である梨香と人気アイドル・美咲エリナを見間違えたため、エリナのグッズや張りぼてを梨香本人だと勘違いしては、その周りにいる人間たちを襲っていた。 一方梨香は、あの騒ぎの後転校していた。新しい学校に慣れたころ、美咲エリナとうり二つの容姿であると指摘される。友人とコンサート会場で待ち合わせをしていた時、エリナのプロダクションの社長と出会い、彼女の代役を任される。本物のエリナが口パクで歌っていたため、彼女も口パクでその場をしのげたが、最後の一曲を歌おうとしたとき本物のエリナが乱入する。しかし、クマちゃんが本物のエリナの化けの皮をはがしたため、梨香がエリナとして活動するきっかけができた。 『赤いクマちゃん・逃亡編』 アイドル・美咲エリナとして活動中の梨香。ある日彼女は映画のヒロイン役のオーディションを受ける。同じ役のオーディションを受ける予定のアイドル六本木ユウは、ライバルであるエリナ(梨香)を蹴落とすべく、クマちゃんを誘拐した。クマちゃんはユウの顔を傷つけ逃走したが、その際「逃げると罪が重くなるのよ、あなたは死刑よ」というユウの言葉がクマちゃんの頭の中に残り、クマちゃんは警察に捕まってしまうのではないかと恐怖と不安に陥った。それでも人目をはばかることなく、カツアゲをしている男たちや万引き犯を傷つけながら逃走したクマちゃん。死太郎くんと再会し、指名手配にされていなかったことを伝えられたクマちゃんは、梨香の映画の試写会を見に足を運び、彼女と再会する。 『死霊アパート』 先輩から安アパートの物件を紹介され仕方なく入室する青年。しかし、そのアパートはいわくつきのアパートで、青年は入室早々自殺者の霊を目にした。翌日、青年は先輩から古い扇風機を受け取る。その夜、彼は先輩に泊まってもらうことができず、幽霊を見てパニックを起こし、先輩に電話するも取り合ってくれなかった。 同じころ、アパートの事情を知る隣家の少女は、そのアパートで遊ぶ死太郎君に出会う。死太郎くんは、自殺者の霊を捕まえて遊んでいた。彼女から死太郎くんを紹介された青年は、2人の提案で、古扇風機と網を使って霊をとらえ、公園に放してやった。 『ねらわれた町』 部屋にテレビのある先輩をうらやむ青年。そこへ死太郎くんが現れて、三丁目の空き家にテレビがあることを告げる。その空き家で奇妙なテレビを見つけた青年は家に持ち帰る。そこに映っていたのは、宇宙人が近所の住民に何かを埋め込み、"ロボット"にしている様子だった。
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