「ある学問や視点の外側にたって見る」の用例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/15 10:33 UTC 版)
「メタ」の記事における「「ある学問や視点の外側にたって見る」の用例」の解説
「ある学問や視点の外側にたって見る」という意味はアリストテレスの著書『メタピュシカ』(形而上学)に由来しており、哲学では他にも「メタ倫理学」、「メタ哲学」等の用例がある。 数学基礎論や数理論理学では、数学や論理学を(人工)言語とみなした上で数学的手段を用いて研究としているので、研究対象たる「数学」や「論理学」のような「言語」と、それらの研究対象を研究するために用いる「数学」、「論理学」、「言語」を分けて考える必要があり、後者をそれぞれ「メタ数学」(英: metamathematics、超数学とも訳される)「メタ論理」、「メタ言語」と呼ぶ。またメタ数学やメタ言語等に関する概念には「メタ」という接頭辞を用い、例えばメタ数学の定理を研究対象の数学の定理と区別し、「メタ定理」(英: metatheorem)と呼ぶ。より一般に、これらの例のように何らかの理論(上では「数学」や「論理学」)を研究するための理論を一般に「メタ理論」と呼ぶ。 数理論理学をその始祖の一つとして持ち、人工言語たるプログラミング言語を研究対象の一つとして持つ計算機科学でも、「メタデータ」「メタプログラミング」「メタタグ」「メタヒューリスティクス」「メタ構文変数」「メタ検索エンジン」「メタファイル」「メタクラス」等の用例がある。 また、例えばカードゲームなどで、(そのカード(A)自体のデザインや強さではなく、よく使われる人気カード(X)の弱点を突くことができる点などを考慮した)AやそれをサポートできるBを中心とした構成にすることをメタデッキと呼んだり、格闘ゲーム大会などでの使用履歴などから相手の選びそうなキャラクターXを予測して、それに優位な点のあるキャラクターAを選ぶ場合や、例えば野球ゲームなら「出身地域の球団Xを選びそうだ」など)、盤外の要素を考慮して選ぶことを、(特に選ばれるAを指して)「(AはXの)メタ(である)」と略す場合がある(メタに対してこういった場合Xは環境と呼ばれることが多い)。 なお、この場合はゲーム外の要素を考慮するとは言っても、例えばゲーム内/外のチャットによる威圧や嫌がらせ、小規模な店舗の大会に景品目当てでガラの悪い大人数を大会に送り込んで、「試合に勝った場合あとでどうなるかわかっているだろうな!」といった威圧(または格闘ゲームで相手プレイヤーを威圧するなど)により勝利させない、などは含まれない(他の実例としてはカード大会で先手の小リード状態で制限時間いっぱいまでトイレで時間を潰す戦術や、その間にカードを盗んで先手をルール(最低枚数)違反にさせて審判にチェックさせる、握手を強要するカードがあるがトイレに行ったことを利用(手を洗ってないことを示唆する)したり、海外でしばしばみられる「つばをつける握手」を強要する、等は実例も多数あるがこれらも含まれない)。 近年では作中の人物が作品であることに触れる(詳しくは「メタフィクション」を参照)作品も多く、そういった発言を「メタ発言」といい、それを略してメタという場合もある。「メタ発言」という単語にはメタフィクションとしての要素以外にも、特に話との関連性がない、例えばゲームの登場人物が「〇ボタンを押すとジャンプするよ」「セーブはこまめにしよう」「この先に入るとしばらく出られなそうだよ」などと発言する場合も含まれるところが特徴である。 他にも「メタ認知」「メタ知識」「メタ記憶」「メタアナリシス」「メタデザイン」「メタモデル」「メタメッセージ」「メタ法価値論」等の用例がある。
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