《早生みかん》の正しい読み方
「早生みかん」の正しい読み方
「早生みかん」は「わせみかん」と読む。「早生」は、「わせ」だけでなく「そうせい」と読む場合もある。「早生みかん」の意味解説
「早生みかん」とは、みかんの一種。日本で広く流通しているみかんは、「温州みかん」だ。温州みかんには100種類以上の品種があるため、生育期間や収穫時期に応じて「極早生(ごくわせ)・早生(わせ)・中生(なかて)・晩生(おくて)」に分類されている。「早生みかん」は10月中旬から11月下旬にかけて収穫されるものであり、「極早生」に次いで収穫時期が早い。甘味と酸味のバランスが良いため、人気が高いとされている。また、内皮が薄い、小さく丸っこい形をしているといった特徴もある。なぜ「早生みかん」と読むのか・理由
「早生」は「早」を「そう」、「生」を「せい」と読むことが可能だ。基本的にそれぞれ「早」を「わ」、「生」を「せ」とは読まない。「早生(わせ)」は、「熟字訓」という読み方である。「熟字訓」とは、2字以上の漢字を組み合わせた熟字を訓読みしたもの。訓読みの場合、漢字の持つ意味に相当する日本語をあてて読むため、音を聞くだけで意味が伝わる。「早生」という熟字全体に訓読みがあてられているため、単字に分解することは出来ない。「早生みかん」の類語・用例・例文
「早生みかん」の類語として、「極早生みかん」が挙げられる。「極早生(ごくわせ)みかん」も「早生みかん」と同様、温州みかんの一種だ。青みがかった色のものが多く、「青みかん」とも呼ばれている。極早生みかんは9月ごろから収穫され、酸味の強い爽やかな味わいを楽しめる。しかし、「通常より早く、青みが残っているうちに収穫したものが極早生みかん」という説は誤りだ。そもそも極早生みかんは、早生みかんの枝変わり(枝の突然変異)によって誕生したものが多い。「早生みかん」に分類されているものとは品種が異なるため、旬となる時期も異なる。よって、「極早生みかん」や「青みかん」は「早生みかん」と同義とは言えない。「早生みかん」を用いた例文として挙げられるのは、「友人と一緒に、早生みかんを使ったパフェを食べた。」や「早生みかんは甘味と酸味のバランスが良いので、食べやすい。」、「道の駅で、美味しい早生みかんを買った。」などだ。
「早生みかん」の英語 用例・例文
「早生」は英語で「early」。「温州みかん」は英語で「satsuma」または「Mikan」と言うものの、上手く伝えられない可能性もある。一般的には、「温州みかん」は英語で「mandarin」や「mandarin orange」などと呼ばれている。また、「satsuma」と「mandarin」を合わせて「satsuma mandarin」ということも可能だ。よって、「早生みかん」は英語で「early mandarin」や「early satsuma mandarin」などと言う。「早生みかん」を用いた英語の例文として、「I ate early satsuma mandarins yesterday.(私は昨日早生みかんを食べた。)」が挙げられる。《早生みかん》の正しい読み方
「早生みかん」の正しい読み方
「早生みかん」の読み方は「わせみかん」である。「早生」の語そのものは「そうせい」とも読めるが、「早生みかん」を「そうせいみかん」と読むことは基本的にないといってよい。
「早生みかん」の意味解説
「早生みかん」とは、温州みかんの品種を、収穫時期によって分類するための名称のひとつである。収穫時期の早い順に「極早生(ごくわせ)みかん」「早生(わせ)みかん」「中生(なかて)みかん」「晩生(おくて)みかん」の4種類に分類されている。「極早生みかん」は9月から10月頃に旬をむかえ、外皮は緑色または緑に黄色のグラデーションのものが多く、小ぶりでさわやかな甘みとしっかりした酸味が特徴である。「早生みかん」は11月から12月前半に旬をむかえ、外皮は黄色から橙色でつるんとしており、丸っこい形のものが多い。酸味と甘みのバランスが良く、内皮も薄く食べやすいみかんである。「中生みかん」は12月頃に旬をむかえ、外皮は橙色で「早生みかん」より皮がむきやすく、その分内皮が厚いが、しっかりした甘味がある。「晩生みかん」は12月末から3月に頃まで食べられるみかんで、外皮も内皮も厚いので長期保存ができる。蔵などでの貯蔵期間に余分な水分が抜けるので、酸味が和らいでコクのある甘みが特徴である。「早生みかん」には「宮川早生(みやがわわせ)」や「興津早生(おきつわせ)」、「田口早生(たぐちわせ)」などの品種があり、生産量も一番多く、一般的なみかんといえば「早生みかん」のことを指すことが多い。
なぜ「わせみかん」と読むのか・理由
「早生みかん」の「早生」は、熟字訓(じゅくじくん)と言われる読み方で「わせ」と読む。熟字訓とは、漢字1字ごとに読み方をあてるのではなく、2字以上の漢字の組み合わせによる熟字に訓読みを当てた特殊な読み方なので、あらかじめ知っていないと読めない読み方のことである。「早生みかん」の類語・用例・例文
「早生みかん」に類語はない。「早生みかん」の用例・例文
・今年も和歌山県産の早生みかんの出荷が最盛期をむかえ、農家では一家総出の収穫作業に追われている。
・早生みかんは瑞々しく、甘みと酸味が程よくあり、乾燥し始める冬の季節に、喉を潤す最適の果物だ。
・美味しいみかんをいただいた、たずねてみるとそれは早生みかんの興津という品種のものだった。
「早生みかん」の英語用例・例文
みかんは、英語で「mandarin」や「tangerine」と訳されることが多いが、「Japanese orange」や「Mikan」でも通じる。温州みかんは「Satsuma」と訳されるが、品種名であるため通じにくい場合がある。early tangerines「早生のみかん」
・Buy me early tangerine instead of orange. 「オレンジの代わりに早生みかんを買ってください。」
・Although the orange is in demand as it is, Japanese want early tangerines after all.「オレンジもそれなりに需要はあるだろうが、やはり早生みかんだ。」
- 《早生みかん》の正しい読み方のページへのリンク