《日非》の正しい読み方
「日非」の正しい読み方
「日非」という熟語は、この世に存在しない。ただ、「日」と「非」を組み合わせた「暃」という文字であれば、形だけは存在する。そして、「暃」は、便宜上「ひ」と読む。ただ、「ひ」が必ずしも正しい読みというわけではなく、あくまでも「ひ」だと思われるだけである。読みが存在しなければ、漢字としての扱いが困難となるため、あくまでも記号として、「ひ」の読みが使用されることが多い。「日非」の意味解説
「日」と「非」を組み合わせた「暃」は、読みも意味も存在しない、幽霊文字である。日本では、様々な文字や漢字をパソコンなどの情報分野で扱うために、「JIS X 0208」という規格を定めた。その規格を作るために、実在する漢字を情報用として変換したが、その際に、実在しない漢字が紛れ込んでしまった。それが幽霊文字であり、「暃」もそのひとつだ。漢字として登録されてはいるものの、原典を辿ることができない。そして、「暃」がどのような経緯で幽霊文字として誕生したのかも、明らかになっていない。「罪」や「杲(ひので)」といった字が、何らかの形で変化した可能性が考えられている。なぜ「日非」と読むのか・理由
「暃」は幽霊文字であるため、厳密には読みが存在しない。漢字を構成している「日」と「非」のいずれにも「ひ」という読みがあるので、便宜上「暃(ひ)」と読む形だ。「日非」の類語・用例・例文
「暃」は、意味のない漢字であるため、意味のある表現や熟語に使用することはできない。使用するのであれば、漢字の形だけが存在する幽霊文字として扱うこととなる。実際に使ってみると、「どの辞書で調べても、暃の説明が載っていない」「暃という字がどのような経緯でJIS規格に登録されたのか、調べてみようと思う」のような形だ。また、漢字の形だけは登録されているため、「子どもが漢字のテストで、罪の字を間違えて暃と書いた」という風に使用することは可能だ。「暃」の類語としては、同じ幽霊文字としての「妛」や「閠」などが挙げられる。いずれも意味と読みは存在せず、漢字がただ登録されているだけである。原典を辿ることができない点も、「暃」と共通している。「妛」は滋賀県の地名に使用されている「山女原(あけんばら)」、「閠」は「閏(うるう)」の誤写であると考えられる。
「日非」の英語用例・例文
「暃」は、日本語でも読みと意味が不確かであるため、当然英語でも表現することはできない。したがって、ローマ字で「hi」とするのが妥当だろう。また、英語での表現でも、幽霊文字として扱う点は同じであるため、漢字の「暃」をそのまま使った方が良い可能性もある。例文にするのであれば、「It is hard to give an explanation for a ghost character like "hi"(暃のような幽霊文字の説明をするのは難しい)」「Foreigners who have started learning kanji often write the kanji 暃(漢字を習い始めた外国人は、しばしば暃の漢字を書く)」のような形だ。- 《日非》の正しい読み方のページへのリンク