《既知》の正しい読み方
「既知」の正しい読み方
「既知」の正しい読み方は「きち」である。「既(キ)」と「概(ガイ)」を混同して「既知」を「がいち」と読んでしまいがちである。さらに「既知」のつもりで「概知」と誤記してしまいがちでもある。「既知」の意味解説
「既知」の意味:すでに知っていること。すでに知られていること。「そんなことはもう知っている」や「すでに世で知られていること」といった意味合いを持っているため、「そんなことも知らないの?」というニュアンスで捉えられてしまうこともある。
なぜ「既知」と読むのか・理由
「既」という文字には「すでに」という意味があり、「知」という文字には「物事の本質を知る。対象を心に感じ取る」という意味が込められている。その2つの文字を掛け合わせて「既知」という単語が出来上がった。既知の「既」も「知」も、どちらも音読みで読むため「きち」となる。「既知」の類語・用例・例文
「既知」の類語「周知」、「関知」、「熟知」、「承知」、「分かりきっている」、「当たり前」
「既知」の用例
・「既知の事実」
「既に知られている事実」といった意味で使われる。
・「既知でしたらすみません」
「すでにご存知でしたらすみません」といった意味合いで使われる。ビジネス用語として用いられることが多く、誰もが知っているだろうという前提に対してより、「もしかしたら知っているかもしれない」という程度の話題の際、前置きとして使われる。
・「既知数」
数学などの分野で「方程式などで、すでに値が知られているか、わかっていると仮定される文字や数」という意味で使われている。それが転じて「将来のことや価値などがすでにわかっていること」という意味で使われることがある。
「既知」の例文
・核撤廃の道の困難さは既知の通りである
・この中の皆が既知なのは分かっているが、改めて確認しておこう
・既知のはずだと言われたが、全く聞いたことがない
「既知」の英語用例・例文
「既に知っている」という意味合いから[known]という単語で表現される。また「既知数」といった用語は[known quantity]や[known number]と表現する。「既知」の用例・例文
・The known must be separated from the unknown.
「既知のことは未知のことと区別しなくてはならない」
・There is currently no known workaround for this issue.
「現在この問題に対する既知の回避策はありません」
・The coefficient and the quantity are a known algebraic expression.
「係数および量は、既知の代数式である」
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