田口早生【タグチワセ】(果樹)
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登録番号 | 第4725号 |
登録年月日 | 1995年 9月 14日 | |
農林水産植物の種類 | かんきつ | |
登録品種の名称及びその読み | 田口早生 よみ:タグチワセ |
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品種登録の有効期限 | 18 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 田口耕作 | |
品種登録者の住所 | 和歌山県有田郡吉備町大字田口285番地 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 田口耕作 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,「興津早生」の枝変わりであり,果実が円,果実の大きさが中,果皮色が橙色で,育成地(和歌山県有田郡吉備町)において11月上旬から収穫できる早生品種である。 樹姿は中間,樹の大きさはやや大,樹勢,枝梢の太さ及び節間長は中である。葉形指数は小,葉身の面積は大,長さ及び幅は長,葉柄の長さは長,葉柄比率は小である。果実の外観は円,果形指数は~135,果頂部水平域の果実横径に対する比は小,果頂部凹部の深さは浅,花柱痕の大きさは中,果梗部水平域の果実横径に対する比は小,果梗部放射条溝果の多少は少,中心柱の大きさは小,果実の大きさは中(120g程度)である。果皮の色は橙,油胞の大きさ,果面の平滑度及び油胞の密度は中,凹凸は平,凹点の多少は無~少,果皮の厚さは薄,剥皮の難易は易である。じょうのう膜の硬さは軟,砂じょうの色は橙,果汁の多少は多,甘味は多(糖度12~13度程度),酸味及び香気は少である。成熟期は早,育成地においては11月上旬である。隔年結果性は中,浮皮果の発生及び裂果の多少はでにくい,貯蔵性は中である。 「興津早生」と比較して,葉身の長さ及び幅が長いこと,花の大きさが大きいこと, 果面の平滑度が粗いこと等で,「宮川早生」と比較して,葉身の長さ及び幅が長いこと,花の大きさが大きいこと,花柱痕の大きさが大きいこと等で,「絹平」と比較して,葉身の長さ及び幅が長いこと,葉柄比率が小さいこと,果実の外観が円であること,花柱痕の大きさが小さいこと,甘味が多いこと等で,「石塚早生」及び「高林早生」と比較して,葉身の長さ及び幅が長いこと,葉柄比率が小さいこと,花の大きさが大きいこと,果面の平滑度が粗いこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,昭和53年に出願者が自園(和歌山県有田郡吉備町)において栽培していた「興津早生」の中から,樹勢が強く葉が大きい樹を発見し,翌年の初結実から調査を始め,以後,苗木を育成するとともに,和歌山県果樹園芸試験場の協力を得て特性の調査・確認を行い育成を完了したものである。 |
田口早生
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 00:27 UTC 版)
興津早生の枝変わりとして1978年に和歌山県有田郡吉備町(現有田川町)の田口耕作によって発見され、1995年に品種登録された。興津早生と比べ糖度が高く、減酸が早い。幼木のうちは大玉果になりやすいという欠点がある。
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