《愛娘》の正しい読み方
「愛娘」の正しい読み方
「愛娘」は「まなむすめ」と読む。「愛」を「まな」と読むケースは珍しく、難読語のひとつである。「愛娘」の意味解説
「愛娘」とは、非常にかわいがられている娘のことである。なぜ「愛娘」と読むのか・理由
「愛(まな)」と「娘(むすめ)」はいずれも訓読みである。そもそも「愛(まな)」には「とても愛情を注がれている対象」という意味があった。それに「娘(むすめ)」を加え、両方とも訓読みにして意味をつなげた形が「愛娘(まなむすめ)」である。「愛娘」の類語・用例・例文
「愛娘」の類語には「愛児」がある。ただし、「愛児」は「かわいがっている子供」という意味であり、性別は関係ない。かわいがっている娘と限定したい場合には「愛娘」を使う。以下、「愛娘」を使った例文である。「愛娘の結婚式に出席できなかった父親の気持ちが君に分かるのか。どうしてこんなときに、交通事故なんて遭ってしまったのだろう」
「頼まれるがまま、彼は愛娘にお小遣いを渡していた。彼女はもう大人だったが、父親にとってはいつまでも幼い子供のままなのだ」
「早くグラウンドに行って、見やすい席を確保したい。なんといっても、今日は愛娘が初めて運動会に出るんだからね」
「彼女は冷徹な経営者だった。従業員だけでなく、取引先さえも彼女を恐れていた。彼女の唯一の欠点は愛娘への甘さだった」
「私はおそらく、それほど長くはない。自分の体のことは自分で分かっている。今となっては、愛娘の幸せだけが望みだ」
「愛娘」の英語用例・例文
英語で「愛娘」は「beloved daughter(最愛の娘)」と表現される。ただし、より一般的な言葉には「my baby」「my girl」「honey」「sweetheart」などがある。いずれも、強く愛情を注いでいる女性に対して用いる言葉だ。普通、これらは恋人に使うことが多いものの、あえて家族に呼びかける表現もある。以下、英語における「愛娘」を使った例文である。His beloved daughter is very depressed. With just that, his expression clouded in the same way. Her daughter was everything in the world to him.(彼の愛娘がとても落ち込んでいる。それだけで、彼は同じように表情を曇らせた。彼にとって娘は世界のすべてだったのだ)
I have had satisfying results in both my work and my hobbies. After that, I want my honey to get married. What happened to the relationship between the handsome lover and my baby?(私は仕事でも趣味でも満足のいく結果を得てきた。後は愛娘の結婚を望んでいる。ハンサムな恋人と娘の関係はどうなったのか)
My wife and I were very excited to be on vacation in London. There were many places we wanted to go. Above all, we wanted to go quickly to the house where our beloved daughter lived with her grandchildren.(バカンスでロンドンまでやってきて、私と妻はとても気分が高揚していた。私たちが行ってみたい場所はたくさんあった。何より、私たちは愛娘が孫たちと一緒に住んでいる家へと早く行きたかった)
《愛娘》の正しい読み方
「愛娘」の正しい読み方
「愛娘」の読み方は「まなむすめ」である。「愛(まな-)」も「娘(むすめ)」も訓読みである。特に「愛(まな-)」は接頭辞的な用法でのみ用いられる読み方である。「愛」の音読みは「アイ」、「娘」の音読みは「ジョウ」である。「愛娘」を音読みして「アイジョウ」と呼ぶ場合も一応ある。間違いというわけではない。ただし同音異義語があって(愛情・愛嬢・哀情など)紛らわしい。
「愛娘」の意味解説
「愛娘」は、可愛がっている娘という意味の言葉である。「娘」という漢字を土台に、接頭語である「愛」が付け足されている形だ。「愛」という漢字には、「愛情」や「慈しみ」そのものという意味もあるが、接頭語として使用する場合は、とても可愛がっているという意味となる。そして、「娘」は比較的年齢の若い女性全体を指すこともあるが、「愛娘」な基本的に、自分自身の娘を指す言葉である。なぜ「まなむすめ」「あいじょう」と読むのか・理由
可愛がるという意味の接頭語の「愛」は、「まな」と読む。そして、それが単体でも意味が成立する言葉である「娘(むすめ)」に付け足されている形で、「愛娘」となっている。あくまでも土台は「娘(むすめ)」であるため、音読みになることはなく、「愛娘」は「まなむすめ」と読む。ただ、他の熟語と同様に、音読みで統一した「あいじょう」という読み方もある。しかし、「あいじょう」では他人の娘も対象となる「愛嬢」と音が同じであるため、混同しないように「まなむすめ」と読むことが多い。「愛娘」の類語・用例・例文
「愛娘」は、自身の娘を指す場合に使用することが多いが、客観的な視点から、他人の親子関係を表現するために用いることもある。例文にすると、「今月末には愛娘が帰省してくるため、楽しみにしている」「私たちの愛娘が結婚することとなった」「彼は愛娘の姿を写真に収めようと、カメラを手に走り回っている」といった形になる。「愛娘」の類語としては、「愛息(あいそく)」が挙げられる。性別が女である子どもを指す愛娘に対して、男の子どもを指す言葉である。基本的に違うのは性別のみであり、対象によって使い分ける形だ。そして、「愛児(あいじ)」や「愛し子(いとしご)」という類語もある。いずれも親が可愛がっている子どもという意味合いであり、愛娘や愛息のように性別は限定されない。
「愛娘」の英語用例・例文
「愛娘」を英語で表現する場合には、「beloved daughter」を使用する。直訳すると、「愛されている娘」となる表現だ。大抵の場合は、「his」や「her」を頭に置いて使用する。- 《愛娘》の正しい読み方のページへのリンク