《悪阻》の正しい読み方
「悪阻」の正しい読み方
「悪阻」は「つわり」と読む。「おそ」とも読むが、その場合「妊娠悪阻(にんしんおそ)」と表現されるのが一般的である。「悪阻」の意味・解説
「悪阻(つわり)」とは、妊娠5週目の初めから生じる消化器系の異常のことである。食欲不振・吐き気に加え、味覚変化・睡眠障害・貧血・倦怠感などの症状がでる。個人差もあるが概ね妊娠6週から9週で「悪阻」のピークを迎え、妊娠12週目を経過すると自然と消失するとされている。まれに妊娠後期にも「悪阻」が生じる場合もある。「悪阻」が重症化すると医学用語で「妊娠悪阻(にんしんおそ)」と呼ばれる。激しい食欲不振により栄養不足や脱水症状、めまいなどの症状が表れる。したがってしかるべき医療機関へ受診することを推奨されている。「悪阻」の原因は完全に解明されてはいないが、女性ホルモンの増加や胎児がいることに対しての拒否反応、自律神経の乱れなどとされている。なぜ「悪阻」と読むのか・理由
「悪阻」は「悪」と「阻」という2つの漢字から構成されている。「悪」は「わるい」という意味で、音読みで「お」と読める。「阻」は「邪魔をする」という意味で「そ」と読める。したがって2つを音読みで続けて「おそ」と読む。また「つわり」は「つはる」という古典の動詞を名詞化した単語で、「植物が芽ぐむこと」や「新しい生命の兆し」を意味する。そして「つわり」を「悪阻」という漢字に当てはめて、熟字訓という読み方をしたのが由来である。「悪阻」の類語・用例・例文
「悪阻」の類語として、「吐き気」・「不快感」・「体調悪化」など、「悪阻」の症状を表す単語と置き換えることがある。「悪阻」の用例は以下の通りである。「現在私は妊娠して8週目ですが、それほど悪阻はひどくありません。」「妊娠期間中は悪阻によって味覚に変化が生じた。酸っぱいものが食べたくなったり、以前なら食べられなかったものが食べられるようになったりした。」「私は妊娠10周目でひどい栄養失調と脱水症状になっていた。医者からは妊娠悪阻と診断され、ただちに病院に入院して点滴を受けることを勧められた。」「悪阻」の英語・用例・例文
「悪阻」の英語表現として「morning sickness」がある。また「妊娠悪阻」の英語表現として「hyperemesis gravidarum」がある。英語での用例は以下の通りである。「I am 6 weeks pregnant but I didn't still experience morning sickness.(私は妊娠して6週目ですが、まだ悪阻は経験していない。)」「Because of heavy morning sickness, I can't do anything.(重いつわりのせいで、私は何もできない。)」「Hyperemesis gravidarum is severe nausea and vomiting during pregnancy.(妊娠悪阻は妊婦に激しい悪心および嘔吐をもたらす。)」- 《悪阻》の正しい読み方のページへのリンク