《成猫》の正しい読み方
「成猫」の正しい読み方
「成猫」は「せいびょう」と読む。ペットショップなどでは一般的に「せいねこ」という人も多いが、「せいびょう」が正しい。それでも「せいねこ」や「大人のねこ」と言いたくなるのは、「性病」との聞き違いを防ぐためだと考えられる。「成」の「せい」と「猫」の「びょう」という読み方はいずれも音読みである。話し言葉で「せいねこ」というのは、「猫」の音読みにはあまり馴染みがないからと考えられる。「成猫」と見て、自然に「せいねこ」読む人は多いだろう。
「成猫」の意味解説
「成猫」とは、その漢字の通り成長した猫のことをいう。猫の年齢は、満1歳が人間の年齢で18歳、1歳6ヶ月には20歳となるため、1歳〜1歳半を過ぎると成猫として扱われる。十分に大人として成長した猫が成猫と言えるだろう。成猫を見た目で判断するとしたら、体重の増え具合に着目するとわかりやすい。成長期の4ヶ月までは急激に体が大きくなり体重も生まれた頃に比べ4〜5倍になる。その後は緩やかに成長するが、満1歳(生後12ヶ月)になると体重はそれ以上増えることはない。
なぜ「成猫(せいびょう)」と読むのか・理由
「成猫」は音読みの組み合わせである。猫を「ビョウ」という読み方は、日本の奈良時代後期から平安時代初期に遣唐使として大陸に渡り留学していた僧侶が持ち帰ったと言われる音読み(漢音)である。それまで日本では、猫は「ミョウ」(呉音)と読まれていた。猫にまつわる熟語には「愛猫(あいびょう)」「怪猫(かいびょう)」など「猫(びょう)」と読む例が多い。
「成猫」の類語・用例・例文
「成猫」の類義語は、大人になったものとして「成人」「成犬」が挙げられる。また、猫の成長期を表した言葉として「幼猫(ようびょう)」「老猫(ろうびょう)」とあるが、「仔猫」は「こねこ」と読む。「成猫」という言葉は、主にペットショップなどで商品に「成猫用フード」と掲載されている。他にも猫のトイレ用品やお出かけ用のケージを選ぶ際にも、成猫用か幼猫用かを基準に選ぶ飼い主も多い。猫の育て方や成長にまつわる内容の本、ホームページでも1歳を過ぎた猫を成猫と記載されている。
日常会話で使用される場合は「うちの猫、もうすっかり成猫になったよ」「猫を探していますが1歳を過ぎた成猫です」という言い回しがある。直接「うちの成猫」「ペットショップで成猫を探している」とはあまり使われない。
「成猫」の英語用例・例文
猫は英語では「cat」というが、成猫は「adult cat」という。成猫「adult cat」を使った例文
・猫を飼う「Keep an adult cat.」
・成猫になってから去勢手術をした「After becoming an adult cat, he had a castration operation.」
・友達から成猫を譲り受けた「I got an adult cat from a friend.」
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