《慶弔》の正しい読み方
「慶弔」の正しい読み方
「慶弔」の正しい読み方は「けいちょう」である。「慶弔」の「慶」は「きょう」とも読まれるので、「きょうちょう」「きょうい」「けいい」と間違えて読む人は多い。しかし、間違った読み方では意味が全く通じないので、使う際には気を付ける必要がある。「慶弔」の意味解説
「慶弔」は、「人生における祝い事、お悔み事の総称」の意味で用いられる。そもそも「慶弔」の「慶」は、「結婚や出産、入学式や卒業式など人生における大きなお祝いごと」を指す。また、慶弔の「弔」は、「葬儀や法事などの人生で起こる悲しい出来事」を指す。これらの相反する意味を持つ2つの漢字を合わせて、「人生の祝い事、不幸な出来事」という意味で使われる。なぜ「慶弔」と読むのか・理由
「慶弔」の「慶」は音読みで「けい」、「弔」は音読みで「ちょう」と読む。よって、この二つの漢字を繋ぎ合わせて「けいちょう」と読まれるようになった。「慶弔」の類語・用例・例文
「慶弔」の類語というと「冠婚葬祭」が挙げられる。「冠婚葬祭」は「かんこんそうさい」と読み、「人生における一般的な日本の儀式の総称」の意味がある。「冠婚葬祭」の「冠」は成人式、「婚」は結婚式、「葬」はお葬式、「祭」はお盆の際に先祖の霊を祭ることを示している。「慶弔」と「冠婚葬祭」は「結婚式や葬儀など人間が生きていく上で避けて通れない儀式」という意味で共通しているので、類語と言っても差し支えない。ただ「慶弔」の方が「冠婚葬祭」よりもフォーマルなシーンで使われることが多いのが特徴。「慶弔」の用例・例文
・私は田舎町に子供の頃からずっと暮らしているので、隣近所の慶弔事を疎かにすることは絶対にできない
・会社から慶弔金をもらうために早速、書類の作成に取り掛かることにした
・彼は高く評価されている料理人なので、いつも慶弔事には料理の依頼をされる
・子供の頃から字を書くことが非常に得意だったので、近所の人に頼まれて慶弔の表書きを書いている
・慶弔事に出席する際にはいつも緊張してしまうのが大きな悩みだ
・人手を借りたかったために、慶弔の行事の助っ人を彼女に頼むことにした
「慶弔」の英語用例・例文
「慶弔」は、英語で「congratulations and condolences」と表記される。「congratulations and condolences」の「congratulations」は「お祝い事」、「condolences」は「お悔みごと」を意味する。「慶弔」の英語での用例・例文
I live in the countryside, so am always asked to help with neighborhood congratulations and condolences.
(わたしは田舎に住んでいるので、いつも近所の慶弔事を手伝うように言われる)
I always get nervous when I attend congratulations and condolences for an acquaintance.
(知り合いの慶弔事に出席する際にはいつも緊張してしまう)
《慶弔》の正しい読み方
「慶弔」の正しい読み方
「慶弔」は「けいちょう」と読む。「慶弔」の意味解説
「慶弔」は、慶事と弔事の総称。つまり、結婚・出産といった祝い事と、葬儀に代表される悔み事を、まとめて扱う言葉である。めでたい事であれ、めでたくない事であれ、個人や家の大きな節目であり、しかも必ず起こる避けがたい通過儀礼である。そうした意味を込めて「慶弔」とまとめて扱う場合がある。
慶事・弔事を理由に会社を休む(法定外の休暇を願い出る)ことを「慶弔休暇」という。会社の側にしてみれば休む理由が慶事なのか弔事なのかという区別は特に重要でない。その意味で「慶弔休暇」と総合して扱える呼び名は都合がよい。
なぜ「慶弔」を「けいちょう」と読むのか・理由
「慶弔」を「けいちょう」と読む理由は、「慶」「弔」それぞれの字を素朴に音読みしているからである。「慶弔」の類語・用例・例文
「慶弔」との類語・類似表現としては、「冠婚葬祭」が挙げられる。冠婚葬祭も、人生の節目となる通過儀礼を、祝い事・悔み事と区別せずに総称する言い方である。ただし冠婚葬祭は「成人式・結婚式・葬式・法事」の4大イベントを具体的に指す語であり、たとえば出産祝いなどは含まれない。「慶弔」の英語用例・例文
「慶弔」に直接に対応する英語表現は特にない。慶事と弔事を並列に述べて、celebration or sorrow 、あるいは celebration or condolence のように表現すれば、「慶弔」と同じ趣旨は表現できる。- 《慶弔》の正しい読み方のページへのリンク