《十河》の正しい読み方
「十河」の正しい読み方
「十河」は「そごう」と読む。「十河」の意味解説
「十河」は日本の氏族のひとつである。古代に十河氏は讃岐にわたり、そのまま有力者となった。以後、南北朝から戦国時代にかけて勢力を伸ばし、讃岐を制覇する。十河氏は豊臣家とのつながりが強く、豊臣秀吉が実権をふるった時代に最盛期を迎えた。しかし、関ケ原の合戦の後は勢力を弱め、大坂夏の陣によって一族は滅ぼされる。なぜ「十河」と読むのか・理由
もともと「十河」は「蘇甲」という漢字だった。「蘇甲」は讃岐の地名であり、四国にわたった武士が苗字にしたと考えられる。その後、より字面が簡単な「十河」に変わっていった。「とがわ」がそがわ、そごうと変化していったのではないかと考えられる。また、「十」は、ほかの語と結びついて「そ」 と読まれる和語である。「十河」の類語・用例・例文
「十河」は人名なので、特に類語はない。以下、「十河」を使った例文である。「戦国時代に十河氏は隆盛をふるった。今でも讃岐には十河氏にゆかりの建造物が残っている。観光客から人気のスポットも少なくない」
「十河氏は長宗我部氏によって滅ぼされかけたことがある。そのとき、助け舟を出したのは羽柴秀吉だった。その後、秀吉と十河氏は固い絆で結ばれていく」
「四国は本土から離れていたので、独自の歴史を紡いでいったところが面白い。たとえば、十河氏の活躍と衰退を追っていくだけでも、日本史のファンは満足するだろう」
「十河氏は讃岐を制覇したことで、四国を代表する戦国武将となった。しかし、私のお気に入りは長宗我部元親だ。彼の生き様や考え方には強く惹かれてしまう」
「大坂夏の陣で、十河氏は一族が絶えてしまった。ほんの10年ほど前までは、四国に並ぶものなどいなかったのに。歴史とは残酷である」
「十河」の英語用例・例文
「十河」は人名なので、英語でもそのままの発音で「Sogo」と書く。以下、英語における「十河」の例文を挙げていく。He is an exchange student from America. And he seems to be interested in medieval Japan. He was talking about Sogo's history, and he knew a lot more than the Japanese students.(彼はアメリカからの留学生だ。そして、日本の中世に興味があるらしい。十河氏の歴史について話していたが、彼は日本の学生よりずっと詳しかったよ)
The view from that mountain was very beautiful. This view has been preserved for centuries. Surely, Sogo must have seen this scenery during the battle. and had a brief respite.(その山からの眺めはとても美しかった。何世紀もこの景色は守られてきたのだろう。きっと、十河も戦いの中、この景色を見たに違いない。そして、つかの間の休息を得ていたのだ)
Certainly, the military commander Sogo may not be well known. But we locals all know his name. Around here he was very influential. Even today, buildings associated with him remain.(確かに、十河という武将はあまり知られていないかもしれませんね。しかし、私たち地元民はみんな彼の名前を知っています。この周辺で彼は大きな影響力を持っていました。現代でも、彼に関係する建物は残されています)
《十河》の正しい読み方
「十河」の正しい読み方
「十河」は人名(名字)であり、主に「とがわ」や「そがわ」「そごう」などと読まれる。戦国時代に活躍した讃岐の武家「十河氏」の読み方は「そごう(-し)」である。
「十河」の意味解説
「十河」は、全国的に見られる、人の名字である。特に四国に十河姓の人が多く暮らしていて、歴史的に有名な十河氏族は、四国の讃岐に勢力を張っていたとされている。そのため、多くの十河姓は、十河氏族が元となっている可能性が非常に高い。また、四国には「十河」を冠した地名もあり、かつては香川県に「十河村(そがわむら)」という自治体が存在した。なぜ「そごう」や「とがわ」などと読むのか・理由
「十河」を「そごう」と読むのは、「蘇甲(そこう)」という言葉が元になっている。元々四国で十河氏族が繁栄していた地域は、蘇甲郷という名前であった。そして、「十河」という名字は、由緒のある植田氏から分かれる形で誕生したという背景がある。その十河姓が誕生した際に、「蘇甲」の読みが当てられ、そこからさらに変化する形で、「十河(そごう)」となったとされている。「とがわ」や「とおかわ」といった読みに関しては、「十河」の漢字をそのまま読んだものである可能性が高い。- 《十河》の正しい読み方のページへのリンク