《博士号》の正しい読み方
「博士号」の正しい読み方
「博士号」の正しい読み方は、「はくしごう」である。慣用的に「はかせごう」と読まれることもある。「はかせごう」も間違いというわけではないが、これは(化学を「ばけがく」と読むような)便宜的な読み方といえる。正しい読み方は「はくしごう」であると心得たい。「博士号」の意味解説
「博士号」とは、教育機関による博士号過程を修了した人が取得できる学位である。博士号は社会的価値を伴った称号としても扱われ、職務の待遇が良くなったり、特別な研究をするための許可が得られたりするなどのメリットがある。数ある学位の中でも最高位に位置するものであり、日本で博士号を取得するためには、大学を卒業して大学院へと進まなければならない。そして、指定された期間大学院で学んだ後、専門分野に関する論文を作成し、それが大学院から認められれば、博士号を取得できる。また、社会的地位の高い者や、著名人に与えられる、名誉博士号というものもあり、通常の博士号とは取得するための条件が異なる。なぜ「はくしごう」「はかせごう」と読むのか・理由
「博士号」を「はくしごう」と読むのは、熟語の基本的な法則に従って、音読みで統一しているからである。そして、「はかせごう」と読む理由は、明確にはされていない。漢字の「博」と「士」にはそれぞれ「はかせ」に該当する読みはなく、当て字となっている。ただ、「博士」という言葉は、朝鮮半島にあった国である百済から日本に入って来たとされ、その際に、百済での読みである「はかせ」がそのまま定着したとする説がある。「博士号」の類語・用例・例文
「博士号」を使用して例文を作ると、「彼は複数の学問で博士号を取得している凄い人物である」「この設備は博士号を取得している人のみが使用することができる」「特定の分野で活躍するために、博士号の取得を目指している」といった形になる。学位を指すために用いるのが基本だが、肩書として扱うこともある。「博士号」の類語としては、同様の学士である「修士号」や「学士号」が挙げられる。修士号は博士号と同様に大学院に進まなければ取得できない学位であり、取得すれば専門家としての高い社会的地位が得られる。ただ、学位としては、博士号の方が上であり、修士号過程を修了した後に博士号へと移ることは珍しくない。そして、「学士号」は一般的に、大学を卒業した人を指す。学位ではあるが、学問における専門家として扱われることは少なく、修士号や博士号過程に移る前段階とみなされることがほとんどだ。また、英語が元になっている「ドクター」も、博士号の類語である。医師を指すことも多いが、場合によっては博士号と同義の言葉として扱われる。
「博士号」の英語用例・例文
「博士号」を英語で表現すると、「doctorate」となる。また、世界基準での博士号を意味する、「Doctor of Philosophy」を略した「PhD」を使用することも多い。それらを用いて例文を作ると、「He has a doctorate in this discipline.(彼はこの学問での博士号を取得している)」「I have to prepare a dissertation for my PhD.(博士号のために論文を用意しなければならない)」といった形になる。- 《博士号》の正しい読み方のページへのリンク