《千》の正しい読み方
「千」の正しい読み方
「千」の読み方は、音読みでは「セン」、訓読みは「ち」である。数を示す表現としては、現代ではもっぱら「セン」と読む。古語では「ち」と読んだ。人名としては「ち」と読む場合が多い。
「千」の意味解説
「千」は、「十」と読み方を示す「人」を組み合わせた漢字だ。「横から見た人」の象形である「人」は、「集まっている人」という意味。「十(10)」と組み合わせて、「千(数の1000)」を表している。また、「人」に横線「一」を加えて、「数が多い」様子を表したという説もある。片仮名の「チ」は、「千」が変化したもの。「千」は、せん。百の十倍である数字の「1000」を表す漢字だ。さらに、「千」には「数が多いこと」という意味もある。なぜ「セン」と読むのか・理由
漢字「千」の読み方を示すのは「人」だが、本来「人」に「セン」という読み方はない。「千」を「セン」と読むのは、「人」が「前進」する様子が由来だとされている。「前進」の「シン」の音が、「セン」に変化した。「千」の類語・用例・例文
「千」を使った言葉として挙げられるのは、「千差万別」。「千差万別」は、「さまざまな違いがある、多様性がある、同じものはない」ことを表す四字熟語。「同じ映画を観ても、人によって反応は千差万別となる。」や「味の好みは千差万別だから、定番以外の味の商品も用意しておこう。」、「人の体は千差万別だから、自分の体型にぴったりと合うようなスーツを仕立てたい。」といった形で用いる。また、「十人十色」や「三者三様」も「千差万別」と同様、「人それぞれ考え方が異なる」ことを表す四字熟語だ。しかし、「十人十色」と「三者三様」が「人」による違いのみを指すものであるのに対し、「千差万別」は「人」だけでなく物や出来事なども対象となる。よって、「十人十色」や「三者三様」は、「千差万別」と同義とは言えない。
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