《十》の正しい読み方
「十」の正しい読み方
漢字の「十」の読み方は「じゅう」または「とお」である。熟語になるとさらに多くの読み方で読まれる。「十」の音読みは「ジュウ」および「ジッ」「ジュッ」である。同じく訓読みは「とお」「と」。
「十」の音読みのうち「ジッ」と「ジュッ」は、慣用的な読み方である。特に「ジュッ」の方は非本来的な読み方として長らく許容されていなかった。2010年に常用漢字表が改訂された際、「ジュッ」も許容される読み方として備考欄に記載されるに至った。
基本的な音読み・訓読みの他に、特殊な読み方をする「熟字訓」も少なからずある。
「十」の意味解説
「十」は、数の名称で、9の次の数字(9に1を加えた数)のこと。現在広く使われている、十進法の基数(底)となる数である。「とお」と読む場合は、十歳を意味することもある。この他、十番目(「十月」など)や十回(「十念」など)、全てそろっていること(「十全」など)、を意味する。戸籍や領収書など法的な書類や会計書類では、一二三といった漢数字は、文字の改ざんを防ぐために「大字」と呼ばれる複雑な字形を用いることがある。、「十」の字は大字では「拾」と書かれる。読み方は変わらず「じゅう」または「とお」である。
なぜ「十」と読むのか・理由
中国から日本に「十」が伝わったときの音が、「ジフ(呉音)」「シフ(漢音)」であったとされており、その音が変化し、「ジュウ」という読みになったとされる。- 《十》の正しい読み方のページへのリンク