《勉強になりました》の敬語
「勉強になりました」の敬語表現
上司など目上の方に対して、「勉強になりました」という表現だと失礼に当たるというイメージを持っている方もいるかもしれません。ですが「勉強になりました」は、正しい敬語表現です。正しい敬語表現のため、修正することなく、そのまま目上の方に話す際の言葉として利用できます。実際に「勉強になりました」という言葉を使うとき、大切なのが言葉をいうことでなく、本当に勉強になったという気持ちが込められているかどうかです。得るものが少なかった状況で「勉強になりました」と伝えると、感情がこもっていないことが相手にばれるかもしれません。そして感情がこもっていない「勉強になりました」は、相手に不快な思いをさせる可能性があります。本当に勉強になったと感じたときに使うからこそ、「勉強になりました」という敬語が意味のある言葉になるというポイントも押さえておきましょう。
「勉強になりました」の敬語の最上級の表現
「勉強になりました」は、そのままでも敬語として使える表現です。さらに勉強になったということを伝える表現を使いたいのであれば、最上級の表現として「大変」をつけるのも1つの手です。例えば「大変勉強になりました」と伝えるだけで、より丁寧かつ学ぶことがあったということが相手に伝わりやすくなります。また、より丁寧な敬語表現にしたいなら、「勉強させていただきました」というように言い換えることも可能です。何が勉強になったか、具体的な内容を合わせて伝えることも大切です。状況に合わせて勉強になったということを伝えられるようにしましょう。
「勉強になりました」の敬語のビジネスメール・手紙での例文
ビジネスメールで「勉強になりました」と伝えたい場合、内容はできるだけ短く簡潔にすることが大切というイメージを持っている方も多くいます。読む側の負担を減らしたいという考えであれば、最低限の内容と「勉強になりました」という一文があれば問題ありません。ですが相手に喜ばれるビジネスメールを送りたいなら、簡潔な文章ではなく、具体的な内容を加えることを心がけましょう。一般的なビジネスメールとしては、「普段お聞きすることがないお話を伺うことができ、大変勉強になりました」などがあります。加えて、「特に○○の話に感銘を受けました」や「○○というエピソードから大切なことを学ばせていただきました」のように、具体的に何を勉強できたのか伝える内容にすることで、お礼メールを受け取った側に喜ばれるメールを作成できます。そして、話を聞いてどのような点が良かったかに加えて、どのように活かしたいかという点も含めてメールを作成しましょう。
「勉強になりました」を上司に伝える際の敬語表現
「勉強になりました」はそのままで敬語表現となるため、上司に伝える際の言葉としても利用できます。また上司に「勉強になりました」と伝える場合でも、さまざまなシチュエーションが考えられます。そのため「勉強になりました」の一言だけで終わらせず、具体的に何を得て、どのように活かしたいと感じたのか伝えるようにしましょう。実際に上司の話を聞いて「勉強になりました」と伝えたい場合、仕事に関する内容のことが多く見られます。そこで仕事に関する内容を聞いたうえで、自分がどのように活かしたいのか、今後につなげる一言を付け加えるのも1つの手です。今後どのように得た知識を活かしたいのかという具体的な内容を加えることで、しっかりと話を聞いていて、そのうえで行動に移そうとしていることが上司に伝わります。その後、本当に勉強になったことを実践している姿を行動で示すことが上司への最大の恩返しという点も押さえておきましょう。
「勉強になりました」の敬語での誤用表現・注意事項
「勉強になりました」を丁寧に言おうと思って、「お勉強になりました」や「勉強にいたしました」などの言い方をする方もいます。これらは間違った敬語表現で、使ってしまうと相手への失礼にあたります。間違った敬語表現で感謝を伝えられても、本当に勉強になったのか怪しまれてしまう可能性もあります。教わった内容が勉強になったと相手に伝わるようにするためにも、間違った敬語表現には注意しましょう。また勉強した内容をそのままにするのではなく、自分のものにしていると行動で示していくことも必要です。「勉強になりました」の敬語での言い換え表現
「勉強になりました」の類語は「参考になりました」だと思っている方がいます。しかし「参考になりました」は、間違った敬語表現となるため注意が必要です。そもそも「参考」は、他の人の考えを自分の肥やしにする、もしくは足しにするという意味で使います。つまり自分の足しにするという意味を持つ「参考になりました」は、丁寧な表現に見えて上司や目上の方に使う敬語としては不適切です。別に表現で「勉強になりました」を使いたい場合には、「学ばせていただきました」を使用するようにしましょう。「学ばせていただきました」は、謙虚な姿勢が伝わる言葉なので目上の方への敬語にも適しています。ただし正しい敬語表現を使っても、前後の内容が不適切だと印象が悪くなる場合もあります。「勉強になりました」もしくは「学ばせていただきました」だけに注意するのではなく、前後の内容も含めて謙虚な姿勢が相手に伝わるように表現に注意しましょう。
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