山鉾巡行
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/08 14:42 UTC 版)
運行される山鉾は11台で、そのすべてが仙台市近辺の企業または団体によって運行されている。本まつり当日に東二番丁通り、定禅寺通りを巡行するほか、開催週の水曜日から一番町のアーケード街に展示されている。サイズはそれぞれ異なり、全長は5.2 - 6.2メートル、全高6メートル前後、重量5.5 - 8トンである。 大鯛山鉾(阿部蒲鉾):巨大な鯛の飾りと山鉾の周りの網に取り付けられたたくさんの絵馬が特徴の山鉾。昭和63年(1988年)制作。 恵比寿山鉾 (藤崎):七福神の一人で漁業と商売繁盛の神様、恵比寿像を乗せて巡行する山鉾。得可主屋(えびすや)の屋号を名乗って創業し、奥州仙臺七福神・藤崎えびす神社が屋上に鎮座する地元百貨店・藤崎が運行する。昭和63年(1988年)制作。 大黒天山鉾 (報道六社): 五穀豊穣の神様・大黒天の像を載せた山鉾。河北新報、東北放送、仙台放送、ミヤギテレビ、東日本放送、FM仙台の仙台に本社を構える六社の報道機関によって運行される。昭和63年(1988年)制作。 雅山鉾 (JR東日本):大崎八幡宮をイメージさせる桃山様式調の装飾が施された山鉾。昭和63年(1988年)制作。 囃子山鉾 (NTT東日本):能や狂言など幅広い芸能を好んだ政宗にちなみ、この山鉾の上を舞台に多くのお囃子方が乗り込み笛や太鼓を演奏する。昭和63年(1988年)制作。 政宗公山鉾 (仙台観光コンベンション協会):毎年、仙台市長、仙台・青葉まつり協賛会会長(仙台商工会議所会頭)、仙台市議会議長が搭乗する山鉾。飾りには、仙台市の市章のもとになっている伊達家家紋の三引両紋があしらわれている。平成元年(1989年)制作。 御神船山鉾 (仙台水産):三陸の海の幸を仙台にもたらす船と、鹽竈神社の海渡りに使われた御神船をモチーフに作られた山鉾。平成元年(1989年)制作。 唐獅子山鉾 (勝山企業):火伏せ、悪魔払い、息災延命を祈祷する唐獅子を載せて巡行する山鉾。平成元年(1989年)制作。 七福大太鼓山鉾 (七十七銀行):かつて仙台の城下町に時刻を告げたという大太鼓にちなみ、直径2.2mの七福大太鼓を載せた山鉾。平成元年(1989年)制作。 青葉駒山鉾 (菓匠三全):郷土玩具の日本三銘駒の一つである木の下駒を載せた山鉾。平成元年(1989年)制作。 政宗公兜山鉾 (日専連仙台):政宗の兜をモデルとした装飾が施された山鉾。政宗の正室・愛姫(めごひめ)が12歳で伊達家に嫁いだことにちなみ、公募によって選ばれた小学6年生の愛姫役が搭乗する。2007年現在最も新しく、大きい山鉾。平成7年(1995年)制作。
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