キッコーマン
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沿革
- 1661年(寛文元年) - 上花輪村名主19代高梨兵左衛門が野田で醤油醸造を始める[8]。
- 1662年(寛文2年) - 茂木七左衛門家が味噌づくりを始め、後年には分家の茂木七郎右衛門家が高梨家とともに醤油を作り始める[9]。
- 1781年(天明元年) - 後の野田醤油の基礎になる亀屋市郎兵衛、高梨兵左衛門、粕屋七郎右衛門(茂木一族)、茂木七左衛門、大塚弥五兵衛、杉崎市郎兵衛、竹本五郎兵衛の7家が成立、野田醤油仲間結成[9][10]。 後、茂木一族各家など醸造家が増えていく。
- 1814年(文化11年) - 堀切紋次郎が流山で万上味醂(後のマンジョウ本みりん)を醸造[11]。
- 1828年(文政12年) - 高梨兵左衛門家、続いて茂木佐平治家が江戸幕府に醤油を献上し、幕府から御用醸造の命を受ける[12]。
- 天保年間から安政年間にかけて茂木一族と高梨家による生産量が増えていく[13]。
- 1873年(明治6年) - 茂木佐平治家がオーストリアで開かれたウィーン万国博覧会に亀甲万印の醤油を出品し、名誉賞を取る。以降、博覧会や品評会などへの出品と受賞歴が重なっていく[14]。
- 1887年(明治20年) - 高梨・茂木両家が野田醤油醸造組合を結成[8]。
- 1900年(明治33年)
- 1911年(明治44年) - 県営軽便鉄道野田線に出資(現在の東武野田線)。
- 1917年(大正6年)
- 1918年(大正7年) - 野田醤油株式会社と万上味醂株式会社が営業を開始[15]。
- 1922年(大正11年) - 野田醤油労働争議勃発。その後1928年まで大規模な労働争議が断続的に続く。
- 1925年(大正14年)
- 1927年(昭和2年) - 東京市場で商標をキッコーマンに統一[15]。
- 1940年(昭和15年) - 全国で商標をキッコーマンに統一[15]。
- 1949年(昭和24年)5月 - 東京証券取引所上場[15]。
- 1952年(昭和27年)9月 - 合成清酒「四方春」発売。
- 1954年(昭和29年)8月 - 万上焼酎2合びんを発売。
- 1957年(昭和32年)6月 - 米国サンフランシスコにキッコーマン・インターナショナル社(現 キッコーマン・セールスUSA社)を設立する[15]。それまでは在留日本人や日系人を対象にした輸出から、現地人需要の喚起を意識して本格的にアメリカへ進出。
- 1961年(昭和36年)
- 1962年(昭和37年)
- 利根飲料株式会社(後の利根コカ・コーラボトリング株式会社)を設立[15]。
- 勝沼洋酒株式会社(現:マンズワイン株式会社)を設立[15]。
- 1963年(昭和38年) - 「デルモンテ」ブランドのトマトケチャップ、トマトジュースを発売[15]。
- 1964年(昭和39年)
- 1965年(昭和40年) - 減塩しょうゆ開発。東京大学医学部の要請を受け、通常のしょうゆに比べて塩分を大幅に減らしたしょうゆを1965年に「保健しょうゆ」として発売。1967年に「減塩しょうゆ」に商品名を変更[17]。
- 1967年(昭和42年) - 米国カリフォルニア州オークランドの製塩会社と業務提携。1968年から現地生産を開始[18]。
- 1969年(昭和44年)6月 - 米国の日本食材卸ジャパン・フード・コーポレーション(現 JFCインターナショナル社)に経営参加[16]。
- 1970年(昭和45年) - 太平洋貿易株式会社に経営参加[16]。
- 1973年(昭和48年) - 米国ウィスコンシン州ウォルワースに初の海外生産拠点となるアメリカ工場を設立[19]。
- 1974年(昭和49年)
- 1977年(昭和52年) - 500mLしょうゆ容器をペットボトル化[16]。
- 1978年(昭和53年) - 1Lしょうゆ容器をペットボトル化[16]。
- 1980年(昭和55年)10月 - キッコーマン株式会社に商号変更[20]。
- 1981年(昭和56年) - 富士ゼロックス(現:富士フイルムビジネスイノベーション)との共同出資により、千葉ゼロックス販売株式会社(現在は富士フイルムビジネスイノベーションの100%子会社で、富士フイルムビジネスイノベーションジャパン)を設立[20]。
- 1983年(昭和58年)
- 東京ディズニーランド内「ポリネシアンテラス・レストラン」と「プラザ・レストラン」(現在は降板)に企業参加する[20]。
- 「ガンバレ玄さん」発売[20](現在は生産終了)。
- 1984年(昭和59年) - 甲類焼酎「トライアングル」発売。
- 1985年(昭和60年) - マンズワイン事件発生。
- 1986年(昭和61年) - 群馬県尾島町(現 太田市)に酒造工場の尾島製造所完成(2006年にサッポロビールに譲渡)。
- 1987年(昭和62年) - CIを導入。新スローガン「食の、あたらしい風」制定[20]。
- 1993年(平成5年) - 盛進製薬株式会社を吸収合併し、バイオケミカル事業本部発足。株式会社盛進を設立[21]。
- 1994年(平成6年) - 物流部門子会社の総武通運株式会社と野田物流サービス株式会社を統合し、総武物流株式会社を設立[21]。
- 1995年(平成7年) - 「本つゆ」発売[21]。
- 1997年(平成9年)10月31日 - 惣菜の販売を行うデリカスイトとの合弁により、キッコーマン・デリカスイト株式会社(現 キッコーマンデリカ株式会社)設立。
- 2002年(平成14年)2月 - 「うちのごはん」シリーズ発売(関東で開始、段階的に拡大し翌年2月13日に全国発売)[22]。
- 2003年(平成15年)6月 - しょうゆ原料を非遺伝子組み換え大豆に移行[22]。
- 2004年(平成16年)
- 2005年(平成17年)
- 2006年(平成18年)
- 2月14日 - 「デルモンテ 植物性乳酸菌発酵野菜入り ラクベジ」を発売。
- 4月1日 - 焼酎事業(「トライアングル」ブランドを含む)をサッポロビールへ譲渡。ただし「マンジョウ・万上」商標はみりん専用としてキッコーマンが引き続き保有。
- 6月 - 株式会社紀文フードケミファ(現 キッコーマンソイフーズ)を連結子会社化。
- みりん部門を流山キッコーマン株式会社に分社。
- 2008年(平成20年)
- 2009年(平成21年)
- 2010年(平成22年)
- 2018年(平成30年)
- 2021年(令和3年) - インドに進出[26]。
- ^ コーポレート・ガバナンス - キッコーマン株式会社
- ^ コーポレートガバナンス報告書(2021年12月19日閲覧)
- ^ キッコーマン株式会社 定款 第1章第1条
- ^ 構成銘柄一覧:日経平均株価 Nikkei Inc.(2021年10月8日閲覧)
- ^ 【新大人の遠足】千葉・野田もの知りしょうゆ館/世界に誇るおいしさの秘密『産経新聞』朝刊2019年1月25日(東京面)
- ^ マナボウドットコム『キッコーマン中興の祖 二代茂木啓三郎』野村證券他
- ^ 梶原勝美「ブランドの展開モデルと事例研究」専修大学『商学研究所報』第41巻第3号(2009年10月)ISSN 1345-0239
- ^ a b “野田の醤油発祥地”. 野田市公式ホームページ. 野田市役所 (2015年1月30日). 2015年11月8日閲覧。
- ^ a b 佐藤真『のだし - 歴史のなかの野田』117頁
- ^ 市山盛雄『野田の歴史』39ページ
- ^ マンジョウの歴史
- ^ 市山盛雄『野田の歴史』40ページ
- ^ 市山盛雄『野田の歴史』41ページ
- ^ 市山盛雄『野田の歴史』42ページ
- ^ a b c d e f g h i j k l m n キッコーマングループの歩み 1917-1963 | キッコーマン ホームページ
- ^ a b c d e f g キッコーマングループの歩み 1964-1979 | キッコーマン ホームページ
- ^ キッコーマンが減塩しょうゆを発売して今年で50周年!
- ^ a b “KIKKOMANのおいしい挑戦~アメリカ進出50周年~”. キッコーマン株式会社. 2019年11月9日閲覧。
- ^ a b c “海外への展開”. キッコーマン株式会社. 2019年11月9日閲覧。
- ^ a b c d e キッコーマングループの歩み 1980-1989 | キッコーマン ホームページ
- ^ a b c キッコーマングループの歩み 1990-1999 | キッコーマン ホームページ
- ^ a b c d e f g h キッコーマングループの歩み 2000- | キッコーマン ホームページ
- ^ なぜ消えた?豆乳の「紀文」ロゴ 鳥と太陽に、木を追加した理由とは WithNews(2015年09月12日)
- ^ 「発酵のある暮らし こころダイニング吉祥寺店」7月1日オープン!~キッコーマン、”発酵のある暮らし”を提案~ キッコーマン(2018年5月31日)2018年7月11日閲覧
- ^ 「名シェフの調理実演、20カ国語に翻訳/キッコーマン」日経クロストレンド(2018年12月24日)2019年1月2日閲覧
- ^ “インド料理にしょうゆを キッコーマンの挑戦”. AFP通信 (2021年9月5日). 2021年9月6日閲覧。
- ^ “キッコーマン社長に中野氏”. 日本経済新聞社 (2021年4月27日). 2022年1月27日閲覧。
- ^ 大井大輔 (2021年10月29日). “キッコーマンに学ぶ創業家のガバナンス 家訓や不文律を経営に生かす”. ツギノジダイ. 2024年3月3日閲覧。
- ^ 高梨一郎 (2014年5月21日). “卓話:「キッコーマンの家訓に学ぶ」” (PDF). 東京浅草ロータリークラブ週報. pp. 3-4. 2024年3月3日閲覧。
- ^ 日本ワイナリーアワード審議会
- ^ Japan Wine Competition(日本ワインコンクール)2005 授賞ワインリスト日本ワインコンクール、2023年8月12日閲覧
- ^ Japan Wine Competition(日本ワインコンクール)2006 授賞ワインリスト日本ワインコンクール、2023年8月12日閲覧
- ^ Japan Wine Competition(日本ワインコンクール)2011 授賞ワインリスト日本ワインコンクール、2023年8月12日閲覧
- ^ Japan Wine Competition(日本ワインコンクール)2012 授賞ワインリスト日本ワインコンクール、2023年8月12日閲覧
- ^ Japan Wine Competition(日本ワインコンクール)2013 授賞ワインリスト日本ワインコンクール、2023年8月12日閲覧
- ^ Japan Wine Competition(日本ワインコンクール)2017 授賞ワインリスト日本ワインコンクール、2023年8月11日閲覧
- ^ Japan Wine Competition(日本ワインコンクール)2018 授賞ワインリスト日本ワインコンクール、2023年8月11日閲覧
- ^ Japan Wine Competition(日本ワインコンクール)2022 授賞ワインリスト日本ワインコンクール、2023年8月11日閲覧
- ^ Japan Wine Competition(日本ワインコンクール)2023 授賞ワインリスト日本ワインコンクール、2023年8月11日閲覧
- ^ 『日経ヘルスケア』2012年11月号76ページ
- ^ 『週刊ダイヤモンド』2013年7月6日号61ページ
- ^ 『JATAFFジャーナル』vol,1No.9(2013年)24~29ページ
- ^ 「キッコーマン、ブラジルで自社名のしょうゆ生産」日本経済新聞ニュースサイト(2021年11月2日)2021年11月21日閲覧
- ^ 「キッコーマン醤油の上水道 半世紀余り、ご苦労さん 市民給水に終止符」『朝日新聞』昭和49年(1974年)10月3日朝刊21面
- ^ “日の丸自動車興業株式会社 会社概要”. 日の丸自動車興業株式会社. 2022年10月13日閲覧。
- ^ 佐藤真『のだし:歴史の中の野田』聚海書林、1981年、pp.178-184
- ^ 新体育館ネーミングライツ・パートナーの選定結果|流山市
- ^ キッコーマンの唄「ザ・ピーナッツ」 (唄ネット)2020年12月20日閲覧。
- ^ ザ・ピーナッツ レア コレクション / モスラ~アラカルト 58分あたりから (YouTube)2020年12月20日閲覧。
- ^ キッコーマンの唄 (ピーナッツのコマーシャルのページ)2020年12月20日閲覧。
- ^ a b c 味噌・醤油 キャンペーン 日本食糧新聞電子版、2010年6月14日。
- ^ a b 変わる「社歌」 再びブームの兆し 日本経済新聞 2016年11月13日 6:30。
- ^ a b 社歌・制作者プロフィール (キッコーマン)2020年12月20日閲覧。
- ^ 『キッコーマン株式会社百年史』キッコーマン、2017年、91頁。
固有名詞の分類
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