修士
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/24 20:29 UTC 版)
各国の制度
欧州連合
ヨーロッパ修士とは、欧州委員会により進められる欧州連合の高等教育留学制度「エラスムス計画」で主に使用される修士号[12]。単位の計算には、European Credit Transfer System (ECTS)、成績評価には、ECTS grading scaleが使用される。
オーストラリア
オーストラリアにおける修士号 (Master degree) は、オーストラリア教育訓練省の定める豪州資格フレームワーク (AQF) においてレベル9とされる[13]。
なお、準修士とも訳される、グラデュエート・ディプロマ (Graduate diploma)、グラデュエート・サーティフィケート (Graduate certificate) は AQFレベル8と定義されている[13]。
イギリス
イギリスでは修士レベルの学位には、修士学位 (Master degree)、ポストグラデュエート・サーティフィケート、ポストグラデュエート・ディプロマが存在する[14]。これらは資格単位フレームワーク(QCF)においてレベル7である。
うち、修士学位 (Master degree) は、課程学位 (taught degrees) と研究学位 (research degrees) の2つに分かれ、前者はコースワークのみである一方で、後者は研究論文によって評価を受ける[14]。
ドイツ
ドイツでは、修士号はドイツ資格フレームワーク (DQF) においてレベル7である。
フランス
フランスでは、修士号は国家資格フレームワーク (NQF) においてレベルIである。
注釈
出典
- ^ 前期2年の課程を除く
- ^ 大学改革支援・学位授与機構より、大学院の博士課程に相当する教育を行なうと認められたもの
- ^ 前期2年の課程を含む
- ^ 大学改革支援・学位授与機構より、大学院の修士課程に相当する教育を行なうと認められたもの
- ^ 専門職大学を除く。また学部に置かれる学科のうち、専門職学科を除く
- ^ a b 専門職短期大学を除く
- ^ a b 大学改革支援・学位授与機構より、大学の学部を卒業した者と同等以上の学力を有すると認められた者
- ^ 大学改革支援・学位授与機構より、大学の学部に相当する教育を行なうと認められたもの
- ^ 専門職学科を除く
- ^ a b c 学位規則(昭和28年文部省令第9号) 第5条の2
- ^ 専修学校設置基準(昭和五十一年文部省令第二号)第41条4号では専修学校の専門課程の教員たる資格として「修士の学位又は学位規則(昭和二十八年文部省令第九号)第五条の二に規定する専門職学位を有する者」と定めている。
- ^ Erasmus Mundus Joint Master Degrees | Erasmus+
- ^ a b The AQF Second Edition, Department of Education and Training, (2013-01)
- ^ a b 吉川 裕美子「イギリス高等教育の学位統一への動き--高等教育資格枠組み導入の背景、概要、展望」『学位研究』第14巻、大学評価・学位授与機構、2001年3月、29-54頁、NAID 120005566599。
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