方々
方々とは
「方々(かたがた)」とは、「人々」を丁寧に表現した言葉であり、複数の人に対して敬意を込めて呼ぶ際に用いられる。特に目上の人や不特定多数の関係者に対して使われることが多く、改まった場面での表現として定着している。言葉の成り立ちと特徴
「方」は本来、人を敬って指す語であり、それを重ねた「方々」は複数の人物に対する敬称となる。古くから使われている表現で、古典文学では貴人や身分の高い人々を指す際に用いられることが多かった。現代での使い方
現代日本語では、「皆様」や「皆さん」と同様に、複数の人に対して丁寧に呼びかける表現として使われる。「関係者の方々」「ご来場の方々」などの形で用いられ、フォーマルな印象を与える。ビジネスでの使い方
ビジネスシーンでは、取引先や関係者など複数の相手に敬意を示すために使われる。「関係者の方々へ」「ご参加の皆様方々」といった形で用いられることがあるが、過剰敬語にならないよう注意が必要である。「皆様」との違い
「皆様」はその場にいる全員を丁寧に指す表現であるのに対し、「方々」はやや書き言葉寄りで、客観的に複数の人々を指すニュアンスが強い。文脈によって使い分けることで、より自然な表現になる。英語での表現
英語では単に「people」や「persons」と訳されることが多いが、日本語のような敬意のニュアンスは含まれにくい。そのため、文脈に応じて「everyone」や「ladies and gentlemen」などに言い換えることもある。方々
かた‐がた【方方/×旁】
読み方:かたがた
[名]
「あまたの御―を過ぎさせ給ひて」〈源・桐壺〉
3 いろいろの方角・場所。また、いろいろの方面の事柄。あちらこちら。ほうぼう。あれこれ。
[代]尊敬の意を含んだ二人称の人代名詞。本来は複数をさすが、単数にも用いる。
2 あなた。
「―のお名をば何と申すぞ、と問へば」〈虎清狂・鈍根草〉
[副]
1 いろいろなことをするさま。あれこれ。さまざま。なにやかや。
「私の御事をし給はむと、―劣らずしつらはれて」〈宇津保・沖つ白浪〉
「―に鳴きてわかれし群鳥(むらどり)の古巣にだにも帰りやはする」〈風雅・雑下〉
3 いろいろのことを考え合わせるさま。いずれにしても。どっちみち。
[接]二つ以上の事実、状態が併存することを表す。一方で。さらに。
「代々武道の御心がけ深くおわしまし、―、歌道茶事までも」〈鴎外・興津弥五右衛門の遺書〉
[接尾]
1 動作性の意をもった名詞に付いて、二つの動作を兼ねて行う意を表す。…のついでに。…がてら。…を兼ねて。「食後の運動―散歩する」「墓参―帰省する」「ご挨拶―お礼まで」
2 物事を表す名詞に付いて、そのことがあれやこれやとあっての意を表す。
ほう‐ぼう〔ハウバウ〕【方方】
「方々」の例文・使い方・用例・文例
- 主催者の方々に今日お招き下さった感謝の意を表したいと思います
- 本年お世話になったすべての方々にお礼申し上げます
- われわれが地域の方々に積極的に活動の支援を行います
- そこに至るまでには多くの方々の協力を得ました
- 心からすべての方々に感謝しています
- 参加された方々から喜びの声が寄せられました
- 尽力いただいた方々に心から敬意と感謝の意を表します
- 100名の方々が、夏の夜を思いっきり満喫しました
- ツアーに予約すると、皇室の方々の住まいの一部を訪れることができます。
- 皇居は皇室の方々のお住まいです。
- 現在、夏期アルバイトとして働いている方々を優先します。
- 家事にかける時間にゆとりのない方々からはたくさんのポジティブフィードバックが届いています。
- この商品は、単純だからこそ、高齢者の方々に支持されているのだ。
- 期待していただいた方々には、お詫びの申し上げようもございません。
- これも、ひとえに先輩の方々のご指導のおかげです。
- ここまで支えてくださった皆様をはじめ、多くの方々に感謝いたします。
- 作業に当った方々に深い敬意を表します。
- 亡くなられた方々のご冥福を深くお祈り申し上げます。
- 7月10日に管理職の方々を主な対象とするセミナーを開催予定です。
- >> 「方々」を含む用語の索引
- 方々のページへのリンク
