Windows SharePoint Servicesとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 製品 > コンピュータ > ソフトウェア > Microsoft Office > Windows SharePoint Servicesの意味・解説 

Windows SharePoint Services

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/09 16:20 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

Windows SharePoint Services(ウィンドウズ シェアポイント サービシズ、WSS)は、Microsoft SharePointの根幹をなす製品機能で、主に文書共有のための機能を提供するツールである。Webブラウザを通じた運用や管理ができるよう、Webポータルにてコラボレーションやドキュメント管理の機能を提供する文書共有機能を持っていて、これは、共同作業でファイルの編集を行うために設けられた「ドキュメントライブラリ」によって実現している。ドキュメントライブラリでは、アクセス権とバージョン管理の機能が提供されている。

概要

WSSでは、Webページに様々な機能を提供するWebウィジェットに相当するWebパーツの機能も提供される。そのほかに、ワークスペースやダッシュボード、ナビゲーションツール、リスト、通知機能(e-メールの通知を含む)、共有カレンダー、連絡先一覧や掲示板機能も提供される。WSSでは、イントラネットエクストラネットインターネットそれぞれに向けたコンテンツを区別して提供することができる。

アクセス制御のための機能は、Windowsの機能と似たような形で、Active Directoryのユーザーを、アクセス権とともに取り込むことが可能である。一方で、HTMLフォームベースの認証を行うことも可能である。

SharePointのページは、Webページ上にWebパーツを配置することで作成できる。ページ作成には、Microsoft SharePoint Designerが推奨されているが、ASP.NETをサポートするWebエディタであればページを作成することが可能である。カスタマイズなどはこれらの仕様に準拠している。

WSSのページはASP.NETのアプリケーションとなっており、SharePointのWebパーツのほか、ASP.NETのWebパーツやAPIを呼び出して機能を拡張することができる。これらのWebパーツや各種のプログラムを組み合わせることによって、ポータルやワークスペースなどを作成していく。対照的に、MOSSのAPIはタスクの自動化やほかのアプリケーションとの統合を行うように作成されている[1]。WSSもMOSSも、エンドユーザーの使い勝手を向上させるように作成されている。加えて、WSSではドキュメントライブラリのファイルやそのバージョンをADO.NET接続で呼び出すことができる。

歴史

WSSの最初のバージョンは、SharePoint Team Services(STS)と呼ばれていた。リリースの時期はOffice XPと同時であり、Microsoft FrontPageの一部として存在していた。WebサーバーにMicrosoft FrontPage専用の拡張を施すMicrosoft FrontPage Server Extensionのテクノロジがベースになっている。このSTSはWindows 2000 ServerWindows XP上で動かすことができた。

Windows SharePoint Services 2.0は、このSharePoint Team Servicesのアップグレードとして計画された。STSでは、ドキュメントそのものはファイルシステムとしてストレージ部分に、メタデータはデータベースにそれぞれ格納されていたが、このWSS2.0からは両方ともデータベースに格納されるようになり、バージョン管理の基本的な機能を持つようになった。Service Pack 2において、SQL Server 2005をサポートするとともに、.NET Framework 2.0で動くようになった。

WSS3.0は2006年11月16日に、Microsoft Office 2007Windows Server 2003の機能の一部として発表され、2007年の初めに公開された。しかしながら、Windows Server 2008では、サーバー機能とは別途に提供されている。WSS3.0は、.NET Framework 2.0の上で実装され、ワークフローの基本的な機能を提供するために.NET Framework 3.0のWindows Workflow Foundationの機能も提供されている。WSS3.0では、Windows 2000 ServerならびにSQL Server 2000は動作環境に入っていない。

機能

WSS3.0のWiki機能では、RSSのエクスポートが可能になっているとともに、Internet Explorer上でWYSIWYGエディタとして使えるようになっている。

脚注

外部リンク


Windows SharePoint Services (WSS)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/23 04:22 UTC 版)

Microsoft SharePoint」の記事における「Windows SharePoint Services (WSS)」の解説

Windows SharePoint Services(WSS)は、Windows Server無償追加できるアドオンである。WSSHTTPHTTPSベースとして、ドキュメント編集バージョン管理、またWikiブログといったコラボレーションのための基盤提供するまた、エンドユーザー向けの機能として、ワークフローToDoリストアラート電子会議室などの機能持ったWebパーツ呼ばれるコンポーネントがあり、SharePointページ組み込んで使用されるWSS 3.0ASP.NET 2.0基盤として実装されている。WSS以前は「SharePoint Team Services」と呼ばれていた。 SharePoint標準持っているワークフローは、3段階のワークフローしかない。ほかの機能持ったワークフロー必要な場合は、SharePoint DesignerVisual Studio使って開発することになる。WSS3.0におけるワークフロー主な制限は、ASP.NET作成したページ代わりにInfoPath 2007使用してフォーム作成できないということである。

※この「Windows SharePoint Services (WSS)」の解説は、「Microsoft SharePoint」の解説の一部です。
「Windows SharePoint Services (WSS)」を含む「Microsoft SharePoint」の記事については、「Microsoft SharePoint」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「Windows SharePoint Services」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「Windows SharePoint Services」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Windows SharePoint Services」の関連用語

Windows SharePoint Servicesのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Windows SharePoint Servicesのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
IT用語辞典バイナリIT用語辞典バイナリ
Copyright © 2005-2025 Weblio 辞書 IT用語辞典バイナリさくいん。 この記事は、IT用語辞典バイナリの【Windows SharePoint Services】の記事を利用しております。
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのWindows SharePoint Services (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、WikipediaのMicrosoft SharePoint (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS