SD規格
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/08 23:35 UTC 版)
「SDアソシエーション」の記事における「SD規格」の解説
「SDメモリカード」および「SDホストデバイス」は、SD規格に準拠したメモリカードまたはデバイスの総称である。SDアソシエーション自体は、製品を製造や販売していない。おもに、業界標準規格を作成し、SD標準規格の採用,使用を促進することが主な目的であり、これらの規格は、機械的定義と環境要件を満たす製品メーカーによって採用されている。 SDアソシエーションは、2000年1月28日に「SDグループ」とも呼ばれる松下電器産業、サンディスク、東芝により設立された。個人の設立メンバーには松下電器産業代表取締役社長松下陽一、サンディスクCEOで共同創業者のEli Harari、株式会社東芝代表取締役社長西村泰三が含まれる。また設立と同日に初めての会議がサンフランシスコで開催され、4月13日にSDアソシエーションの初代の理事会を選出した。その直後、SD v1.01が公開された。最初のSDIO仕様は2001年10月に公開され、miniSDは2年後の2003年2月に公開された。2004年には最初のASSD(Advanced Security SD)、最初のコントローラインタフェース、データ転送速度が最大25MB/sとなるHS(High Speed)モードを導入したSD v1.10を含む複数のSD仕様が発表された。 2005年にはmicroSD仕様を公開し、2006年に発表されたSD v2.0では記憶容量が最大32GBとなるSDHC(SD High Capacity)規格を導入した。2009年に発表したSD v3.0では、記憶容量が最大2TBとなるSDXC(SD eXtended Capacity)規格とデータ転送速度が最大104MB/sとなるUHS(Ultra High Speed)インタフェース仕様を導入した。v4.0、v4.10、およびv4.2は2011年から2013年までに導入された。v4.0には、データ転送速度が最大312MB/sとなるUHS-IIインタフェース仕様と、下位互換性を確保する新しいピンインタフェースが含まれる。機能拡張(Function Extension)仕様とUHSスピードクラス1(U1)はv4.10に含まれ、v4.2にはUHSスピードクラス3(U3)仕様が含まれ、4Kがサポートされた。2013年にはNFC機能を備えたsmartSDを導入した。2013年9月に、iSDIO(Intelligent SDIO)の最初の仕様が無線LANの付属書と共に発表された。 2016年2月、SDアソシエーションは最も高速なスピードクラスとなるビデオスピードクラス(Video Speed Class)を新設した。これにより、多くのアプリケーションでリアルタイムの複数ファイル録画を提供し、最高のビデオ解像度と品質がサポートされる。映像では、4K,8K、3D、および360度のビデオ録画が保証され、アクセス可能になった。 2016年11月に発表されたSD v5.1では、画像、ビデオ、音楽、文書およびその他のデータのストレージを提供しながら、SDメモリーカード上のアプリケーションを実行や保存するための技術および市場要件を満たすスピードクラスとしてアプリケーションパフォーマンスクラス(Application Performance Class)を新設した。 2017年2月、SDアソシエーションはデータ転送速度が最大624MB/sとなるUHS-IIIを発表した。この速度向上は、SDXCおよびSDHCに記録されたデータ集中型ギガビット・ワイヤレス通信や360度カメラ、ドローン、4K,8Kビデオが生み出す大量のデータの移動の利便性に貢献した。
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