Robotech: Shadow Rising
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「ロボテック」の記事における「Robotech: Shadow Rising」の解説
2007年2月27日の「ニューヨーク・コミック・コンベンション」(Comic-Con 2007)の席上で『ロボテック:シャドウ(シャダウ)・クロニクル』(Robotech: The Shadow Chronicles)の監督、トミー・ユン(Tommy Yune)は、同作の続編となる劇場公開作品の製作を発表した。 公開は2年後の2009年を予定し、前作と同様DVD発売に加え、次世代光ディスク(Blu-ray Disc , HD DVD)版の発売も念頭にあるとスタッフにより説明されたあとで、監督は「『ロボテック:シャドウ・クロニクル』は小売で成功しており、我々は現在続編を製作中です。」と付け加えた。 同日のあとの時間に、続編が長編映画(Feature-movie)であり、続編のタイトルは『ロボテック:シャドウ・ライジング』(Robotech: Shadow Rising)であることが明らかにされ、フィルムは最速で発表から2年内に公開されることが期待されると述べた。 詳細なプロットは作品の営業上の事情から伏せられているが、製作発表時のハーモニーゴールド USA社の言によると「重要な登場人物の死、新規キャラクター間における(恋愛)感情の進展、敵ハイドニット側の新展開」が予定されている。 その後、2008年中ごろのハーモニーゴールド USA社による追加発表により、フィルム・デジタルデータ作成の進展がみられず、ワーナーブラザース資本の実写映画の開発期間までの「当分の間」アニメーション版の製作は無期限に延期されたと断言した。 あとになって、当初の発表の「2年間」の見積りが誤解であることが、ファン[誰?]によって明らかにされた。2年の期日は、トミー・ユン(Tommy Yune)によって可能性としてありうると述べられたに過ぎず、それが実際の公開日であることを決して意図していなかった。しかしながらファンは、この2年の期間のあとが実際の公開予定日であるとその意味を誤解した。 このことは、「ロボテック」ファン層のなかで大きな混乱を引き起こした。さらに同社の別の従業員が「アニメーションは中断した」と発言したために、ファンはいっそう混乱した。この発言が真実に照らし合わされていないにもかかわらず、多くのファンが次回作のアニメーション映画の公開が延期されたという意味に受け取った。 ハーモニーゴールド USA 社はあとになって、「ロボテック」専門番組 『宇宙ステーション「リバティ」トーク・ショウ・コールイン・ライブ・ポッドキャスト』(Space Station Liberty, a TalkShow Call In Live Pod Cast) に幹部みずから登場し、訂正発言をしてこの誤解を正した。 ハーモニー・ゴールド USA 社の幹部は「見積もられた公開日」に関する誤りについて説明し、製作過程の他の部分が「それ」(完成分の絵コンテ)に追いついたが「中断」という用語が「アニメーション製作が保留される」という意味の「映画業界用語」である旨を説明した。 この場合、脚本、声優のための台本、ストーリー・ボード(日本語でいう絵コンテ)、製作過程の他の部分は、アニメーション製作自体が保留されていても継続する。 しかしながら、アニメーション実制作作業が生産の残余部分を追い越したとき、アニメーターには、ハーモニーゴールド USA 社の脚本家から物語の次の1カット分の絵コンテを手に入れるまで、何もするべき仕事がなく手空きになることを意味した。 この時点において、確定した公開日時は与えられなかったが『ロボテック:シャドウ・ライジング』(Robotech:Shadow Rising)は、当初見積もられた公開日時よりは製作進行していることが報告された。 「アニメ・エキスポ 2009」(AnimeExpo 2009)の会場で、ケビン・マッキーバー(Kevin McKeever)と、トミー・ユン(Tommy Yune)は『ロボテック:シャドウ・ライジング』(Robotech:Shadow Rising)が、ワーナー・ブラザース社の実写映画の製作発表以来、無期限に延期されているのを確認した。 関連企業である映画製作会社ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ(Warner Bros. Pictures)は現在、活発に膨大な予算を注ぎ込んで「ロボテックの実写長編映画」(Robotech Live-action Feature Film)第一作目となる『マクロス・サーガ』(Macross Saga)を製作中で、このために脚本家、台本家、CG製作や、俳優・女優の演技撮影部分とCG等の合成に伴うSFX準備や、撮影後の作業であるVFX作業をも視野に入れたアニメーション製作スタッフの引き抜きにより、アニメーション版の続編の製作作業は事実上停滞している。 2011年7月2日(アメリカ太平洋標準時 (UTC-8) 太平洋夏時間)、ロサンゼルス・コンベンションセンターで開催された「アニメ・エキスポ」のパネル・ディスカッションにおいて、ケヴィン・マッキーヴァ、トミー・ユンをはじめとするハーモニーゴールド USA社の幹部は、実写映画の進展状況には言及せず、ランサー・ベルモント(イエロー・ベルモント)、インビッド人間体の「シ・ラ」(ソルジー)らを主役に据えた映像作品の制作が進行中であることを明らかにし、2012年から2013年に掛けて全世界(日本を除く)に公開する予定であることを明らかにした。 なお、アニメーション映像新作の題名『シャドウ・ライジング』は制作途上の企画段階での仮称であり、作品が完成し公開される際に変更もありうる。
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