Robotech: The Movie
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「ロボテック」の記事における「Robotech: The Movie」の解説
映画『ロボテック: ザ・ムービー』(Robotech: The Movie)、別名『ロボテック: 語られざる物語』(Robotech: The Untold Story)は、オリジナルテレビシリーズのあと、最初に作られた「ロボテック」映像企画である。 日本のOVA『メガゾーン23』(1作目)を基礎に『超時空騎団サザンクロス』から抜き出したいくつかの場面を継ぎ合わせたもので、テレビシリーズとの連続性は後付け的な番外編としての位置付けになる。 詳細は「メガゾーン23#ロボテック版」を参照 メガゾーンの敵であるデザルグはロボテック・マスターズ率いるTirolian(ゾル人)に組み込まれ、サザンクロス軍およびメガゾーン23特別区防衛軍(この作品では同一の軍事組織の極東展開軍の名称とされる)の戦闘映像がそれぞれ併行して描かれる。例えば宇宙での戦闘は、最初メガゾーンのフィルムから始まり、後半サザンクロス宇宙軍のものに移行する。好敵手B.D.アンドリュース大佐(これも偽名で、のちのT.R. Edwards准将と同一人物とされ、小説版では日本人風に変装し、偽名で「安藤 誠一郎」を名乗る)が序盤の戦闘後、ゾル人の指揮官たちによって洗脳を受ける場面(『サザンクロス』の映像流用)が加わり、また内部に街を持つ巨大宇宙船メガゾーンは存在せず、単に地球上の舞台設定に変更されている。 このために、明確には語られないがナレーションで舞台設定を東京と暗示され、GarlandとHaganが戦闘中に宇宙に飛び出す場面は、宇宙戦闘訓練用シミュレーター室ということにされている。 なお、オリジナルの『メガゾーン23』は主人公の敗北で物語が完結しているが、本作のために、自治軍戦闘機とそれに内蔵された宇宙用ハーガンを奪い、飛行場での最終決戦を行うハッピーエンドの部分が日本人アニメーターにより制作されている。アカデミー社による漫画版では結末部分がさらに異なった展開となっており、Garlandが戦闘機ごと変形した強化型になってB.D.を倒したり、その後宇宙に上がりTirolian軍に最後の打撃を与えたりする。 この作品はテキサス州での試写に失敗し、姿を消した。監督のカール・メイセック(Carl Macek)がプロジェクトから手を引いたあと、ハーモニーゴールド USA社は『メガゾーン23』のライセンスを手放した。そのために、ヨーロッパで出回っている少数のビデオを除き、新たな同映像収録商品は発売されそうにないが、少なくともスペイン語版の Robotech: La Pelicula がアルゼンチン共和国放映されたのは確認されている[要出典]。 ADVフィルム社の『ロボテック』のDVD特典には、この映画のパイロット版などが収録されている。 アカデミー(Academy)社は、1995年に映画を漫画化して発売したが、あまり映画と似ていない。 この映画のいくつかの要素は小説版「ロボテック」、 The Masters Gambit の物語構成に使われた。
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