Qシート
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/31 18:12 UTC 版)
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Qシート(キューシート、Q SEAT)は、東急電鉄で2018年12月14日から運用されている座席指定サービスである。

概要
大井町線(田園都市線直通)・東急東横線の2線で平日夜に運用されている[1]。
Qシートの利用には乗車券の他に列車指定券(大井町線・東横線とも一律500円)が必要である。指定券は乗車当日のみ朝5時から発車時刻1分前まで発売し、チケットレスサービスの他に乗車が可能な各停車駅の窓口でも発売する(東横線については横浜駅でも発売)。
2024年12月17日以降は車内販売を開始[2]。なお、渋谷駅、中目黒駅、大井町駅では購入方法が異なる。
車両設備
車体側面には、大井町線用車両は橙色[3]、東横線用車両は赤色[4]で車体全体がラッピングされている。
デュアルシートを採用し、対象列車以外での運行時は一部列車を除きロングシートとなっている。
Free-WiFi、電源コンセント、カップホルダー(一部座席を除く)が備えられている[5][6]。
運行状況
大井町線
急行車両(6000系・6020系)の3号車にQシート車両が組み込まれ、2018年12月14日よりサービスが開始された[5]。
平日17時 - 21時台に大井町駅を発車する 7両編成 急行 長津田行きの9本で運行される[5]。
乗り降りできるドアは3号車大井町側のみとなっている[5]。
二子玉川までが乗車駅、溝の口以降が降車専用駅となっており、乗車は大井町線内(二子玉川駅まで)のみ[5]。
降車は全停車駅可能[5]。
2023年3月17日まではたまプラーザ駅 - 長津田駅間はフリー乗車区間となっており列車指定券なしで利用でき、料金も400円だった[7]。
東横線
大井町線に続いて東横線にも設定された[6]。
2022年10月24日より、東横線5050系4000番台の4号車と5号車に赤色のQシートラッピングのQシート車が組み込まれ、一般営業運転が開始した[8][9]。
そして2023年8月10日から、Qシートサービスの運用を開始した[10][11]。
平日18時 - 21時台に渋谷駅を発車する 10両編成 急行 元町・中華街行きの7本で運行される[6][12]。
乗り降りできるドアは大井町線と同様に1つで、5号車の渋谷側のみとなっている[6][12]。当初は4号車も有料座席指定に設定されていたが、2024年5月7日以降はQシートのラッピングのまま列車指定券なしで利用できる一般車両としてロングシートで運用している[12]。
渋谷から横浜までの東横線内は乗車・降車可能区間、横浜以降のみなとみらい線内はフリー乗降可能区間となっており列車指定券なしで利用できる[6]。
降車は全停車駅可能[6]。
2023年11月13日から同年12月29日の間、Qシートの利用促進を目的に座席指定券を通常料金の半額(250円)で購入できる「おためし半額キャンペーン」が行われていた[13]。
2024年5月7日から設定列車を5本から7本に増やし、設定車両を前述の通り5号車のみとした[12]。
脚注
- ^ 土曜・休日及び年末年始期間中(12月30日 - 1月3日間)を除く。
- ^ 有料座席指定サービス「Q SEAT」座席指定券の車内販売を開始します ~2024年12月17日(火)から予約がなくてもその場で「Q SEAT」をご利用いただけます~ (PDF) - 東急電鉄お知らせリリース 2024年12月10日
- ^ “大井町線のオレンジ車両「Qシート」は無料?時刻表掲載 – 2023年改正”. https://toremikke.com/.+2024年1月18日閲覧。
- ^ “東横線に真っ赤な「Q SEAT」車登場…! しかも10両中2両!”. ネコ・パブリッシング(カルチュア・エンタテインメント株式会社)https://rail.hobidas.com/.+2024年1月18日閲覧。
- ^ a b c d e f “大井町線有料座席指定サービス Qシート|東急電鉄”. www.tokyu.co.jp. 2023年7月28日閲覧。
- ^ a b c d e f “東横線有料座席指定サービス Qシート|東急電鉄”. www.tokyu.co.jp. 2023年7月26日閲覧。
- ^ “大井町線有料座席指定サービス「QSEAT」 サービス内容の変更について|東急電鉄”. www.tokyu.co.jp. 2023年8月10日閲覧。
- ^ https://www.facebook.com/tetsudocom+(2022年10月21日).+“東急 東横線 Q SEAT車両 一般営業運転(2022年10月24日~)”. 鉄道コム. 2023年7月26日閲覧。
- ^ "東急 東横線「Q SEAT」車両、10/24に一般車両として運転開始". RailLab(レイルラボ). 21 October 2022. 2022年12月23日閲覧。
- ^ “2023年8月10日(木)より、東横線で有料座席指定サービス「Q SEAT」を開始します”. 東急電鉄株式会社 (2023年7月26日). 2023年7月26日閲覧。
- ^ “東急東横線「Q SEAT」8/10開始、平日夜の急行5本でサービス実施へ”. 株式会社マイナビ (2023年7月26日). 2023年7月26日閲覧。
- ^ a b c d 東横線 有料座席指定サービス「Q SEAT」 サービス内容の一部変更 (PDF) - 東急電鉄お知らせリリース 2024年4月24日
- ^ “[https://www.tokyu.co.jp/information/list/Pid%3Dpost_52876.html 東横線 有料座席指定サービス「Q SEAT」 おためし半額キャンペーンについて ~期間限定で半額の250円で購入いただけます~|東急電鉄]”. www.tokyu.co.jp. 2023年11月30日閲覧。
関連項目
- S-TRAIN - 東横線で先に運用を開始した指定席列車
外部リンク
- 有料座席指定サービス Qシート - 東急電鉄
- Qシートチケットレスサービス - 東急電鉄
Qシート
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 16:30 UTC 版)
2018年12月14日から有料座席指定サービス「Qシート」 (Q SEAT) を開始した。 6020系および6000系(一部編成のみ、2019年5月から)の3号車をロングシートからクロスシートへ転換可能な車両に置き換え、平日夕方以降の大井町駅発田園都市線直通の急行長津田行の一部列車を、大井町駅 - たまプラーザ駅間で座席指定サービス車両として運用する。座席数は45席。座席指定料金は一律400円で、大井町駅 - 二子玉川駅間は乗降可能、溝の口駅 - 鷺沼駅間は降車専用、たまプラーザ駅から終点長津田駅まではフリー乗降駅となる。列車指定券は大井町駅、旗の台駅、大岡山駅、自由が丘駅、二子玉川駅の各駅の駅窓口で販売されるほか、販売専用webサイト「Qシートチケットレスサービス」でも購入できる。列車指定券は乗車当日の朝5時から発売され、チケットレス購入も可能である。サービス開始初日は、発売開始から3時間以内に全ての指定券が売り切れた。 2020年4月27日より、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行の影響でサービスを休止していたが、同年10月12日より一部列車(大井町発20時台まで)でサービスを再開した。2021年10月11日現在、大井町駅発21時台までが運行されている。 座席指定券確認のため、大井町線内旗の台駅 - 二子玉川駅間は大井町方最後部1か所のみドアを開閉する。大井町駅は中央2か所(両端も開くが、進入禁止幕が貼られる)のみドアを開閉。溝の口駅から先は全てのドアが開く。
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