PC Serverとは? わかりやすく解説

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ピーシー‐サーバー【PCサーバー】


System x

(PC Server から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/07 03:29 UTC 版)

System x(システムエックス)は、IBM2006年から2014年まで販売していたx86サーバーのシリーズである。 2014年にIBMからレノボ社への事業移管が行われたため、2016年現在は、レノボから販売されている。

PC Serverシリーズ、NetFinityシリーズ、eServer xSeriesシリーズの後継シリーズである。xSeries以降は設計思想をX-Architecture(エックスアーキテクチャー)、Xtended Design Architecture (XDA、エックスディーエー)、 Enterprise X-Architecture (EXA、イーエックスエー)と呼んでおり、最新は「第六世代 Enterprise X-Architecture」(x6、エックスシックス)である。

System x
開発元 IBM
公式サイト IBM エンタープライズ・サーバー
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名称

正式名称は「IBM System x」である。IBMのサーバー全体のブランド名「IBM Systems」を構成するシリーズ(System zSystem iSystem p、System x、System Storage)の1つで、x86サーバーのシリーズである。

歴史

ここではIBMのx86サーバー全体の歴史を記載する。

IBMは1981年のIBM PCでパーソナルコンピュータ市場に参入したが、1984年PC/AT以降はNetWareなど企業のサーバー用途も増加し、更に1987年IBM PS/2以降はOS/2など本格的なサーバー用途も可能となった。しかし製品系列としてはデスクトップPCとサーバーPCは分かれておらず、担当部門もIBM PC事業部(IBM PC Company(PCC))であった。

1996年のIBM PC Serverシリーズ(7xx、5xx、3xx)より、デスクトップPCのIBM PC SeriesThinkPadから独立して、サーバー製品の1ブランドと位置づけられ、開発部門もサーバー事業部(システムテクノロジー事業部)の一部となった。

その後、ネットワーク・コンピューティングの提唱に合わせて1999年にはNetFinityシリーズ(8xxx、7xxxx、6xxxx、5xxx、4xxxx、3xxx、1xxx)に名称変更され、2001年のサーバーブランド統合でIBM eServer xSeries (4xx、3xx、2xx、1xx)に名称変更され、更に2005年のサーバーブランド名称変更(IBM Systems)でIBM System x (x3xxx)と名称変更された。

製品アーキテクチャ上は、いわゆるPC/AT互換機の1種であるが、2001年のeServer以降はメインフレームなど上位サーバー製品の技術を段階的に適用している。

また2002年には、買収したシークエント・コンピュータNUMA技術を使用した、大規模SMPサーバーである x Series 400 を追加した。

2012年には、買収したPlatform Computing社の技術を使用した、スーパーコンピュータ領域のテクニカル・コンピューティング向けとして、高集積のSystem x iDataPlexを追加した[1]

なお、2005年レノボへのPC事業売却は、対象はパーソナルコンピュータ事業(ThinkCentreThinkPad)のみで、System xを含めたサーバー事業は売却の対象外であった。その後2014年1月23日に、Flex Systems Integrated Systems、NeXtScale、iDataPlex、保守サービス業務を含むSystem xのサーバー事業もレノボに売却することが発表された[2]

詳細

CPU

x86マイクロプロセッサ(System x以降は主にXeon)を搭載する。

なお、前身のx Seriesでは「IAサーバー」と称し、CPUはインテル製のみを搭載した(AMD製などのインテル製以外を搭載したPCサーバは「x Series」とは表記されなかった)。しかしSystem xからは「x86サーバー」と称し、インテル製以外を搭載したモデルも含むようになった。

OS

正式サポートするOSは、モデルにもよるがWindowsLinuxVMwareSolarisである。

X-Architecture

x Series以降では、基幹システムサーバに求められる設計思想(テクノロジーやツールの総称)をX-Architectureとを呼んでおり、以下の5世代がある。

  • 2001年 第1世代 - X-Architecture (Xtended Design Architecture、XDA)[3]
    • 16CPUまで拡張可能
  • 2003年 第2世代 - X-Architecture II (XDA II)[4]
  • 2005年 第3世代 - X-Architecture (X3)
    • ホットスワップメモリを搭載
  • 2007年 第4世代 Enterprise X-Architecture (eX4)
  • 2010年3月 第5世代 Enterprise X-Architecture (eX5、エックスファイブ)[5]
    • 大容量メモリーの搭載が可能なMAX5、SSDパッケージのeXFlash、複数ノード構成のFlexNode

上記のほか、以下のテクノロジーやツールが含まれる。

  • メモリー保護技術のActive Memory
  • 冷却技術のCalibrated Vectored Cooling(キャリブレーテッド・ベクタード・クーリング)
  • システム管理ソフトウェアのIBM Systems Director
  • リモート管理のRSAアダプター

参照

関連項目

外部リンク


PC/Server (AMD)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/03 15:35 UTC 版)

FLOPS」の記事における「PC/Server (AMD)」の解説

名称コアクロックFLOPS倍精度理論値/実測値理論値の計算式参照Phenom II(X4 980 Black Edition)4コア 3.7GHz 59.2 GFLOPS 理論値 4 FLOPS/Clock × 3.7GHz × 4コア Phenom II(X6 1100T Black Edition)6コア 3.3GHz 79.2 GFLOPS 理論値 4 FLOPS/Clock × 3.3GHz × 6コア AMD Fusion E Series(Bobcat)2コア 1.65GHz 6.6 GFLOPS 理論値 2 FLOPS/Clock × 1.65GHz × 2コア AMD Opteron(Magny-Cours)12コア 2.5GHz 120 GFLOPS 理論値 4 FLOPS/Clock × 2.5GHz × 12コア AMD FX(Bulldozer)8コア/4モジュール 3.9GHz 124.8 GFLOPS 理論値 8 FLOPS/Clock × 3.9GHz × 4モジュール AMD Opteron(Interlagos)16コア/8モジュール 3.1GHz 198.4 GFLOPS 理論値 8 FLOPS/Clock × 3.1GHz × 8モジュール Bulldozer は1モジュールにつき2つ128ビット積和演算器があり、倍精度2つFMA命令同時実行することにより 8 FLOPS/Cycle。

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「PC/Server (AMD)」を含む「FLOPS」の記事については、「FLOPS」の概要を参照ください。

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