IBM 8100
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/07/28 13:36 UTC 版)
IBM 8100は、IBMが1978年に発表した分散処理用のコンピュータである。現在ではミッドレンジコンピュータ、ミニコンピュータ、オフィスコンピュータなどに分類される。
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名称
正式名称は「IBM 8100 情報システム」(IBM 8100 Information System)である。
概要
IBM 8100はIBMの当時の分散処理用のコンピュータであり、(メインフレームによる集中処理に対して)ローカルでの処理能力を提供した。
IBM 8100は、分散処理用コンピュータであるIBM 3790の後継であり、DPCX(Distributed Processing Control eXecutive)とDPPX(Distributed Programming Processing Executive)の2つの互換性の無いオペレーティングシステム(OS)で稼働した。
歴史
1978年にIBMは8100情報システムとDPPXを発表した。これらの製品は集中管理されたネットワークの中での、分散処理能力の簡単な提供を目的としたが、あまり成功しなかった。
しかし同時に登場したアプリケーション開発・実行環境であるDMS/DPPX(Data Management System/Distributed Processing Programming Executive)は、後のCSP(Cross System Product)となった。
1986年にIBMは8100のハードウェアとソフトウェアの中止を決定し、後継として新しいSystem/370互換ファミリーであるIBM 9370(後にIBM ES/9370と改名)に置き換えようとした。
IBMは1987年3月には9370で稼働するDPPXを発表し、1988年3月にはDPPX/370が出荷された。そのDPPX/370も1997年には退役した。
アーキテクチャ
IBM 8100は32ビットのプロセッサー(CPU)を持つが、その命令セットはUC(Universal Controller)と呼ばれる系列で、内部的にはUC0(8ビット)、UC.5(16ビット)、UC1(32ビット) であった。
外部リンク
Porting DPPX from the IBM 8100 to the IBM ES/ 9370: Feasibility and overview[1]; by R. Abraham, B. F. Goodrich; IBM Systems Journal, Volume 29, Number 1, Page 90 (1990)
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「IBM 8100」の例文・使い方・用例・文例
- 最初の通貨スワップ取引はIBMと世界銀行の間で行われた。
- 彼は IBM への就職口をものにした.
- 少しだけIBMと提携した
- IBMのメインフレーム・コンピュータはビジネス社会における主力商品である
- IBMは100台のコンピュータの注文を受けた
- 彼はIBM株を市場価格で100株買った
- 同行はまた,顧客サービスやデータ分析業務の強化のため,IBM社が開発した人工知能システム「ワトソン」の導入を検討していることも発表した。
- 同調査会は,多くの人が家でまだ就寝中の午前5時に地震が発生したとすると,最悪の場合,8100人が死亡すると予想している。
- 5月10日現在,死者数は8100人を超え,1万7000人以上が重傷を負っている。
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