NSFの関与とは? わかりやすく解説

NSFの関与

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/18 04:18 UTC 版)

PLATO」の記事における「NSFの関与」の解説

PLATO III までは陸海空の軍の基金からの少な出資まかなわれていたが、PLATO III運営開始すると誰もが規模拡大に意味がある確信するようになった1967年アメリカ国立科学財団 (NSF) はそれなりの出資約束し、ビッツァーは大学内に Computer-based Education Research Laboratory (CERL) を創設することになった1972年、新システム PLATO IV運営可能となったPLATO IV端末重要な技術革新である。ビッツァーが発明したオレンジ色プラズマディスプレイ採用しメモリー性とビットマップグラフィックス両立させている。このプラズマディスプレイベクター描画高速で、1260ボーで1秒間60本の線か180文字描画できる。ビットマップとしては512×512ピクセルで、文字や線の描画ハードウェア論理回路で行う。ビットマップグラフィックス自前文字表示できるプログラム制御マイクロフィルムスクリーン投影できるPLATO IV 端末には16×16赤外線タッチパネル機能があり、画面表示され選択肢学生が指でタッチして答えることができる。 端末周辺機器接続するともできる例えば、Gooch Synthetic Woodwind は4声のシンセサイザーで、PLATOコースウェア音響加えることができる。後の PLATO V 端末では16声の Gooch Cybernetic Synthesizer発展した。これにより初期マルチメディア実現している。これらのシンセサイザーのための音楽記述言語開発されコンパイラ楽譜エディタ音楽ファイルファイルシステムリアルタイム演奏プログラムデバッグ作曲のためのツールなどが開発された。対話型作曲プログラムいくつか書かれている別の周辺機器として、音声合成装置Votrax(英語版)が開発されTUTOR言語にはそれを使ってテキスト読み上げさせる "say" というコマンド追加された(言語指定するコマンドは "saylang")。 このシステム目標音楽教師教材作るためのツール提供することで、音楽聴き取りドリルキーボード演奏自動判別エンベロープ音色聞き分ける耳のトレーニング音響学的な対話型例示または実験即時フィードバックを伴う作曲理論演習などが考えられるマイクロプロセッサ登場すると、新たなPLATO端末PLATO IV 端末より安価でずっと柔軟性の高いものにできるようになったイリノイ大学では PLATO V 端末呼ばれたが、システム自体PLATO IV のままだった。端末Intel 8080搭載してローカルプログラム実行できるようになった現代JavaアプレットActiveXコントロールに近い。小さいソフトウェアモジュールを端末ダウンロードすることで、PLATOコースウェア複雑なアニメーション表示など従来では不可能だった表現可能になった。 1972年初めパロアルト研究所研究者らがイリノイ大学PLATOシステム見学した。このときグラフィックス・アプリケーション・ジェネレータの Show Displayユーザー定義文字作成する Charset EditorTerm TalkMonitor Mode といったコミュニケーションプログラムなどが披露された。 1975年にはCDC寄贈した CDC Cyber 73英語版) を使い従来からの場所以外に、小中学校高校単科大学総合大学、軍の研究所など150箇所使われるようになったPLATO IVテキストグラフィックスアニメーションなどでコースウェア構成でき、共有メモリ機能によって複数ユーザー間でデータやりとりできる共有メモリ機能によってチャットのようなプログラムや、マルチユーザー型のフライトシミュレータなども開発された。 PLATO IV運用開始あわせて、ビッツァーはプロジェクト成功宣言し汎用的コンピュータ支援教育万人向けて可能になったと主張した。しかし、端末は非常に高価で(約1万2千ドル)、PLATOをさらに普及させるにはコスト低減のためのスケールダウンが必要と思われた。

※この「NSFの関与」の解説は、「PLATO」の解説の一部です。
「NSFの関与」を含む「PLATO」の記事については、「PLATO」の概要を参照ください。

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