NHKキャロル事件とは? わかりやすく解説

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NHKキャロル事件

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 05:06 UTC 版)

龍村仁」の記事における「NHKキャロル事件」の解説

1973年2月28日「ロックンロール・カーニバル」に出演したキャロル会場で観た龍キャロル取り憑かれ彼らに帯同してカメラ回しドキュメンタリーキャロル』を制作した。龍キャロルとの衝撃的な出会い戦後世代問題として記録しようとした。夜の7時半の茶の間に、紹介説明もしないで、突然、キャロル登場させるという計画だった。作品同年7月完成し月末放送予定していたが「いろいろな人が見る7時半という時間帯キャロルは特殊すぎる」「作り方客観的でない」「私的すぎて、夜7時30分ドキュメンタリー合わない」「不良っぽく、若者にいい影響与えない」など、NHK内で放送の是非を巡ってもめ、同月放送中止された。『ヤング・ミュージック・ショー』など、外国ロックがようやく放送される時代になっていたものの、NHKではロックに対してまだ保守的な姿勢崩していなかった。龍連日マスコミ関係者集め自主試写会敢行訴えた。また外部雑誌署名入りNHKドキュメンタリー批判書いた。この事件は、三大新聞をはじめ、多くマスコミ取り上げられ社会問題に発展した。この反応無視できなくなったNHKは、若者音楽番組で、一部カットしたうえ放映する提案した9月末にNHKは、フィルム強引にから奪い試写運動をしたり、雑誌NHK批判をする者に、ディレクターとして仕事をさせるわけにはいかない」と通告し後述する映画制作までの4ヶ月間、龍毎日NHK出勤し1日デスク座り続けた結局NHKは『キャロル』をドキュメンタリーとしては断固として認めず大幅にカットされたものが同年10月20日午後2時10分からの『ヤング・ミュージック・ショー』を30後ろずらして、その放送されるはずだったが中日阪神戦中継と、かち合って中止に。この年巨人V9の年で、中日阪神戦優勝争いクライマックス新幹線大阪移動中の巨人ナインが、名古屋通過する手前中日球場スコアボード新幹線から覗き込んだといわれる逸話有名な試合だった。結局ドキュメンタリーとしてではなくヤング・ミュージック・ショー』にくっつけ一部若者向けロック番組として、プロ野球スタンバイ番組として、同年10月28日午後4時放送された。龍あくまでもドキュメンタリーとしての放映主張その後実質上の製作者脚本担当した小野耕世国際局渉外部所属)は、1974年2月20日からATG資本を受け映画撮影開始した。龍自力600万円の製作費をかき集め映画につぎ込んだ。この映画にして公開しようとしたことで、NHK認めてない映画製作業務従事したことと、度重なる出勤命令無視した就業規則違反という"純規律違反"で、1974年6月13日付け二人休職発令された。これを不服として二人日放労異議申立て踏み切った同年7月23日NHK二人懲戒免職処分とし同年9月9日NHKは龍解雇発令した映画キャロル』はATG資本完成し1974年6月22日から東京アートシアター新宿文化日劇文化劇場公開された。キャロルNHKある種ボイコット受けたことは、若者たちの間で異常なほどの人気迎えられた。龍らはその後裁判起こし10年NHK争ったといわれる

※この「NHKキャロル事件」の解説は、「龍村仁」の解説の一部です。
「NHKキャロル事件」を含む「龍村仁」の記事については、「龍村仁」の概要を参照ください。

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