JR大阪三越伊勢丹とは? わかりやすく解説

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ルクア イーレ

(JR大阪三越伊勢丹 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/24 10:52 UTC 版)

ルクア イーレ
LUCUA 1100
地図
店舗概要
所在地 530-8558
大阪府大阪市北区梅田三丁目1番3号
座標 北緯34度42分9.9秒 東経135度29分41.6秒 / 北緯34.702750度 東経135.494889度 / 34.702750; 135.494889 (ルクア イーレ)座標: 北緯34度42分9.9秒 東経135度29分41.6秒 / 北緯34.702750度 東経135.494889度 / 34.702750; 135.494889 (ルクア イーレ)
開業日 2015年4月2日
施設管理者 JR西日本SC開発株式会社
商業施設面積 約33,000 m2
営業時間 (ショップ)10:30-20:30
(レストラン)11:00-23:00
最寄駅 大阪駅
外部リンク ルクア大阪
LUCUA 1100
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ルクア イーレ(LUCUA 1100)は、大阪市北区梅田三丁目の西日本旅客鉄道(JR西日本)大阪駅内の大阪ステーションシティノースゲートビルディングにあるファッションビル

2015年4月1日まではジェイアール西日本伊勢丹が運営する百貨店JR大阪三越伊勢丹」であったが、業績不振により現在のようなファッションビルに転換された(後述)。

概要

2015年4月2日に開業[1]大阪ステーションシティ・ノースゲートビルディングの西側にあり、「ルクア」とアトリウム広場を挟んで隣接している。商業面積は約3万3000平方メートル[1]

名称の「1100」は「門店(1000)と貨店(100)の融合(1000+100=1100)」を表し、「イーレ」は「あなたの」という意味のドイツ語ihre」から採られている[1][2]。ノースゲートビルディング東側の「ルクア」とともに「ルクア大阪(LUCUA osaka)」を構成しており[2]、ファッションビル(ショッピングセンター)として梅田地区最大の面積・売上を誇る。

もともとJR大阪駅の再開発計画である大阪ステーションシティ開業とともに百貨店JR大阪三越伊勢丹として開業したが、梅田地区は阪急百貨店うめだ本店を始めとして競合百貨店がひしめき合う百貨店激戦地区であり、それによる売上不振から現在のようなファッションビルに転換した。

集客力・話題性の高い専門店を主体にしながらも、一部ジェイアール西日本伊勢丹による百貨店の売場づくりの強みを再編集した小型店の「isetan」ショップがテナントとして入居し、異なる店舗や商品の組み合わせた商業施設とした[1]。JR大阪三越伊勢丹から引き継いだ売場は8つの店舗に再編され[1]、「LUCUA1100内isetan各ショップ・isetan LUCUA 1100 store」と称されている。

沿革

  • 2005年(平成17年) 5月5日 - 三越大阪店閉店(跡地にはThe Kitahamaが建つ)
  • 2005年(平成17年)10月 - 株式会社三越が、ノースゲートビル大阪駅新北ビルへの出店を決定。
  • 2007年(平成19年)5月 - 株式会社三越が、大阪駅新北ビルへの出店に向け「新店準備室大阪事務所」および「三越大阪ギフトサロン」を梅田スカイビルタワーイースト1階に開設。
  • 2008年(平成20年)4月8日 - 三越と伊勢丹の経営統合に伴い、事業主体が株式会社三越から株式会社ジェイアール西日本伊勢丹に変更と発表。
  • 2011年(平成23年)1月10日 - 三越大阪ギフトサロン閉店
  • 2011年(平成23年) 5月4日 - JR大阪三越伊勢丹開店
  • 2013年(平成25年)1月30日 - JR大阪三越伊勢丹の売上げ不振により運営会社であるジェイアール西日本伊勢丹が2012年4-12月決算期で94億円の債務超過であると西日本旅客鉄道が発表。
  • 2014年(平成26年)1月22日 - JR大阪三越伊勢丹の売上げ不振により売場縮小を発表。
  • 2014年(平成26年)7月28日 - 改装工事のため食料品売場や飲食店街と外商部門がある地下2階と10階を除く全てのフロアが閉店[注釈 1]
  • 2015年(平成27年) 4月1日 - JR大阪三越伊勢丹完全閉店。
  • 2015年(平成27年)4月2日 - 店名から三越伊勢丹のブランド名を外し「ルクア イーレ(LUCUA 1100)」の入居店舗として新装開店[1][3][4]。同日、ノースゲートビルディング11階サポートプラザに三越大阪ギフトサロンをオープン[5][広報 1]
  • 2017年(平成29年)12月19日 - 地下2階の飲食店エリア「バルチカ」のフロア面積を約200坪から約640坪に増床。新たに18店舗が出店した[広報 2]
  • 2020年(令和2年)9月18日 - 6階にアウトドア集積ゾーン「LUCUA OUTDOOR from ALBi」(ルクア アウトドア フロム アルビ)をオープン。JR大阪駅の改良工事に伴い閉館となる「アウトドアのアルビ」からの移転などで合計10ブランドが出店[広報 3]
  • 2021年(令和3年)9月16日 - 4階にこれからのルクア大阪を創る「PACE」プロジェクトの一環として新コンセプトゾーンをオープン[広報 4]

JR大阪三越伊勢丹

JR大阪三越伊勢丹
内観
7階
10階Eat Paradise

同店のメインコンセプトは「My Story Store〜大阪に、たったひとつ、なかったもの」。開店告知のキャッチフレーズは「なぜ、大阪に、また百貨店。きっと誰もがそう思う。」。

当初は三越が直営で出店する予定であったが、三越と伊勢丹の経営統合に伴う三越伊勢丹ホールディングスの誕生に伴い、ジェイアール西日本伊勢丹が運営することになった。運営会社は異なるが、事実上2005年に閉店した三越大阪店(大阪市中央区高麗橋一丁目7番5号、Osaka Metro堺筋線北浜駅直結)の後継店舗である。ロゴタイプは伊勢丹のロゴをベースに、「JR」「MITSUKOSHI」ロゴを取り入れたトリプル仕様となっていた。

“ファッションの伊勢丹”の独自色を強く打ち出すため、「イセタンメンズ」や「イセタンガール」など、百貨店が独自に商品の品揃えや売場作りを手掛ける「自主編集売り場」の比率を売り場面積の3割にまで高めた異例の構成としていた[6]

同じジェイアール西日本伊勢丹が運営するジェイアール京都伊勢丹が好調なのに対して、梅田エリアには売上高大阪1位の阪急うめだ本店阪神梅田本店、同じ大阪ステーションシティに入居する大丸梅田店といった強力なライバル店がひしめく同店は、開業初年度500億の売上目標に対して約6割の334億しかあげられず、その後も不振が続いていたため、5万平方メートルから半分程度に縮小する再建策を発表[7]2014年7月に10階と地下2階以外のフロアが閉店した。

2015年4月に百貨店のJR大阪三越伊勢丹は閉店し、建物自体はファッションビルの「ルクア イーレ(LUCUA 1100)」としてリニューアルされた。新装開店するのに伴い、ロゴをセレクト感を強調した小文字に変更し[広報 5]、8つの「isetan」ショップとして新たに入居する形となった[1]。これにより「JR」「三越」の入った「JR大阪三越伊勢丹」の名称は消滅した。

なお、三越伊勢丹ホールディングスはノースゲートビルディング11Fサポートプラザに、梅田スカイビル時代以来の三越伊勢丹運営の三越大阪ギフトサロンを開業した[5]。三越大阪店時代からの暖簾を活かし、商品の日本橋本店からの取り寄せも行う。これにより関西地域における三越時代からの上顧客へのサポートが可能となった。

フロア構成

現在のテナントの詳細は、公式サイトの フロアマップ を参照。

フロア フロアテーマ 主な店舗
10F LUCUA DINING(ルクアダイニング) 焼肉叙々苑串かつだるまなど
9F ブックス&カルチャー 梅田 蔦屋書店
8F メンズ イセタン メンズスタイル、アーバンリサーチザ・ノース・フェイス マンなど
7F リビング&ファッション・ライフスタイルグッズ unico、KEYUCAなど
6F アウトドア・ファッション・ライフスタイルグッズ・コスメ モンベル、スノーピークなど
5F レディス・メンズ ナノ・ユニバース、ディズニーストアなど
4F レディス・メンズ・アクセサリー イセタン クローゼットなど
3F レディス・メンズ イソップ、スピック&スパンなど
2F ワールド ザッカ マルシェ イセタン アーバンマーケット、イセタン コスメティックス、スターバックスコーヒーなど
1F シーズン&ギフト イセタン シーズナルセレクション
B1F レディス・メンズ・キッズ ユニクロジーユーマクドナルド、ナチュラルキッチンアンド
B2F バル&Foods キッチン&マーケット、バルチカ各店舗

その他

脚注

注釈

  1. ^ JR大阪三越伊勢丹のホームページに記載。

出典

  1. ^ a b c d e f g 神沢和敬、田幸香純 (2015年4月2日). “三越伊勢丹から衣替え JR大阪駅にルクア1100開業”. 朝日新聞 (朝日新聞社): p. 夕刊 1 
  2. ^ a b ルクア大阪について”. LUCUA OSAKA. 2020年10月30日閲覧。
  3. ^ “大阪駅「三越伊勢丹」の看板下ろす 来春開業「ルクア1100」に8種のイセタン中型業態を出店”. WWD japan. (2014年11月13日). オリジナルの2014年11月29日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20141129005816/https://www.wwdjapan.com/business/2014/11/13/00014434.html 2023年11月12日閲覧。 
  4. ^ 「LUCUA 1100」 平成27年4月2日(木曜日) グランドオープン 西日本旅客鉄道 2015年2月9日閲覧
  5. ^ a b “三越伊勢丹/大阪ステーションシティにギフトサロン”. 流通ニュース. (2015年3月26日). https://www.ryutsuu.biz/backnumber/store/h032618.html/amp 2023年11月12日閲覧。 
  6. ^ “【百貨繚乱 2011年問題の行方】(3)自主編集、呉服PBも…「らしさ」発信”. 産経ニュース. (2011年4月28日). オリジナルの2011年7月24日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20110724071941/https://sankei.jp.msn.com/economy/news/110428/biz11042809040030-n1.htm 2023年10月26日閲覧。 
  7. ^ “大阪から事実上撤退、三越伊勢丹の誤算(真相深層)”. 日本経済新聞. (2014年2月4日). https://www.nikkei.com/article/DGXNASGF30060_Q4A130C1SHA000/ 2023年11月12日閲覧。 
  8. ^ 朝日新聞 大阪 1997年(平成9年)3月4日朝刊

広報資料・プレスリリースなど一次資料

  1. ^ 「三越大阪ギフトサロン」 2015年4月2日(木)にオープン!” (PDF). 株式会社三越伊勢丹ホールディングス (2015年3月26日). 2023年11月24日閲覧。
  2. ^ “LUCUAosaka”地下2階食のフロアが大リニューアル! 〜第1期~「バルチカ」エリア拡大2017年12月19日(火)オープン” (PDF). JR西日本SC開発株式会社 (2017年10月19日). 2019年10月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月12日閲覧。
  3. ^ 「 LUCUA OUTDOOR from ALBi 」のオープンが9月18日(金)に決定!』(プレスリリース)JR西日本SC開発、2020年8月26日https://www.lucua.jp/wp-content/uploads/2020/08/20200819_press.pdf2022年3月19日閲覧 
  4. ^ 9月16日(木)にルクア イーレ4階に新しいエリアがオープン! キーワードは「マイ ペース、いいよね」 何かを買うだけを超えた、もっと楽しい場所を。 これからのルクア大阪を創るプロジェクト「PACE」が始動します。』(プレスリリース)JR西日本SC開発、2021年8月31日https://www.lucua.jp/wp-content/uploads/2021/08/8a04515961c23b2c576ee8675c0cee19.pdf2022年3月19日閲覧 
  5. ^ LUCUA1100 平成27年4月2日(木)グランドオープン” (PDF). JR西日本SC開発、ジェイアール西日本伊勢丹 (2015年1月19日). 2015年3月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月26日閲覧。

関連項目

外部リンク


JR大阪三越伊勢丹(ノースゲートビルディング)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 09:29 UTC 版)

大阪2011年問題」の記事における「JR大阪三越伊勢丹(ノースゲートビルディング)」の解説

2005年5月5日北浜堺筋沿いにあった三越大阪店閉店したが、同社2011年5月4日全面開業した大阪駅ノースゲートビルディング再出店した。売場面積は約50,000m2。 なお、当初は現在ヨドバシ梅田建っている大阪鉄道管理局跡地出店する予定だったが、用地取得失敗している。 この店舗業績不振により、2014年7月10階と地下2階以外のフロア閉店した2015年4月JR西日本SC開発運営ファッションビルルクア1100(イーレ)」としてリニューアルし、この中8つの「isetanショップ入居する形に変更された。 詳細は「ノースゲートビルディング」および「ルクア1100」を参照

※この「JR大阪三越伊勢丹(ノースゲートビルディング)」の解説は、「大阪2011年問題」の解説の一部です。
「JR大阪三越伊勢丹(ノースゲートビルディング)」を含む「大阪2011年問題」の記事については、「大阪2011年問題」の概要を参照ください。

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