System i


Power アーキテクチャ |
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AS/400(えーえすよんひゃく)、iSeries(あいしりーず)、System i(しすてむあい)はIBMのビジネス・アプリケーション用サーバー。世界的にはミッドレンジコンピュータ、日本ではオフィスコンピュータと分類される場合が多い。
- 1988年 IBM AS/400 - 当記事で記載
- 2000年 IBM eServer iSeries に改称 - 当記事で記載
- 2006年 IBM System i に改称 - 当記事で記載
- 2008年 IBM Power Systems に統合 - ハードウェアはPower Systems、オペレーティングシステムはIBM iを参照
名称
- IBM AS/400 - 「AS」はApplication System の略、オペレーティングシステムはOS/400(同時期の別製品名称は PS/2、RS/6000、ES/9000)
- IBM eServer iSeries - 「i」は「Integration(統合)」を意味する(同時期の別製品名称は xSeries、pSeries、zSeries)
- IBM System i - 「i」は「Integration(統合)」を意味する(同時期の別製品名称は System x、System p、System z)
- IBM Power Systems (IBM i) - ハードウェアはPOWERプロセッサ搭載、オペレーティングシステムの「i」は「Integration(統合)」を意味する(同時期の別製品名称は IBM z)
歴史
- 1988年、System/38データベースマシンとSystem/36を結合させ、最初のAS/400がリリースされる。オブジェクトベースシステムであり、エドガー・F・コッドの関係データベースモデルに基づいて実装されたDB2関係データベースがシステムの中核部分に組み込まれている。登場したとき、2,500本以上のビジネスアプリケーションソフトウェアが用意されていた。このときのCPUは独自のCISCプロセッサであり、System/370に似た命令セットであった。後にPOWERプロセッサに移行した。
- 1995年、64ビットプロセッサRS64をサポートし、オペレーティングシステム (OS/400) も64ビット化された。
- 2000年、eServer iSeries と改称。
- 2004年、POWER5 プロセッサを使用した System i5 サーバが登場。
- 2006年、System i と改称。
- 2008年、後継のハードウェア Power Systems が発表。ほぼ同時期にOSも IBM i 名で新バージョンがリリース。
- 2009年以降のOS新バージョンのリリースについては、IBM i のページを、ハードウェアの発表については、 Power Systems のページをそれぞれ参照のこと。
特長
- TIMI(Technology Independent Machine Interface) - System/38より継承した、テクノロジーに依存しないマシンインターフェイスと呼ばれる技術。主に水平マイクロコードにより実装され、プロセッサの命令セットなどハードウェアの実装を変更してもオペレーティングシステム (OS) を含めたソフトウェアをそのまま動作させることができる。この仕組みは仮想機械に似ているが、仮想機械を使用するシステムが基本的にはインタプリタ形式であって、実行時に逐次プロセッサが理解できる機械語に変換されるのに対して、TIMIではコンパイルによって生成された実行ファイルの中にTIMIの中間言語で書かれた実行コードとコンパイル時点での実プロセッサに対応した機械語とを持っているという点で大きく異なっている。このため、実プロセッサが変わっても実行ファイルさえあれば変換(中間コードから機械語を再生成)することが可能で、ソースファイルが無くてもハードウェアを自由に交換できるという優れた可搬性を、実行速度を犠牲にすることなく実現している。このためCPUをPOWERに変更した際の移行も順調に行われた。なおTIMIの命令セットのポインタは128ビットで、ハードウェアの進化に対応でき、既存のソフトウェアの修正は必要ない。
- 単一レベル記憶 (SLS, single-level store) - メインメモリ等の主記憶装置と、ディスク装置等の補助記憶装置を、単一の巨大なアドレス空間として管理する。このため「ソフトウェアを実行するためには、ディスク装置上のモジュールを、メインメモリにロードする」との処理が不要で、ボトルネック発生の少ない高速な入出力が得られる。
- 汎用のコンピュータシステムとして初めてアメリカ国家安全保障局(NSA)から C2 レベルのセキュリティ認証を受けた。
- 論理区画(LPAR)- IBMのメインフレームから導入され、ひとつのマシンを論理的に複数に分割して使用することができるようになった。各パーティションにはシステムリソース(メモリ、ハードディスク容量、CPU時間)を割り当てられ、それぞれにOSが動作する。動作可能なオペレーティングシステム (OS) は、i5/OS (IBM i) 、Linux、AIXなど。
関連項目
文献
- フランク・ソルティス (著) 、日本アイ・ビー・エム(株) AS/400製品事業部 (翻訳/監修) 、『Inside the AS/400 : featuring the AS/400e series ** 日本語版 第2版』、インフォ・クリエイツ、1998年、ISBN 4-900741-88-4
外部リンク
- IBM i - Japan
- IBM Power Systems - Japan
- IBM マーケットプレイス
- IBM ソフトウェア
- RPGPGM.COM 英語での多くのプログラミング例
「IBM System i」の例文・使い方・用例・文例
- 最初の通貨スワップ取引はIBMと世界銀行の間で行われた。
- 彼は IBM への就職口をものにした.
- 少しだけIBMと提携した
- IBMのメインフレーム・コンピュータはビジネス社会における主力商品である
- IBMは100台のコンピュータの注文を受けた
- 彼はIBM株を市場価格で100株買った
- 同行はまた,顧客サービスやデータ分析業務の強化のため,IBM社が開発した人工知能システム「ワトソン」の導入を検討していることも発表した。
- Apr.はAprilの略語です
- 米国のCongressは英国のParliamentに相当する
- iやjには必ず点を打ちなさい
- 「アサガオ」に対する英語は「morning glory」です
- 非人称のit
- 彼はよくillegalという単語のつづりを間違う
- climbのbは発音しない
- girlのつづりを言ってください
- 「鶏」はchickenで、「みぞれ」とはsleetという意味です。
- バンクーバー― マレーシアに拠点を置くBaronホテルグループはHoward Hotels Internationalを買収する交渉を行っている。
- 家庭用品小売業のPatio社は昨日、住宅設計と建設事業へ参入することを発表した。
- Patio社は、外国で作られた家庭用品や家具、装飾用品を輸入する小さな貿易会社として20 年前に創業した。
- 同社には、都会の環境に田舎の生活を取り入れたいと思う中流階級の都会人の間に数多くの支持者がおり、最高経営責任者のByron Coxによると、「住宅設計や建設は弊社のような企業にとって当然の結果だ。弊社のお客様は、彼らが所有するPatioの商品と調和する建物を求めている」とのことだ。
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