A・トール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/06 15:29 UTC 版)
「モーターヘッド (ファイブスター物語)」の記事における「A・トール」の解説
著名なマイト、ゼビア・コーターが設計した騎体。大型フレームにゆとりを持たせてあり、ラウンドバインダシステムや各騎士団のバリエーションなど、あとから改良を行い易く設計されている。このMHはパワーに任せて操るためにピーキーなチューニングやきめ細かなファティマコントロールは必要とされない。エンジン出力はバリエーションにもよるが1兆2千馬力程度。2300年代ロールアウトと設計思想は古いものの基本設計は優秀であり、現在もゼビアの孫娘マギーのメンテナンスの下第一線で使用され続け、三大MHに数えられている。 他のMHは人間と同様に左右1対のアイグラスだが、A・トールは中央に単眼状のアイグラス1個で、これが独特の威圧感を敵に与える。 装甲形態や装甲色は異なるが、特殊な使われ方をするダンダグラーダとESSQ以外は性能に大きな差は無い。ダンダグラーダとESSQはマギー・コーターによって2900年代に作られた。 【第1騎士団・本陣強支隊スパース隊】(首都防衛騎士団)AトールBS 22騎 AP騎士団を代表する本陣強支隊、スバース隊の騎体で、首都ベイジに常駐。両肩にラウンド・バインダーを持ち、カラーリングはダーク・グリーン。2989年時点の隊長はマイケル・ジョーイ・ギラ(のちAP騎士団総団長、同参謀長官を経て魔導大戦の混乱を収めるために制服組として政治に参加し隊長を退く)、副隊長はヤーボ・ビート(その後騎士権剥奪により除隊→聖導王朝皇帝騎士へ)。3045年時点は元ミラージュ騎士のランドアンド・スパコーンが隊長を務める。ヤーボが搭乗していた7番騎は肩のマーキングとコブラの頭部を象ったベイルから特に「Aトール・コブラ」と呼ばれ、魔導大戦では現役復帰しドーチュー隊隊長に就いたワンダン・ハレーが駆ることとなっている。 2989年、ハグーダ - コーラス戦ではハグーダへの援軍としてジュノー上空で待機していたが、戦況の悪化により参戦せずして終戦。帰国後、ヤーボは手合いで参戦できなかった憂さ晴らしを行い、相手を不必要に痛めつけてしまう。それまでの度重なる素行不良もあってヤーボはAトールを持ってカステポーに修行に出される。カステポーでのアシュラ・テンプル退治でヤーボは哨戒中にアシュラ・テンプルに遭遇するも、ラウンド・バインダーがA.テンプルにとって分が悪いとのことで交戦を避けられてしまう。3030年魔導大戦の開戦直後、首都ベイジに侵攻してきたバッハトマ騎士団と交戦するが、王宮陥落を受けて撤退する。 【第2騎士団・本陣参謀支隊スキーン隊】AトールSKS 24騎 スバース隊と共に首都ベイジを防衛する隊。魔導大戦開戦時の3030年の隊長はシュマイス・バイダーで、スバース隊と共にバッハトマ黒騎士団を相手に善戦するも、王宮の陥落により撤退する。現ミラージュ騎士のスパークが在籍していたのはこの隊。 【第3騎士団・本陣城支隊ドーチュー隊】AトールDS 28騎 3045年、ワンダン・ハレーは同隊の隊長として復帰することが予告されている。 【第4騎士団・スパチュラー隊】Aトール焔星 45騎 【第5騎士団・エンブリヨ隊】AトールEBS 12騎 2997年、カッツェー公国王子ムーラがデルタ・ベルンに招かれた時に乗船した式典艦ワリスに搭載されていた。帰路にワリスを護衛していたエンブリヨ隊所属のワンダン・ハレーがEBSで脱走、逃げ込んだアドラーのトラン連邦でハレーのパートナーのハルペルの能力でスクリティ隊と互角に戦うも、ハルペルの動作停止でEBSも活動停止し転倒してしまう。その時の最外装は三角錐の頭部と直線的なシルエットが特徴で、カラーリングはスカイブルー。 【第6騎士団・ジャーグド支隊】AトールJG(駆逐騎士団)12騎 【第7騎士団・マルコンナ支隊】AトールMMS 15騎 【第8騎士団・バローラ支隊】AトールHS 14騎 【第9騎士団・ディスターブ支隊】Aトール・フィニトライブ 45騎 【第10騎士団・ツラック支隊】AトールKK 12騎 3045年時点の隊長はナルミ・アイデルマ。 【第11騎士団・宇宙騎行支隊S-P-K隊】Aトール・ダンダグラーダ 20騎 植民衛星ダンタグラータ宇宙都市を担当するS-P-K隊が使用する。現在開発中でハスハの最高機密の一つとなっている。劇中には未登場。ハルペルがこれの開発に携わっていたために、ワンダン・ハレー脱走事件の波紋が一層大きなものとなった。魔導大戦開戦後はダンダグラーダともども独立した。「S-P-K」は「スペース・パーレーツ・キラー」の略。 【第12騎士団・警察騎士団スクリティ・ポリディ隊】AトールESSQ 6騎 悪名高き「掃除屋」警察騎士団スクリティ・ポリティ隊仕様のAトール。2997年時点の隊長はロータス・バルンガ(魔導大戦の開戦直後、ハスハ軍総司令に就任)。3045年時点ではアルル・フォルティシモが指揮を執る。Aトールとしてはかなり特異な形状をしており、Aトールの特徴と言うべきラウンドバインダは装備されておらず、かわりに甲殻状の装甲が全身を覆っている。また、河童を思わせる円盤状の頭部は3次元スキャナに最適化した形であり、電子機器の関係上ファティマ・シェルは頚後部に位置する。カラーリングは山吹色。 スクリティ隊は魔導大戦開戦後、警察業務を各支隊に移管し、軍司令部直轄の遊撃部隊として行動することとなる。 【ラーン近衛騎士団・皇帝支隊】Aトール・シルバー 6騎 独特の銀の装甲を持つ騎体。王宮の塔に似た頭部を持つ。皇帝側近騎士は女性のみ。劇中には1コマだけ登場。魔導大戦開戦に伴い、部隊は聖宮ラーンに帰還したが、開戦時の隊長だったニナ・エリスのみはスバース隊らと行動を共にしている。
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