8代目 B14型系(1993年 - 1999年)
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「日産・サニー」の記事における「8代目 B14型系(1993年 - 1999年)」の解説
ユーザーの若返りや大幅なコストダウンを課題として開発された。ボディタイプは4ドアセダンのみ。ただしクーペモデルのルキノは、前期型のみサニー・ルキノの名でも販売されていた。ホイールベースを延長(B12型およびB13型に対して105 mm延長)、居住性を向上させ、FF車のリアサスペンションに新開発のマルチリンクビームと呼ばれる、ラテラルロッドにスコットラッセルリンク機構を採用したアクスルビーム式トーションビームを採用し、サスペンション部分の省スペース・低コスト・組立工程の省力化に貢献した。4WDシステムはガソリン車は日産がフルオート・フルタイム4WDと呼ぶビスカス式、ディーゼル車にはセンターデフ式のアテーサを採用。また、ガソリンエンジンはすべてマルチポイントインジェクション化。直列4気筒DOHCエンジンの1.3L GA13DE型と1.5L GA15DE型を改良して搭載。「スーパーツーリング」にはプレミアムガソリン仕様の1.8L SR18DE型またはレギュラーガソリン仕様の1.6L GA16DE型を搭載。ディーゼルエンジン車は2.0LのCD20型となった。その後、B14型登場から4か月後に「1.5EXサルーン」をベースにリーンバーン仕様の1.5L GA15DE型エンジンに換装した「1.5CX」を追加。1995年1月にはセダンの一部が変更。スーパーサルーン、EXサルーン、CXのグリルをメッキ化し、リアフィニッシャーをボディカラー化。このほか、1.5スーパーサルーンのFF車のフロントディスクブレーキのベンチレーテッドディスクブレーキ化やタイヤサイズの変更(165SR13 → 175/70R13 82S)などが挙げられる。販売終了前月までの新車登録台数の累計は52万5366台 1993年2月23日 - 1995年3月の座間工場の閉鎖に伴い、次期型の生産を九州工場に移管することを発表。 1993年12月27日 - B14型にモデルチェンジされた(発表。ただし発売開始は1994年1月12日)。 1994年5月24日 — 2ドアクーペ「ルキノ」を発売。同時に4ドアセダンにリーンバーンエンジンを搭載した「1500CX」と特別仕様車「スーパーサルーンV」、「EXサルーン V」、「FE V」を発売。 1995年1月19日 - パルサーセリエとの兄弟車であるルキノ3ドアハッチバックが追加。同時にセダンの一部改良を行い、運転席SRSエアバッグが特別装備の特別仕様車を発売。「スーパーサルーンG」が廃止された。 1995年3月22日 - 座間工場での生産終了。 1995年9月 - 中期型にマイナーチェンジされ、内外装をフェイスリフト。リアデザインが大きく変わり、リアコンビネーションランプが大型化された。車名ロゴが「Sunny」から大文字の「SUNNY」に変更されてロゴの位置が左のテールライト下部からナンバープレートの上部に変更された。また、運転席SRSエアバッグが全車標準装備された。 1996年8月28日 — デュアルエアバッグやABSなどを装備した特別仕様車「EXサルーンスプレンド」を発売。 1997年5月 - 後期型にマイナーチェンジされ、内外装変更。大型のフロントグリルが与えられたほか、リアターンシグナルランプのレンズ色を赤色化(点灯時は橙色)、前席デュアルSRSエアバッグ、ABSが全車標準装備される。SR18DE車が廃止されたのでスーパーツーリングが1.5Lと1.6Lになった。 1997年12月 — 国内登録累計が500万台を突破。 1997年12月24日 — 特別仕様車「スーパーサルーンリミテッド」、「EXサルーンリミテッド」を発売。 1998年9月 - ディーゼル車を含めた全グレードの生産終了。在庫対応分のみの販売となる。 1998年10月 - ディーゼル車を除きB15型へのフルモデルチェンジを行い販売終了。 1999年9月 - ディーゼル車もモデルチェンジして販売終了。 モータースポーツ エンジンをSR20DEに換装したB14型サニーが1994年・1995年のオールシーズンと1996年のシーズン途中まで参戦。1995年にMINEサーキットで行なわれた第9戦(第2ヒート目)で、ザナヴィ・サニーを駆る飯田章が、ジャックス・シビックフェリオを駆る服部尚貴との激闘を制する。ちなみに、このJTCCレースカーはその後、東南アジア・ツーリングカー・ゾーン・チャレンジ(SEATCZC)に地元チームの手で参戦。現在は日産の座間事業所内にある座間記念車庫に保管されている。B14型サニーのJTCC参戦記念モデルとして、ニスモでは1.8Lの4ドアセダンをベースに、「NISMO 180R」というロードコンプリートカーを企画。車名は最大出力である180馬力に由来し、走行可能なプロトタイプが1台のみ製作されたが、市販化はされなかった。エンジンはSR20DE型のファインチューニング版を搭載し、ニスモ製強化サスペンションと15インチアルミホイールに加え、専用エアロパーツをフル装着。搭載されていたエンジンとトランスミッションは、同年発売のとB14型ルキノクーペとN15型のパルサーセリエ及びルキノハッチをベースとした「AUTECH VERSION」にSR20DE改良型として搭載され、発売された。 EXサルーン(前期型) EXサルーン(前期型) 1995年9月改良型(リア) セントラHV房車(台湾仕様) フロント セントラHV房車(台湾仕様) リヤ
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