3代目 M700A型(2016年 - )
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「トヨタ・パッソ」の記事における「3代目 M700A型(2016年 - )」の解説
約6年ぶりのモデルチェンジとなる3代目は「街乗りスマートコンパクト」をコンセプトに開発。2代目まで設定されていた1.3L車が廃止となり、1.0L車のみの設定となった。この代はダイハツが開発から生産まで一貫して担当していることから、同日にフルモデルチェンジされたブーンのOEM車種(リッターカータイプの一連のトヨタの小型ハッチバック乗用車に限れば2004年に販売終了した初代パッソの先代にあたるデュエット以来、およそ12年ぶりとなる)となり、エンブレム類やグレード名称などが異なる程度となった。フロントのエンブレムは先代までの専用エンブレムからトヨタのCIマークに変わった。 ノーマル(オリジナル)モデルはグレード体系を「X」に集約するとともに、フロントグリルを大型化し、バンパー下部は低重心に構えた八の字型の台形シルエットを組み合わせたフロントフェイスとなり、サイドはキャビンを包み込むキャラクターラインを配した。先代に設定されていた「+Hana」は廃止された。その代わりに新グレードの「MODA(モーダ)」が発売された。「MODA」はサテンメッキを施した専用フロントグリルを採用し、フロントピラーやセンターピラーをブラックアウト化し、更にタコメーターを標準装備化(ちなみにノーマルモデルは全車タコメーターは非装備)。LEDのロー&ハイビームとリング状に点灯するクリアランスランプで構成されたBi-Beam LEDヘッドランプ(ブーンでのBi-Angle LEDヘッドランプに相当)を装備した。内装は「X」・「MODA」共通でワイド感を強調する水平基調のインストルメントパネルを採用し、「MODA」はオーディオクラスター、サイドレジスターリング、シート表皮などにマゼンタの専用アクセントカラーを施した。ボディカラーは「X」が12色、「MODA」が11色となり、「MODA」はブラックルーフとのツートーンカラーも7パターン設定された。 ボディサイズは2代目からほぼ据え置かれたが、ホイールベースが50mm延長されたことで前席と後席の間を75mm拡大。最小回転半径が先代よりも大きくなったものの、トレッドを拡大して前輪の切れ角を最適化したことにより4.6mとなっている。 エンジンは1KR-FE型を継続採用するが、吸気ポートのデュアルポート化、インジェクターのデュアル化、噴霧の微粒化により燃焼効率を向上し、高タンブル化やピストンの形状変更により圧縮比を12.5に向上。併せて、2代目は2WD車のみだったアイドリングストップ機構を4WD車にも拡大して装備したことで燃費を向上し、4WD車は平成32年度燃費基準を達成した(2WD車については2015年4月以降の2代目・後期型同様、「平成32年度燃費基準+10%」達成)。 安全装備も強化し、衝突警報機能(対車両・対歩行者)、衝突回避支援ブレーキ機能(対車両)、誤発進抑制制御機能(前方・後方)、車線逸脱警報機能、先行車発進お知らせ機能で構成された「スマートアシストII」をトヨタ車で初採用した。トヨタ車は本来、コンパクトカーのヴィッツなどに採用されている同様の安全装備は「Toyota Safety Sense C」の名称を用いているが、本車種はダイハツ車や、既にダイハツからOEM供給を受けている軽自動車のピクシス エポックやピクシス メガ、ピクシス ジョイなどと同じく、「スマートアシスト」の名称となる。2018年10月のマイナーチェンジで衝突回避支援ブレーキ機能が対歩行者にも対応し、オートハイビームを追加した「スマートアシストIII」に強化された。 また、リアナンバープレートの位置が初代・2代目のバンパー上からバックドア上に変更となった。
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