2つの世界で存在する似た食べ物と飲み物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 04:52 UTC 版)
「異世界食堂」の記事における「2つの世界で存在する似た食べ物と飲み物」の解説
「ねこや」のある世界と異世界の両方にある似たような食べ物。背景が語られているマルメット(トマト)やカッファ(コーヒー)以外にも、トガラン(唐辛子)やオラニエ(タマネギ)のように2つの世界で同種の物を別名で呼ぶ食品が作品中に複数登場する。 トマス・アルフェイドとの取引で異世界の食材を食べている店主や、どちらの食材も見ているアレッタに言わせると、似た物として語られている食品でも、2つの世界では形や味に差異があり、「同じ食品で名前だけが違うもの」という扱いとなっているわけではない。(以下異世界名の50音順) アザル(リンゴ) 異世界でも自生する。果物として食されるだけではなく、ジュースに加工されることもある。 エルフ豆(大豆) 豆そのものは古くからエルフには伝わっていたようだが、豆乳にしたり、さらに加工して豆腐を作るような調理法は存在しなかった。先代店主の計らいや、ファルダニア、メリッサやクリスティアンの努力により、異世界でも徐々にその可能性が広がってきた。 オラニエ(タマネギ) 「ねこや」では様々な料理に使われるが、異世界の住人もそれをオラニエとして認識し、抵抗なく食していることから、あちらの世界でも普通に食材として使われているものとおもわれる。皮を剥いても白色ではない描写もある。 カッファ(コーヒー) 砂の国の伝統的かつ人気のある飲み物として登場。カッファの種(豆)を挽いて粉にしたものを布袋に入れ、その布袋を銅壺に入れ、湯で溶かすという製法で作られている。カッファは砂の国の近隣で栽培されているため、砂の国では一般的だが、王国や帝国ではあまり知られていないという描写が当初はされており、作品中で砂の国と帝国の交易が進展するにつれて帝国国内での描写が増えていくという演出にも用いられている。 飲み方の応用として、シャリーフが砂の国に広めた冷やしカッファ(上述)のほか、帝国のアーデルハイドも砂の国のカッファの豆が届くようになってからは離宮でカフェオレを作って飲んでいる。 カリュート(ニンジン) オラニエ(タマネギ)同様、異世界においてもよく使われる食材。にんじんの臭みに言及はないものの、異世界においてもやはり子供には不人気な描写がある。また、尖っていないと描写される。 ガレオ(ニンニク) 異世界においても、肉の臭みを消すために利用されており、さらには吸血鬼が苦手とするところも、こちらの世界と同じである。 クマーラ(サツマイモ) 南大陸で作られている芋類の植物で、育てやすく保存も効くため各地で栽培されているが、そのまま茹でたり焼いたりして食べるくらいしか考えられていなく、水気がなくボソボソした食感であまり人気がなく、主に保存食として用いられる。 東大陸ではセレナの友人のアルトルーデが約2000年前に南大陸を冒険していた時にクマーラを大層気に入り、後に山間部に建造した『菜園』に持ちこんで栽培しており、亡くなった後に放棄されているため、現在も自生している可能性がある。 クラーコ(イカ) 切り分けたイカを食した異世界人がクラーコだと判断することから、両者は同様の食材だと判断されるが、元のイカがどのような大きさや形なのかは不明。 シュライプ(エビ) 異世界では海沿いの地域では食されるものの、傷みやすいために広く流通することはない。 トガラン(唐辛子) ガレオ(にんにく)や胡椒と同様に、香辛料として異世界でも使われているが、栽培地域が偏っているため、帝国や公国などでは輸入に頼ることとなる。高価ではあるが珍しいわけではなく、トガランが辛いということは、説明しなくても理解される。 マルメット(トマト) 東大陸の山間部の小国で作られていた赤い色をした野菜の実で、煮込んだ味は煮込んだトマトの味に似ている。10年ほど前に存在を知ったトマス・アルフェイドが、金を積んで農夫や学者を王国に招いて栽培のための研究を進めていた。 東大陸のマルメットは元々は大昔に古エルフが各地の植物を研究するために山間部に建造した『菜園』で栽培されていたもので、1000年前の『大病疫』によりエルフが放棄した菜園からアルベルトの先祖がそれを持ち帰り、その後は山間部に建国された小国内のみで細々と栽培され、その実を干したものが食べられていた。 アルフェイド商会の研究の結果、最近になってようやく王国内の畑から新鮮なものを安定して入手できる目途が立ち、トマスの目標であった「ミートソース」を新たに売り出せるようになった。トマスの孫のシリウスは、商会の次代を担う主力商品として、マルメットを使った新商品の開発に意欲を燃やしている。 王国ではアルフェイド商会以外にはほとんど知られていない食材だが、南大陸の人間はマルメットの存在とその味を知っている。 ミケーネ(ミカン) 異世界では南方で産出するが、傷みやすいために帝国ではあまり流通していない。
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